2011年9月30日金曜日

映画「メカニック」the mechanic

於新宿バルト9

見たの一ヶ月ぐらい前ですけどね。

バルト9って、昔、新宿東映だったとこ?たしかこのあたりだったような。
新宿東映…「暗くなるまで待って」のリバイバルを見に行ったのだけ覚えてる。一度しか行ってないかな。いい映画館でした。

THE MECHANIC
2010年 アメリカ映画
監督 サイモン・ウェスト

このブログはネタバレおかまいなしに書きつづってますが、今回は特にネタバレ度100ぐらいです。あしからず。

いいアクション映画です。
人物描写も適度だし、役者もいいし、アクションもスピーディで迫力あって…
でも、でもさあ、これやっぱり、ラストはジェイソン・ステイサム死ななきゃ〜!
そりゃあ、こういうシナリオもありですよ。
でもそれなら、死ぬ人物は死に向かって行く描写を、生き残る人物は「死に至らなくなる」転換点を示してほしいんだなあ。
だってまあ、映画見てて、ガソリンスタンドで車が爆発したとき、爆発の直前に運転席でJ・ステイサムが「はっ!」となって焦るカットがないから、それがあれば「死んだ」ということなんだけど、ないから、生きてるんだろうなあ、とは思ったけど、そう思いつつも、「美しい!これで終わってくれたら美しい!」と痺れていたんだ。

だってさあ、ジェイソン・ステイサム、好きだけど、ファンだけど、役者としてはそんなにうまいわけじゃないと思うんだ。
だから、途中からふつうにうまい役者のベン・フォスター(おっと「パニッシャー」のピアス男!)に映画を乗っ取られたとしても仕方が無い、役柄もわかりやすくて変化があって、親父役がドナルド・サザーランドじゃあねえ。

商業映画だから、スター俳優を死なせられないんだろうけど、そこをなんとかシナリオを描写をちょっと変えてくれれば、美しい映画になったのになあ。
あるいは、ベン・フォスターが死ぬなら死ぬで、なにかもっと死に取り憑かれたような描写があっていいのでは。
そんな描写が最初はあっても、むしろ段々薄れているように感じたくらいで、ああこれは若者が生きる映画なのかしら、ええっ、違うの!?
よくできたアクション映画だけに、なんとかしてもらいたい。



ところで、ブロンソン主演のオリジナル版「メカニック」ですが、子供の頃にテレビ放送で見たような気がするけど、まるで覚えてない…
今回、YouTubeで検索したらいくつかシーンがアップされてて、それを見ても思い出せないなあ。見てないのかなあ。


2 件のコメント:

kyao さんのコメント...

この作品見ようかどうかいまだに迷ってます。自分の中でブロンソンのオリジナル版は完璧だったから。ブロンソン扮する殺し屋の寡黙さ、冷たさ、しかし残虐なだけの若者とは違って所々に見せる人間性。ブロンソンの真骨頂だったと思います。

またオリジナルは自分が崇拝してる宮崎監督のルパン三世カリオストロの城にも影響を与えたと思ってます。自分はブロンソン作品の中で狼よさらばの次に好きです。


ジェイソン・ステイサムがブロンソンに匹敵するだろうか、と思うとやっぱり見ない方がいいのかなあって思ってしまいます。最近のアメリカ映画ってタフガイ指向が強すぎるような気がするんです。元々マッチョ指向が強い国だとは思うんですが、近年、特に白人のマッチョ指向が強いような気がします。ジェイソン・ステイサムは悪い俳優では無いと思うんですが、昔だったら主役をやるようなタイプでは無かったのではないでしょうか。敵役のマフィアの用心棒とかそんな感じだと思うんです。ブロンソンも確かにマッチョ俳優でしたけど、どこかに知性と落ち着きがあったと思うんです(少なくともスクリーン上では)。

ヨッシーさんの映画評って私のツボにはまるんです。ヨッシーさんがイマイチって言った映画って大抵自分もイマイチなんです。以前ヨッシーさんが書いてたビッグ・フィッシュ評も全くといっていいくらい同じ印象でした。そう思うと、このリメイクはやっぱり封印したほうがいいのかなあ。

ヨッシーさん!是非もう一度オリジナルメカニック見て下さい!!
絶対名作ですから。たぶん・・・マイケル・ウィナー最後の。

yoshinaga hiroshi さんのコメント...

どーも、ご無沙汰です。
熱いですね〜。

>ブロンソンのオリジナル版は完璧だった

まったく別物の映画ということで、見てみるのがいいのではないでしょうか。
ベン・フォスターがいいし、ドナルド・サザーランドも後を引いていいんですよ。
あくまでフツーのアクション映画として、それなりに楽しめます。

オリジナル「メカニック」
そうですね、見たいですね。
最近はDVD買ってる余裕ないですからねえ。
iTunesあたりでレンタルしてくれないかなあ。