2016年3月7日月曜日

多視点撮影に使えるか?Manfrotto 3ウェイギア雲台 X-PRO

マンフロットのギア雲台 MHXPRO-3WGを買いました。
X-PROとは名乗ってる?ものの、マンフロットのギア雲台の中では一番安い物です。値段もさる事ながら、重量が750gと比較的軽いので、外に持ち出す時にいいかな〜と。
現物を見たらわりとゴツイので、うむむ、あんまり外では使わないかなあ。

ギア雲台というのは、角度を決めるのにツマミをまわして微調整できる物なのですね。普通の雲台だと、もうちょっとだけ角度を変えたいと思っても、変えすぎて、いやもうちょっと、いやもうちょっと、かえって時間がかかるので、ギア雲台の方がスピーディに…そうなのかな。

これを多視点たべもの撮影で使ってみよう!(このブログ2016.2.21の記述)
どう使うのか?
直線のマクロスライダーを使っているけれど、直線だけに、画像の中心に添えたい物が撮っていると中心でなくなってしまう。
できるだけ長い移動距離でありながら、中心に添えたいものを画像に入れるために、今までは広角レンズを使っていたけれど、それはそれで歪みが激しいし、結局かなりトリミングする事になる。
そこでカメラの首を振りながら移動すれば、中心に添えたいものがずっと中心のままでないかな。
円軌道、とはちょっと違うけどそれに近い感じ。

しかし実際にやろうとしたら…
たとえば10cmの移動距離で100枚の写真を撮るなら1mmにつき1枚。
その時に何度くらい「首を振る」のか?被写体からの距離によるけれど、今回は30度でした。
30度を100で割る?さすがにギア雲台でもそこまで微調整は…厳しい〜!
例によってツマミに目印を貼って等間隔で微調整しやすくしてるんですが。

ちなみにこのツマミ一回転で約10度、角度が変わります。
だからまあ、一回転を33に分けて回すわけで…不可能とは言わないけれど、100視点無理!
その半分の視点で、ええと、12cmの移動距離で60枚、首を振りながら撮りました。

結局、ツマミを等間隔に回すのではなく、モニターを見て、基準点が同じ位置になるように適当にツマミを回しました。
はっ、ギア雲台の必要あったのか…

ラフにGIF化したのがこちら


ナポリタンなんだけど、ソースが薄かったようで、全然ナポリタンっぽくない、と後で気付きました。
しょうがないから色を加工して、位置を調整して、
CheapTrip3D GIFにしてみた。
交差法

クリックすると大きな画像が表示されるので、立体視できる方はどうぞ。

平行法


ここまでやって、なんかちょっと違うなあ、と。
首を振らないで、ただの直線で撮った普通のステレオ画像もあって、そっちの方が自然に立体視できるんですね。
円軌道(この場合は擬似的な首振り円軌道)よりも直線軌道の方が、立体視には適してる事を実感。
ギアとか関係ないじゃん。

首を振らないで、ただ直線で撮ったステレオ画像
交差法

webページの背景に配置してCheapTrip 3D!
http://venvenvideo.com/cheaptrip3d/htmls/160306cross.html

平行法

webページの背景に配置してCheapTrip 3D!
http://venvenvideo.com/cheaptrip3d/htmls/160306parallel.html

同じレンズ、同じ距離なんですけど、ぐっとトリミングするから拡大する事になってしまう。
人によって受ける印象は違うかも知れないけれど、僕は直線の方がしっくり立体視できます。

多視点コンテンツを作りたいのであれば、円軌道がいいんだろうけど、
僕の場合は立体視コンテンツのついでに多視点撮影をするので、円軌道はやっぱ無しかなあ。(2眼カメラを円軌道に乗せるならアリ)
と、以前からなんとなく思っていた事を確認してしまったのです。

さて、マンフロットのギア雲台については、
まあまあいい製品じゃないかと思うけど、思いのほか大きいので「使うか使わないか分からないけど持って行く」事にはならないですねえ。
もっとコンパクトに、3ウェイじゃなくても、2ウェイいや、1ウェイでもいいぞ。ビデオ撮影なら。
なめらかなパン・ティルトなんかやらない撮影、フィックスでの撮影なら、自由雲台プラス1ウェイギアってのはかなり実用的なのではないか?
左右の水平にはそれなりに気を使ってるつもりでも、後で見ると、なんか傾いてるんじゃないの?って事は多々あります。
撮りながら「水平なのかな?怪しいなあ」と思ったら、撮りながらでも微調整できたり。

角度を大きく動かすレパーと、微調整するツマミとどっちも固くて、もうちょっと軽くできないかな、調整できないのかな、と思う。できないならこの固さ・重さで仕方ないかな、とも思う。あんまり軽くても困るから。ユーザーが調整できるといいんだけど、できないみたい。

マンフロットのこのサイズのクイックプレートは初めて使うけど、うむむ、装着時にロックのかかりがいまいちだったり、外す時も変に固いときがあって、なんだこれ外れないじゃん、と思ったり。必ずそうなるんじゃなくて、たまにそうなる。ちょっと困りますね。
ていうか、超望遠レンズ付カメラとか用の雲台だろうから、こういう小さいプレートでいいんだろうか。


あと、オシャレなデザインなせいか、あちこちカーブしてるから、これって本当に水平になるのかな、と思ってしまう。
一流メーカーだから正確さは確実だろうけど…。




使用中の写真で、ギア雲台の下でひっくり返ってるのがこれ。
マクロスライダーロングサイズ