2020年5月16日土曜日

ILFORD HP5 Plus 400こいつはいいぞ

今までフィルム選びの基準は安いかどうかで、これからもそうなんだけど、ちょっとヤバいフィルムに遭遇したかも知れない。
2年ちょい前から白黒フィルムは自分で現像してて、でもそれはたまにしかやってなくて、基本的にカラーフィルムをお店に現像出してたけど、コロナショックでお店が休業しちゃったから(インターネットで郵送現像でもいいけど、リアル店舗でのスピード現像に慣れてるもので)、しゃーないよね、しばらくは白黒で撮って自分で現像だー。

なので、今まで「持ってたけど使った事なかった白黒フィルム」を次々使用してます。たとえばISO400のフィルムだと、僕はよくストロボを使用するからだいたい「ISO100のフィルムでいいや〜」となるのであんまり使わない。いやなぜ使わないフィルムを持ってるかと言うと、もらったからなのですね。もらったはいいけど、オレ、現像液はフジのスーパープロドールしか持ってないからそれで現像していいのか?いいとしても適切ではないのなら、適切を求めるのなら、やっぱり白黒でもお店で現像になるよね、そんな1本のフィルムのためにそのメーカーの現像液買えないから。お店で現像だとスピード現像ではなくなるし、まあどうしようかな〜、白黒でなければ、400でなければという状況になるまではなんとなく保留してた。保留が解かれたのだ。

たとえば、このブログ前回の記述ではKentmere400を使用してたし、
こちらはARISTA EDU ULTRA 400→https://twitter.com/yoshing_BT/status/1260501926321455107
あと、ブログの昨年秋の記述 JCH STREET PAN 400

まあでも、フィルムの良し悪しはよくわかんない。ふーんって感じ。

そして使ってみた、ILFORD HP5 Plus 400
他はNishikaだったりのトイカメラで、今回はnimsloだから比較はできないんだけど、なんか違うぞイルフォード!
現像液はフジのスーパープロドール。液温22.7度で現像時間5分40秒(標準的なやりかた)。
nimsloで自然光で猫はあまり撮ってないから、他と比較できないんだけど、これいいな〜。手前の猫が白トビしてなくて、背後の部屋も奥までそれなりに写ってる。ピントが手前しか合ってないのはクローズアップレンズを使用してるからです。
PCでの補正、やってるけど、そんなにグリグリやってません。

むーん、これはいい。何がいいのかよくわかりませんが、ぼんやりしていながらリアルな感触もあると言いますか、写真っぽいよね。これくらい普通?

階調とか粒状感とか、マニア的に言い方があるのかも知れませんが、オレはこの「リアルで写真っぽい感触」気に入りやしたぜ!

ストロボ光らせるつもりが光らなかったテイク、夜に普通の室内の蛍光灯のみなので、こりゃあISO400でも暗いな、と思ったらこんなに撮れてた!
ちょっと猫の首だけ浮いてるようにも見えて、なにやら怖い写真になりましたが、いやこんなに明るく撮れてるとは思ってなかった。いやほんと、デジカメでISO400、f5.6、1/30秒設定で普通の部屋の蛍光灯だけで撮ってみて、暗いから。(nimsloは常に自動露出なのでどんな露出で撮ったのかわからないけれど、一番明るくてこのf値とシャッター速度なのでたぶんそう)

ほーら、首だけ浮いてる。さすがILFORD!

上で光ってるのはストロボのディフューザーです。フレームに入らないかと思ったらばっちり入った。

オレの足をよけるネコ。さすがILFORD!

でも値段高いんだよな。
アマゾンは値段ばらばらだけど、安いのでも10本で12575円ですか、高いぞ!

今後、買うのか、買うのか、いやだって、そうなったら現像液もILFORDにしたいじゃないか。
現像液 ID11は1L用で約1000円(処理能力10本)か。270円のスーパープロドールとえらい違いだ。


それでもrevologフィルム買ってお店で現像するよりずっと安上がりですけどね。
(このブログrevologのラベル。これも安くないんだ〜)

検索してみつけたILFORDの現像液販売サイト。写真用品を販売してるCYBER GRAPHICS社。
https://www.cybergraphics.co.jp/ILF_CM.html
希釈方法とか書いてあって助かるわ。たぶんパッケージに日本語の説明ないから。
CYBER GRAPHICS社の直営店がこの6月1日に東京の神田にオープンだって。
http://www.thebasepoint.jp/
いいタイミングだ!いや、いいタイミングなのか、この困難な時期に…

ILFORDのDELTA 400ちょっと安いけど、どうなんでしょうねえ。

2020年5月11日月曜日

Lomography Action sampler撮ってみた

前回このブログではLomographyのpop9を数年ぶりに使用した事を書きましたが、今度の記述もやはり数年前に入手したLomographyのAction sampler初使用です。数年前に買ってから今まで使った事なかったのです。

 ワンテイクで4コマ撮れます。pop9は同時に9コマ撮影しますが、こちらは「連写」カメラです。0.5秒ぐらいの間に4枚を連続して撮影します。
今回のフィルムはKentmereの400、もらい物です。初めて使用します。

撮ってるうちに、フィルムを巻くダイヤルが本来は逆転しないはずなのに、逆に回ることがあって、あれ?どっちだっけ?これでいいんだっけ?えんえんと逆にまわして、おい違うだろ、(ちょっと考えりゃ分かるのだ)ええと、だいぶ正転したけど止まらないぞ、止まらないとシャッター切れないから壊れたかな?フィルム1本も使わないのに、ああ止まった、大丈夫かこのカメラ?重ね撮りしちゃってる?
現像してみたら、重なってますねえ、全然美しくないし、それよりも光漏れも多い、基本漏れるのかこのカメラ。
いぬのジョンくん
とりあえず何か重なってはいるよね
ヒカリモレ!
左下が露出オーバーな傾向がありますね
 とりあえずわりとちゃんと撮れたのがこれかな
上の2枚と比べてコントラストありますが、補正してるからです。
フィルムはKentmere 400、現像液はフジスーパープロドール。現像時間は標準。
他のフィルムでも補正しなければそんなにコントラストないです。ていうかこのカメラで一度撮っただけで、このフィルムはどうだこうだと言えませんね。
そして、1234の順番で撮れてるらしいので、その順でGIF化。123432の繰り返し。
それなりに趣がありますな。
いぬのジョンくん
足ワザ、ねこすくい
 ロモグラフィーの通販ページのAction samplerのページ。
まだ普通に売ってますね。在庫もいっぱいあるみたいだそ
https://shop.lomography.com/jp/cameras/lomography-plastic-fantastic-cameras/actionsampler-clear 
f8.0で最短撮影距離1.2mですね。
テイクによってはクローズアップレンズを手で持ってカメラレンズ前にあててます。近くてピント合ってるのはそういう事です。ねこすくいはクローズアップなしで撮ったなあ。

ツイッターのやりとりでAction samplerのご親戚を発掘してもらったので、是非ツイッターで見て上ったり下りたりしてください。

 



たぶん、今アマゾンで安いISO400の白黒フィルムがこれではないかと。そんなに安くないけど。


Kentmere PAN 400というのもありますね。箱が違うのは確かみたい


ロモグラフィーブランドでもISO400の白黒フィルムありますね。
Lomography Lady Grey B&W 400
3本パックで2330円だから1本あたり776円、検討対象ですね。 ロモグラフィーは送料かかるからなあ。アマゾンも場合によっては送料プラスだけど。
https://shop.lomography.com/jp/films/lomography-film/lomography-lady-grey-b-w-400-35mm-3-pack


2020年5月6日水曜日

Lomography pop9にクローズアップレンズ

ロモグラフィーのpop9を数年前に買っていたのですが、一度使用しただけでしまい込んでいました。
35mmフィルムを使用して、1枚を同じ画像で9分割したような写真が撮れます。
裏蓋を開けたところ
ロモグラフィーの商品ページ(現在、在庫は無いようです)
https://shop.lomography.com/jp/pop-9-black

レンズも小さいし、感光面も普通サイズの1/9になるし、まぎれもないトイカメラですね。
数年前にバーベキューで食べ物を撮ったのですが、近すぎてピントあわなくて、ファインダーで見たのと写真のフレームがだいぶ違ってて、なんかそんなにわくわくしなかった。
ちなみにファインダーから見えるのは普通に1枚ぶんの風景です。

ふと、ケンコーのクローズアップフィルターをpop9のレンズ前で保持したら、近くてもピント合うだろうし、このレンズ間の狭い視差で立体効果も出るよなーと思いまして。

pop9で撮った9枚の画像からの立体的なGIFアニメは、以前にもwebで見た事がありました。
ちょっと面白いなとは思ったけど、視差が少ないし、4枚よりも手間はかかりそうだし、まあ後で思い出した時にでもやってみようかなと。思い出した!

クローズアップフィルターを使うのだ。近くても撮れるし、近くて撮れるって事は視差も広がるから3D-GIF的な効果もより高まるぞ。

今回使用したのはケンコーのクローズアップフィルターNo.2
手で保持します。撮りにくい!

上記のロモグラフィーサイトによると、f11でシャッター1/100s、感光面小さいけど最短距離は0.8m、そんなもんか。
ストロボの電池が単三1本だけなのでそんなに強力ではないと思う。とは言え、近接撮影すると明るすぎるかな…このカメラ用のストロボだからな。
クローズアップフィルターのフチでストロボ発光面の一部を隠してしまうけど、それで光が弱くなるならむしろOKかな。そんなには変わらんだろうけど。
どれくらいの距離でどれくらい露光オーバーかは、撮って現像してみて、ですね。
デジカメでテスト撮影も難しい。(だって組み込まれた専用のストロボだから)

しろねこ!
pop9 カメラ
フジ ACROS100 フィルム
現像液 スーパープロドール
液温23度 現像時間16分 撹拌少なめ


露出オーバーになりがちなのに、白猫なぞ撮りやがって。
このブログ前回の記述で現像と撹拌の時間でコントラストゆるゆるの写真になるぞと書きました。今回も白猫と近いストロボなので、通常とは違う現像時間にしました。
普通に現像すると現像時間は5分程度なのだけれど、撹拌を少なくして現像を16分に…やらなくてもよかったかなあ。普通にもっとコントラストあってもよかった。
すぐ上の写真は、なんか「絵」っぽくてかっこいい気もしないでもないけど、総じて言えば残念な出来になってしまった。

この順番でGIF化!(「9」はGIFアニメに入れてません。8コマの繰り返し)

もっとやってみよう
 

フィルム1本で36テイクも撮れると、なんだか戸惑ってしまうね。
普段はnimsloやNishikaで18テイクだから、あれ?どうしよう…って。




2020年5月5日火曜日

フィルムの現像時間と撹拌時間でだいぶ違うんですね

こちら、カメラがNishika N8000でf19、フィルムはLomography EARL GRAY 100、ストロボにライトブラスターを装着。

Nishika N8000カメラ
Lomography EARL GRAY 100フィルム
現像液 フジ スーパープロドール
水に手を入れてライトブラスターで変な模様をあててみました。暗い!水が黒くてこれはコールタールか?てなもんだ。まあ失敗写真ですね。
セッティングの都合上カメラと手が近いので、絞りをf19にせざるを得なかった。40cmぐらいだから、それくらい絞らないとピントが合わないだろうな、f11では無理だな、デジカメで条件を合わせて試し撮りしたらやっぱりかなり暗かった。ストロボはYONGNUO YN560III、ストロボも被写体まで50cmぐらいだったかな、普通なら明るすぎるくらいだけど、f19だし、ライトブラスターのフィルターも入ってるし、光量1/1でも足りなかった。暗いのは分かってたけど、撮ってみりゃなんとかなるかな?まあ撮ってみて、ええと、暗い場合は現像時間を延ばすのがいいんだったかな、よくわかなんないけど昔「増感」って言葉あったよね、ISO100のフィルムをISO400の設定で撮るとか、あれって現像時間を延ばすんじゃなかったっけ、白黒フィルムは自分で現像してるんだからやってみよう。現像液はフジのスーパープロドールしか持ってません。
液温20度で普通なら現像時間6分30秒だけど、何度も現像してるから時間を10パーセント増しに(と説明書きにある)して、更に露出不足だから現像時間をもっと増やすんか?11分現像しました。
でも全然暗くなってしまった。 PCで明るく補正もできるけど、ノイズも増えるし、まあこんなもんか、しゃーないね。

そして、偶然ロモグラフィーのページ
B&W 100 Potsdam Kino Film:撮影と現像に関するアドバイス
https://www.lomography.jp/magazine/340504-lomography-potsdam-b-w-tipster-guide
を見ました。いやこのフィルムは持ってないんだけど、なんとなく見た。
そのページの「野原のお馬さん」写真、現像時間を長くして撹拌も少なくすると、こんな細かい弱いコントラストになるのか、こうなるのか〜、へーえ。すげえな。
してみると、ライトブラスターの暗すぎる失敗写真、あれも律儀に「最初の1分撹拌、後は1分おきに5秒の撹拌」と説明書きにあったから、その通り11分やってしまったけど、そんなに撹拌しなくてよかったのだな。たぶん。

その後、このブログ2020.4.26の記述
「100円ショップの拡大鏡でnimsloクローズアップ撮影」
そこで白猫の写真を撮ったけれど、それはカメラもnimsloだし(たぶんf5.6)、光も自然光だし、フィルムが同じだけでまったく条件が違うけど、白猫だから白トビしない方がいいだろう、コントラスト弱くなるように現像時間を長く撹拌も少なくやってみた。
最初の30秒撹拌して、後は2分おきに5秒の撹拌。現像液1Lで処理能力はフィルム10本らしいけど、これが11本目だからただでさえちょっと長めにしていいんじゃないか、でも露出はたぶん適正だろうから10分ぐらいでいいかな、撹拌は少なくなるよね。結局トイレにも行ったので現像時間は15分です。最後の5分は撹拌なし。

nimslo 3Dカメラ
Lomography EARL GRAY 100フィルム
現像液 フジ スーパープロドール


どうですか。上のコールタール写真とえらい違い。まあ、カメラも光も違うからね。PCでの明るさ補正、ちょっとはしてるけど、あんまりしてません。

露出不足のフィルムをどうするか、というのはたぶん結局難しいんだろうけど、普通に撮ったフィルムを撹拌の多い少ないでコントラストほんわかさせらせるというのは、面白い!
みんな知ってた?常識?


フジの現像液スーパープロドール。1L用。現時点ではアマゾン直販に在庫がなくて、マーケットプレイスでの送料がかかりますね。
 

アマゾンにはコダックの現像液も売ってますね。でも値段がスーパープロドールの倍ぐらいしますね。そもそも安く上げるために自家現像ですからね。そんな目くじら立てるほど高くもないんだけど、買ってもいいんだけど、オレが使ってるのコダックの白黒フィルムでもないからなあ。

2020年5月3日日曜日

メガネ型ルーペでnimsloクローズアップ撮影

このブログ前回の記述「100円ショップの拡大鏡でnimsloクローズアップ撮影」のつづきと言いましょうか、もっと値段の高い拡大鏡ならクリアに撮れるかな、とアマゾンを見てたら、おやおや、これでもいいんじゃないか?

アラフォーに使ってほしい倍率1.3倍メガネ型ルーペ


ちょうど、サクッとカチャッとnimsloにフィットしたりするんじゃないか?
買ってみた。1.6倍の製品もあるけど、1.3倍の方が実用的かなと思って1.3倍を。

これ実は、インスタのDMやりとりで「高名な3DフォトグラファーがReading glassesを使ってnimsloクローズアップ撮影してるらしいぞ」と聞いて、そうなのか、しかしReading glassesをグーグル翻訳すると「老眼鏡」…?老眼鏡ってでも、普通のメガネと同じ形じゃん、nimsloのレンズに合わないじゃん。フジW3とかならともかくね。

そんな事があったので、Reading glassesってのはこれかも!ピンときました。
いや違うかも知れないけど、ポチっとしてみた。
メガネの柄というか、耳かけというか、を外して…
nimsloにピタッと合いますねえ。
ルーペの中心がnimsloのレンズの中心とちょっとずれているけど、まあ許容できるのではないかな。

撮ってみた。
 nimsloからの距離を赤字で記しました。
だいたい60cmか70cmぐらいがピント合う距離でしょうか。

ルーペありとなしの比較です。
クリックすると大きな画像サイズで表示されます。
nimsloは露出オートのみなのでf値わからないのだけれど、たぶん、薄暗かったからf5.6だと思う。そうね、やはり普通に撮ると1mでもピント合わないんだなあ。

ルーペが1.6倍だと40cmぐらいでもピント合うのかな。まあ人物撮影なら1.3倍でいいでしょ。
GIF化!

いぬのジョンくん!歪み補正なしでGIF化してます。
ジョン君はアレルギー性の皮膚病です。白黒だとかっこよく見えるかな。

やはりレンズが増えて、それなりに歪みも増えてる気がしますね。
右の2枚と左の2枚で撮れてる方向が違うみたいですね。この揺れ具合でもわかりましょうか。メガネ型でレンズの向きが違うからでしょうね。

円形のルーペと比べると、断然に手で保持しやすいですね。でもカメラにかっちりはまって落ちない、という程でもないのでテープか何かで貼付ける必要がありますね。
とは言えリグ組まなくていいし、ケンコーマルチホルダーを使用(このブログ2013.5.28の記述)するよりもセッティングが楽で、これは確かに実用的かも知れない。


アマゾンで「犬」を検索してでてきた、面白そうな本。ペキンパーの映画ではないぞ。