2008年2月4日月曜日

DVD「荒野の棺桶」una bara per lo sceriffo

マカロニウエスタンです。

「荒野の棺桶」
una bara per lo sceriffo
1965年 イタリア・スペイン映画
監督 マリオ・カイアーノ



こないだレオーネの「ウエスタン」を見たばかりなので(2008.1.21.の投稿)、どうも見劣りがしてしまうのは仕方がないかな。
一定以上の水準ならマカロニだというだけで楽しめるのだが。
主演のアンソニー・ステファン、顔はいいけど、ガンアクションはいまいちかな〜。銃をふりまわしていても、"暴力"より"西部劇ごっこ"を感じてしまう。ま、たいていの俳優はそうなんだけど。
なんだかもたついているように見えるので、銃の腕のみで状況を逆転するシーンはリアルに感じられない。凝ったガンプレイばかりがマカロニじゃないから、このシナリオのままで別のアクションでもよかったのではないかな。
悪役のエドゥアルド・ファヤルド、いい顔してますね〜。(マカロニの悪役はみんないい顔してるのだ) 金髪の極道中年といったところでしょうか。
ラストふたりの対決になってからは、それまでの山賊群vs個人(主人公)ではなく、個人vs個人で、「悪の狂気」vs「復讐の狂気」になりそうで、ぐっとおもしろくなるかと思えたのだけれど、残念ながらすぐに決着ついてしまった。

音楽いいです!
主題歌もかっこいいけれど、フランチェスコ・デ・マージのドラマチック音楽がいいです。
哀愁たっぷりメキシカンなギター曲が決闘の場に流れると、ただのドンパチではおさまらない映画世界の心情的背景を勝手に感じます。
フランチェスコ・デ・マージというと、僕の中の筆頭は「テキサスSWAT」ですね。
というか、長らく「テキサスSWAT」以外は知らなかったのだけれど、やはりマカロニの美曲を量産している人だった。
僕がマカロニ・ウエスタンをよく見たのは子供の頃テレビでだから、音楽が誰なんて覚えちゃいないからなあ。

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