2007年6月17日日曜日

DVD「沈黙の追撃」SUBMERGED

スチーブン・セガールの映画は「暴走特急」(1995)あたりまではよかったけど、その後は凋落の一途ですね。
基本的にハズレ度が高いし近所の映画館ではやらないから、最近のは見たり見なかったりなのです。

「沈黙の追撃」

SUBMERGED
2005年 アメリカ映画
監督アンソニー・ヒコックス

なあんか意味不明にハイテンションでいいですな。いや、だいたいこんな、映像はフツーで編集とハイテンポな音楽だけで見せようとする演出は、ものの10秒で飽きるものなんだけど、あまりしつこくやってるから微笑ましくなってしまう。
さらにはそれを通り越して驚嘆してしまったのが、2002年の「撃鉄 GEKITETZ -ワルシャワの標的-」であった。同じ監督かと思ったら別人でした。

ナニコレ?イミわかんなーい? そりゃ洗脳がテーマの映画だからサブリミナル的効果を入れるのは仕方がないとしても、アクション映画特有の強引な展開、なんでこの人たちはこうなの?なんで戦車あんなに遅いの?なんで潜水艦なの?なんでダムを爆破するの?てか本物爆破もできず、ミニチュアも作れず、ショボCGで一瞬見せるだけなら爆破しなくてもいいじゃん!それらツッコミと意味わからなさがあい混ざって、見ているこちらもテンション上がってくる。
そうなったらもうこの映画は大丈夫。
カメラもしっかりしてるし、迫力あるアクションシーンをつまづかせる編集や音楽だって許せてしまう。
いいね!この映画!人には薦めないけど!

セーガールの相棒を演じるヴィニー「ロック・ストック・アンド…」ジョーンズがいいですね。
やってる事は普通のアクション映画なんだけど、セガールがああいう"不動の人"だから、走ってアクションする人は光りますね。
映画のハイテンションっぷりとセガールの不動さのバランスが微妙にいい。普通の若手俳優が主演だったら、七転八倒命がけでボロボロになってしまい映画の強引さに押されてしまう、脚本や設定の無理さが目立ってしまう。
しかしそこはセガール、最初から意味不明に強い人だからもうしょうがない。あれくらいアップテンポな演出をして、強引な脚本にして、セガールの不動っぷりとコントラストを出せる。

映画がセガールと仲良くしようとする「沈黙の脱獄」がダメ映画だったのに対し、本作は"セーガル部"と"それ以外"がしのぎを削って主張しあっている。
歳をとった"セガール部"がより重厚不動であればあるほど、"それ以外"を無茶しまくり危機ありありのオーバーアクションにしてバランスがとれる。
あの美しいオペラのシーンを見よ。セガールの仲間3人がアクションとサスペンスにあんなに寄与しているではないか。
怪我でもうろうとして舞台に歩き出て、洗脳された指揮者と対峙するサスペンス!客席最上階のからの撃ちあいと落下するアクション!幕をロープがわりにして飛び降り、大統領の命を救う大一番の見せ場!仲間がそれだけの事やってるのにセガール、座ってブツブツ言ってるだけじゃん!オマエも何かやれよ!

いい映画だ!人には薦めないけど!

2 件のコメント:

kyao さんのコメント...

同感です
俳優や監督が徐々に凋落していくのは良くありますが、セガールの落ちっぷりは限界超えてます。新作を見るたびに、昔「ヒドイ!」と思った「沈黙の断崖」や「グリマーマン」が傑作に思えて来ます。「暴走特急」までは傑作だっただけに残念

歳をとって、しかも太ったせいで、もう体が動かないみたい。簡単なアクションシーンもほとんどスタントマンのようです。海外の掲示板によると一部セリフ吹き替えの作品すらあるかも・・との事。セリフ読むのも面倒臭くなっちゃった?

ヨシナガ さんのコメント...

「沈黙のテロリスト」までは映画館でせっせと見てましたね。でも完成度激落ち。トドメ刺されました。

「DENGEKI」はちょっと好き。でもこの頃はまだそんなに太ってない。
同じスタッフ、キャスト(セガール以外)の「ブラック・ダイヤモンド」よりいいと思う。