ストロボの先端に取り付けて、光にフィルター効果を加えるものです。
光の拡散具合やフィルターのピントはLight Blasterに取り付けたレンズで調整します。
レンズはキャノンのEFマウントレンズを使用します。既に何本か持ってるので購入のきっかけになりました。
Light Blaster (英文サイト) イスラエルのメーカーだって。
http://www.light-blaster.com
ストロボはクリップオンストロボならだいたい大丈夫らしい。発光部の口径が大きすぎると取り付けられないのだけれど、自分が持ってるストロボはすべてOK。いや、小さすぎるのがあるかも。
とりあえずNishika純正ストロボがよさそうな。
普通のカメラに使ってもいいんだけど、nimslo 3DのアニメーションGIFに使用してもまたひと味、面白そうな気がしますよ。
nimslo 3DカメラとLight Blaster。先端のレンズはシグマ30mm f1.4
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Nishika純正ストロボにはメインの発光部の他にサブの発光部もあるんだけど、自分のストロボは不良なのか仕様なのかサブが光りません。この使用方法だとメインだけ光ればいいから、丁度いいですね。
上の写真はカメラリグ全体を撮影するために三脚に取り付けてますが、実際には手にもってライブハウスで撮影するつもりで…うむむ、重い!でかい!
より軽くするために、Light Blasterを取り付ける雲台をもっと小さいものにしてもいいんだけど、フリクション調整可能な雲台が望ましいので、マンフロット496雲台になりました。
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フリクション調整ができると、雲台をゆるめた状態でも「コテン」と重力に負けないようにできます。
スタジオで三脚を使ってならともかく、手持ちでの撮影だとこれは重要。
カメラの真上、レンズの同軸上にストロボを配置するわけではないので、ストロボが正確に被写体を狙うように向きを調整しなければなりません。
ところがストロボユニットが重くなると、微調整が難しい。
三脚に設置されてるなら、片手で雲台を緩めて、同時に片手でストロボの向きを調整すればいいのだけれど、
この場合は片手でリグ全体を持って、片手で雲台を緩めるから、緩めた瞬間に「コテン」と動いては仕方がない。
緩めても動かないけれど、動かそうと思えば動く、フリクション機能は重要かと。
まあこれも決して角度調整しやすい、とは言えないけど。ネジやツマミをまわして角度を微調整する製品もマンフロットから発売されてるけど、調整の幅が狭そうだし、値段も安くないので、とりあえずはこのスタイルで。
ちなみに、カメラの真上、レンズの同軸上にLight Blasterを設置することもできますが、nimslo 3Dの場合はファインダーを覗けなくなってしまうので、あまり現実的ではないですね。
さて、ブラジルUFOのライブに行くよ。せっかくだからフィルターもオリジナルのを作ってみよう。
たとえばこういうの。
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背景画像は マンガ素材辞典βhttp://www.sozaijiten.com/manga/ からダウンロードしました。
Light Blasterは普通の35mmフィルムのスライド用マウントをフィルターとして装着できます。
なので、まず自分がやったのは、画像をPCモニターに表示して、それをフィルムカメラで撮ること。
最初はA4の紙にプリントして接写しようかと思ってたんだけど、フィルムの一眼レフカメラが、あれれ、巻き上げレバーが動かないよ〜。もう何年も使ってなかったからなあ。壊れたね。。
そうなると素材撮りのためのカメラはリコーTF-200Dぐらいかなあ、でも接写できないよなあ。
接写できないからA4より大きな画像がいいだろう、モニターを撮ろう。
接写ができないのみならず、露出もオートのみだからモニターを撮るにはまったく向いてませんね。まあやってみよう。
うむむ、ピントはともかく、やはり露出オートのみだと黒い部分が甘い。グレーになってしまう。いまいち。。
いっそのこと素材画像をフィルム状のものにプリントアウトしてみよう!
OHP用紙がいいかな、と思ったけど近所の店に売ってなくて、透明シール用紙があったからまあこれで。
自分のプリンターはキャノンIP2600で、黒は顔料インク、カラーは染料インク。
顔料インクはこのテのプリントには適さないんだけど、webで検索して、なるほど「写真用紙 光沢」でカラープリントすれば、なんとか、なんとか…。
シール用紙だから、わざわざ透明なビニールにそいつを貼付けて、使用に耐えうるフィルターができましたよ。
6月28日。新宿のライブハウス、アンチノックに持って行きました。
ブラジルUFO、本番直前のセッティングのときに試し撮り。この時のカメラはデジカメ、フジのX10です。
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デジカメで試し撮りして、ストロボの角度やフィルターのピントを調整します。
とは言え、nimslo 3Dは露出オートのみなので、それをデジカメでシュミレーションするのは難しい。
nimslo 3Dはシャッター速度1/30〜1/500秒で、絞り開放でf5.6だったかな。
だからまあテキトーに、1/80、f7.1、ISO200設定なのが上のX10の写真なのだが、
実際にnimslo 3D (フィルム感度ISO200)で撮ってみると
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まあこんな感じ。
ライブハウスのステージ照明がないところの方が効果的ですね。
それとやっぱり、ブラジルUFOの文字が大きかったなあ。
Light Blaster先端のレンズの焦点距離を変えれば、投影するイメージの大きさも変わる。だからズームレンズがいいんだろうけど、ズームレンズにしたらますます重くなっちゃう。
調整箇所が増えると面倒なので、やはり単焦点レンズがいいな。
ここで、Light Blasterのフィルターを替えてみました。
Light Blaster本体と一緒に「Special Effects」というフィルター集を買ったので、その中の1枚を
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フィルター集にはペラペラのフィルターが15枚ぐらいと、Light Blasterに挿入するためのカートリッジがひとつ同梱されています。
黒いカートリッジにフィルターを挿すようにセットするのですが、ライブハウスとか、薄暗いところでペラペラのフィルターを交換するのはけっこうな手間ですよ。
僕としてはカートリッジだけ欲しいんだけど、売ってないみたいだなあ。
「地球」が投影されてるはず…
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何が投影されてるかよくわかりませんが、普通にストロボを使用した平坦なイメージと違って、「覆い焼き・焼き込み」的な、何か趣があってよろしゅうございますな。
そのために装備するにはちと大きく重いLight Blasterですが、オリジナルのフィルターも簡単に作れるので、しばらくはこれで遊んでみましょう。
おそらくスタジオでの使用が多いだろうLight Blasterだけど、暗いなかでのスナップショット的な使い方が楽しいでしょうねえ。
コンデジ用の小さいバージョンとかあればいいのに。
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