2008年10月19日日曜日

VHS「傷だらけの栄光」somebody up there likes me

台東区の中央図書館から借りました。
ポール・ニューマン追悼です。
VHSデッキ使うの久しぶりだな〜。1年以上使ってない。
テープからまったりしないかな。

「傷だらけの栄光」
Somebody Up There Likes Me
1956年 アメリカ映画
監督ロバート・ワイズ



ロバート・ワイズというと、僕がすぐ思い浮かぶのは劇場版「スター・トレック」の1作目ですね。
このブログだと「砲艦サンパブロ」(2007.8.23.の記述)がありますな。
「砲艦サンパブロ」が、目的のわからない映画?だったのに対し、この映画はわかりやすい!
短絡的な不良少年が、ボクサーとして大成するまでを描いている。

脇役ひとりひとりのキャラクター造形がしっかりしていて、見ごたえのあるドラマでした。
実在のボクサーの手記がもとになっているようで、多少ドラマ風にオブラートしていても、場面や人物にはハッとさせられます。
そのあたりがシナリオのさじ加減とキャスティングの妙でしょう。

ポール・ニューマンはどうなのかな。
演技がどうだ、というわけではない。
役作りにかなりの力を入れたようだし、それがこちらにも伝わってくる(伝わってくるのがいいのかどうかはさておき)。
でも見た目がヤサ男すぎないか?前半の不良少年部分がしっくりこない。いや、こんな二枚目のゴロツキがいてもいいし、見てるといそうな気がするけれど。
それでも、前半でちらっと出て来たマックイーンの方が、ハングリーでギラギラしてるように見えてて、少年院や感化院をすぐに脱走するにはぴったりだ。
家庭人になって、チャンピオンとなるあたりの貫禄は、P・ニューマンの方がしっくりくるけれど。
マックイーンだったらやっぱり、ボクサーになりきれないで撃たれて死ぬんだろうなあ。
それにP・ニューマンの方が重いパンチを出しそうに見えなくもない、かな。

僕はあまりP・ニューマンの映画は見てないけれど、こういった「トンがってギラギラした若者」を多く演じてるとは思えないので、当人もそんなに得意ではなかったのではないかな。

だからダメという事はまるでない、たしかに力を感じる名作ですけど。

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