2008年1月17日木曜日

大ロボット博に行ってきた

上野の国立科学博物館での「大ロボット博」に行きました。

おもしろくな〜い。
何がって、だってロボットが動いてないんだもん。
動かないロボットって、致命的じゃないすか。
それがズラっと並んでてもねえ。
「労働ロボットではなく、遊びロボットを」みたいな文句がパネルに書いてありましたが、
動かなきゃ遊べないよ。
動きを研究して動くために作られた、それらロボットから"動き"を取り除いてしまった、なんともさみしい展示会でした。
このロボット博をきっかけに、ロボットに興味をもってもらえたらという事なんだろうけど、ロボットが一番アピールできる部分をなくして、それはどうなんでしょうねえ。

動かない100体のロボットよりも、動く1体のロボットのインパクトの方が強い。
だからたまに動いてる「労働ロボット」の展示が、遊びロボットよりも面白かった。
ひとつの会場に多くのロボットを集めて動かすのは、まだ難しいという事らしいんですね。
いや、国立科学博物館ですよ。やろうと思えばもっとできたはずでしょう。
企画を進めているうちに、肝心な部分のテンションが下がってしまったのかな。

会場も思ったほど広くなくて、展示物もあまり多くはなかった。
もっと一日じゃ見きれないくらいあるんじゃないかと思ってわくわくしてたんだけどね。
とりあえず「大ロボット博」の「大」いらないんじゃないかな。

第二会場は「アシモ館」になってるのだけれど、またこれが「館」というほどでもない。
アシモホールぐらいにしておけばいいのに。
実際、アシモショーのためのホールが半分以上の面積を占めていて、そのためにアシモ館がある感じですね。
昨年夏にあんどう女史企画でお台場の未来館に行きましたが、その時にもアシモショーを見てるので、未来館のとはかなり趣向が違うショーだけど、特に驚きというものもなく、ぼんやりと見てました。
未来のアシモがビデオの中でサッカーボールを蹴るシーンがありましたが、あれでPKは無理だろ!
それよりもふと思いました。ゴールキーバーロボットの方が、現実性と需要がありそうだ。
アシモじゃなくても、人型じゃなくてもいい。ただゴール枠内に入って来るボールをはじく事ができれば。遊びのロボットとしていいんじゃないですかね。

ピアノ演奏マシーンの実演がありましたので、かぶりつきポジションで見ました。
ベートーベーンの「月光」第三楽章。難易度の高い曲を超一流ピアニストなみの演奏で、って僕はよくわかりませんが、それなりにおおすげえ!と思いました。
しかし、一流の人間のプレイヤーが目の前で演奏してくれた方が、パフォーマンス度が高いし、すごいって思う気持ちも強いのではないかな。
だって機械だもんなあ。プログラム次第でなんでもできそうじゃん。
なんだか、いかにも過度期のマシーンという感じ。制作者としては挑戦のしがいがあるだろうけど。
こういった展示会やホールでの実演に向いた演奏マシーンではないですね。人間がやった方が感銘を与えやすいから。
そんな状況ではなく、誰かお金持ちの家にでもこんなマシンがあったら、す、すごい!と感服します、きっと。

九州工業大学林研究室のサイトで、ピアノ自動演奏のmp3音声を聴けます。
http://www.mmcs.mse.kyutech.ac.jp/のResearchページにて。

国立科学博物館・シアター360


ロボット博はそんな感じだったけれど、もうひとつの目的、日本館の中にあるシアター360にも行ってみた。これは感激しました!

でかい球の内部に入ったら、内側の壁面のほとんどがスクリーンになっていて、中空の廊下に立って、上から下まで見渡せるようになっている。立ち見が基本ってのもいいね!

12台のプロジェクターで視界のほぼすべてに映像を投影するのです。
プラネタリウムなんかでやっているオムニマックス映画よりももっと凄い!
映像から強烈な浮遊感があって、うわ〜、揺れる〜、気持ち悪い〜!
名古屋での「愛・地球博」でこのシアター360がお目見えしたらしいけど、その時の番組+国立科学博物館のオリジナル作品「恐竜の世界」の2本で約8分。
あんまり長いと気持ち悪くなるからこれくらいでいいです!
全周囲となると、ふつうにカメラで撮影するのは難しいらしく、すべてCGでした。
投影範囲が広いし、ハリウッド映画のような予算もないでしょうけれど、わりときれいなCGでした。
でもCGとなるとやはり、もっとリアルに!って思っちゃいますね。
それと、CGだからではなくて、投影システムで使っているメディアファイルのせいでしょうか、圧縮による画像劣化が気になりました。
ストーリイを追うものではなくて、「世界を感じる」のが目的な映像だけに、細かいところまで見ようとするから、劣化に気付いちゃうんですよね。いずれ進化してくれるでしょう。

迫力と浮遊感がたまらなくて、3回見ました。
8分+人の入れ替え時間で、10分おきぐらいに上映してるのです。だからあまり待たずに3回見れました。3回目がこの日の最終回だったから終わりにしましたがね。
来月から上映番組が替わるから、また行こう!
科学博物館の常設展として入れます。

国立科学博物館のサイト
http://www.kahaku.go.jp/

ところで、ずっと以前に科学博物館に行った時にはミュージアムショップに水質調査キットとか売ってたのですが、もう売ってないんですね。水質悪くて当たり前だから、学習調査としてさえ需要がないのかな。

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