2009年11月29日日曜日

ブラジルUFO 高円寺Mission's ゆらゆら3D

11月25日、高円寺のライブハウスMission'sでのブラジルUFOのライブショーに行きました。
立体デジカメW1を買ったので(このブログ2009.11.21の記述)、立体動画でも、と思ったのです。

W1は640×480サイズの動画も撮れるのです。
しかし、デジカメだから、音がショボいだろうからなあ、もう一台ビデオカメラと外部マイクとアッテネーターを持って、音だけはそっちでしっかり録るようにしました。W1には外部マイクなんか付けられないので。

10分ほど動画を撮って、後は静止画写真を撮りました。
で、家に帰ってパソコンにデータを移して…おやや、っと、W1のAIVファイルをMacでふたつの動画に分けるのにStereoSpliserを使うんだけど、最長4分の動画までなんだっけ。そう言えばそんなようなことが書いてあったなあ。
むうう、1GB超のAVIファイルがしばらくお蔵入りですな。ソフトのバージョンアップか、Windowsマシンでデータをいじれる機会ができるまで。
いちおう、3Dではなく、ふたつのムービーではなく、2Dのムービーファイルひとつだけなら再生はできます。
それを見たところ、やはりあまりきれいには撮れませんねえ。
W1の動画モードは露出オートになってしまうので、ノイズが凄い発生してる。いかんですなあ。ライブハウスでの撮影には向いてませんね。

ま、静止画写真をアップしたので。
Brazil UFO 0911mission's 113 (parallel 3D)
平行法で立体視できます。
写真だと搾りや感度のマニュアル設定できるので、感度を下げてノイズが発生しないようにしています。

"ゆらゆら3D"画像もアップしました。

→もっと見る

以前にこのブログにアップしたブラジルUFO「ゆらゆら3D」の写真に比べると(2009.8.20の記述)、ゆれ幅が大きいので立体写真としての効果はいまいちかも。
これは、ふたつのレンズの間隔がやや広いからというのと、
カメラ内蔵ストロボの光が弱いので被写体に近寄らないと充分明るく撮れない、カメラが近寄ってしまうとメインの被写体と背景との視差が広がってしまうからです。
僕の場合は、ライブハウスでのパフォーマンスをスローシャッターで撮って、さらにストロボを発光させた瞬間をくっきりさせたいから、ある程度ストロボの光が強い方がいいのですね。
もうちょっとシボリを絞ってみればいいのかな。環境光(ストロボ以外の光)があまり入って来ないように。

いずれにせよコンパクトデジカメの内蔵ストロボなんて、見るからに小さくて、まあこれくらいの光でしょうかね。
でもW1は2〜3メートルぐらい離れて丁度いい写真が撮れるはずだから、もうちょっとストロボの光が強くてもいいんじゃないかなあ。

2009年11月24日火曜日

W1指写ります

先日買った立体デジカメ、フジのW1。
なんか撮影者の指が画面に入りやすいのですね〜。
(平行法立体画像です↓)

左上にも

右下にも


レンズが中心ではなく、端にありますからね。
けっこう慣れてきて、わかってるつもりでも、ちょっと油断すると指が入ってしまう。
指がひっかかるところがあればいいんだけれど、ないんだ。
いっそのこと、レンズ2本がにゅっと突き出てるスタイルでもいいと思うんだが。
今時の「コンパクトデジカメ」としては大きくなっても、それでよりきれいに撮れて、指が写らないようになれば、その方がいいと思うんだがなあ。できるだけコンパクトにしなければ商品価値が下がるとか、そんな思い込みがあるのかな。
カメラなんて、少しぐらい大きい方が「持つ喜び」も大きいぞ。
(その意味で、あまり小さい一眼デジカメってのもどうなのかと思う)

プリントしてみると、僕が持ってる他のデジカメと比べて人物の肌がのっぺりしてるので、やっぱりあまりいいカメラではないんでしょうね。

2009年11月21日土曜日

FUJI FinePix REAL 3D W1

3日ほど前に、立体デジカメW1の初期不良交換品が来ました。
(通販で買ったけど初期不良だった…このブログ2009.11.13の記述)

フジフィルムのサイト
http://fujifilm.jp/personal/3d/camera/finepixreal3dw1/

早くいろいろ撮って、ブログやFlicKrにアップ、と思ってたけど夜型の生活が続いてて、夜中に外に出てもあまりきれいに撮れないのですね。
シャッター速度が最遅で1/2秒。僕としては2/1秒ぐらいまで遅くできるのがいいのだけど。
感度はISO1600相当まで上げられるけど、当然ノイズも増える。
というか、レンズもセンサーも小さいので、カメラとしてきれいに撮れるモノじゃないですなあ。各所のレビューでわかってはいたけれど。
だから普通に撮っても、ノイズっぽいざらつきが気になる。1000万画素もあるので、大きな写真になるからますます気になる。
感度を100にして、充分な明るさがあれば、まあまあなのかな。
ていうか1000万画素もいらないよ〜。半分でいいのに。それでもっとノイズがでないセンサーにして欲しいんだがなあ。
だって別売り3Dモニターでも、フジの3Dプリントサービスでも、今後世に出るであろう大画面3Dテレビでも、300万画素もあれば充分じゃないの?

つい辛口になってしまうけど、なにしろ5万円もしたから。5万円って、オレが今まで買ったデジカメで一番高いぞ。はたして2万5千円のデジカメ2台分の価値があるのか。センサーやレンズにはないけど、気軽に持ち歩けて、気軽に3D写真が撮れる面は多いに価値あり。
気軽に持ち歩くにしては、ズシリと重いですね。ふたつのカメラブロックの位置や角度が経年変化してはいかんだろうから、そこはヤワな作りにはできないのでしょう。

W1が生成するファイルは業界標準らしい.MPOファイルで、左右2枚の画像をひとつのファイルに保存。ってそれはいいんだけど、Macで開けない、開けないからアナグリフやら平行法などの立体画像にできない、付属のソフトウェアはあるけどMac版はダメダメ君みたい。
でもまあなんとかなるだろう、と思って買ったのだが、ちょっと検索してみて、むむむ、ひょっとしてなんともならんのか?
いや、あったあった、.MPOファイルを2枚の画像にしてくれるMacソフト
StereoSplicerベータ版
http://nandj.jp/Challenge!_REAL_3D_and_Mac/Welcom.html
素晴らしい。アナグリフ画像も自動で作ってくれる。

夜中に自分を試し撮り。

赤青セロハンメガネで立体に見えます。

それと、W1は動画も撮れるのだけれど、残念ながら動画モードにすると露出のマニュアル設定ができなくて、フルオートでしか撮れないみたい。僕としては魅力半減ですねえ。お、動画撮影中はズームもできないのか。ま、これは事情がわかる制限ではありますね。

カメラ背面の液晶モニターでもある程度立体で見れて、わりと面白い。
以前に店頭で見たときは、なんだかな〜と思ったけど、自分のモノとしていじってると、これもこれでいいかな、と。
撮影時または撮影後に2枚の写真の左右の位置を調節できて、この機能のおかげで被写体との距離が近くても効果的な立体写真が撮れそうです。
ふたつのレンズの間隔が77mmだと、被写体まで1.5m〜数メートルぐらいがベストかなあと思っていたけど、60cmぐらいでもいけるかも。背面モニター見た感じだと。

2009年11月20日金曜日

DVD「スコルピオ」scorpio

渋めのスパイアクション映画。
予告編ありました


「スコルピオ」
scorpio
1973年 アメリカ映画
監督 マイケル・ウィナー

渋めとは言っても、どこまでリアルなのかは微妙。でも、CIAの非合法っぷりはありえないでもないのかな。
ジェリー・フィールディングの音楽がとても多彩で、「すげえ」って思ったんだけど、ちょっとサービスしすぎ?
映画が終わってみると、ううん、こんなに多彩じゃなくてもよかったのでは。
死に行くバート・ランカスターへの鎮魂歌みたいな映画だから、音楽面もそんなカラーでもう少し統一してもよかったのではないかと。

それにしても、ランカスターもアラン・ドロンもよくアクションしますねえ。工場の飛び降りるシーンは本人みたいですよ。
バート・ランカスターは、最初は"大御所です"みたいな程度だったけれど、じわじわと映画を浸蝕してきて、前述のアクションとポール・スコフィールドとの対話シーンなどがあって、すっかりランカスターを弔う映画になりました。
アラン・ドロンもいいんだけど、ランカスターの渋さにはとうてい及ばない。
ドライな殺され方をする女性陣と、ウェットな関係を断ち切れない男性陣。いい映画だけど、ラストがいかにも70年代。インスタントな悲観スタイルにやや失笑も。

2009年11月13日金曜日

FinePix W1がやってきたけど

フジの3Dデジカメ、FinePix REAL 3D W1をネット通販で買いました。
これが3Dシリーズの第1号だとして、売れ行きが芳しくなければ市場から消えてそれっきり、第2号があるかどうかわからんですから。お金ないんだけど持っておきたい。夏に発売されて、そろそろ買った方がいいだろうと。
買ったサイトはデジカメオンラインです。もっと安いサイトもあったけど、クレジットカードが使えないと。

さてW1が今日宅急便で来たのですが、ハテ、2D撮影は普通にできるけど、3D撮影が…なんだこれ、シャッター半押しでフリーズしちゃう。
液晶モニターにその瞬間の画像が静止画で表示されっぱなしで、それ以上はどのボタンを押しても反応しない。電源も落とせない。
バッテリー抜いて電源落として、再起動。3D写真は撮れてない。
どうやら不良品みたい。こういう事もあるのね。

販売店に電話したら初期不良で取り替えてくれる事になりました。
明日、宅急便で香川に(販売店がある)送って、むうん、3D三昧はもう幾日かおあずけですな。

2009年11月5日木曜日

最近読んだSF novels

オートン・スコット・カード
「第七の封印」
1987年
カードの小説は初めて読みました。
面白い!面白いよ〜!
僕は最近、主人公が実は王家の血筋とか、予言の人物だとか、物語の特異点に最初から設定されている話は好きじゃないんだけど、これは面白かった。
やっぱり作家の上手い下手なんでしょうねえ。
なかなか壮絶な話です。ダイナミックな心理表現に引き込まれました。
しかし僕としては、壮絶さよりも、切なさみたいなのにじんときたので、なにもここまで風呂敷広げなくてもいいかな〜、とも思いました。

マイク・ブラザートン
「スパイダー・スター」
2008年
僕はこういう、「超知性体(みたいなの)」に紆余曲折しながら近づいて行く冒険モノって好きだから、基本的にオッケーです。
「落ちる」世界での不可思議な生態系も面白いかと思います。
けど、主要人物のキャラクターがなんだか、フツーでいまいち。魅力的な物語なんだけど、魅力全開に感じられない、感情的な面が何十パーセントか割引されてるような。。

A・E・ヴァン・ヴォクト
「宇宙嵐のかなたに」
1952年
スケールとスピードの50年代SFをたっぷり。
しかしそれでも、印象に残るのは辺境惑星で男女ふたりきりという、ひとときのロマンス。
いやそれで充分、50年前のSFが生き生きとしている証左になりますか。

ロバート・J・ソウヤー
「イリーガル・エイリアン」
1997年
僕のソウヤー体験3冊目。それなりに面白かったです。
ただ、普通の法廷モノと同じようなシーンが多いので、法廷モノの延長に感じられてしまうし、ちまちましたチェスゲームを描くんだったら、もうちょっと緊張感が欲しい。
ラストはスケールアップしてSFとしての溜飲を下げたのかも知れないけど、まあ別に…っていう感じ。
それよりも、あの後の異星での裁判ドラマの方が(アメリカの一流弁護士が異星人の弁護人になる)とても気になる。犯罪の起因、宗教性、民族性などから面白いSFになりそうなんだけど。

ケン・マクラウド
「ニュートンズ・ウェイク」
2002年
記憶のバックアップをとっておけば、何度でも生き返れる未来社会。
(オリジナルの個体は死んでも、コピーが後を引き継ぐ)
でも生き返ることで実生活や社会的地位が微妙に、あるいは大きく変動するのは、考えてみれば当たり前ですね。
僕にとってこういった「死と再生」のSF原点はジョン・ヴァーリィなのだけれど、
こちらはもっとごちゃごちゃとしてて、小道具大道具入り混ぜて、作者の社会学的な妄想展示会になってます。


A&B・ストルガツキー
「蟻塚の中のかぶと虫」
1982年
どうやら三部作の第二作みたいです。
前作を読んでないけど、支障もなく読めます。
巨大官僚社会での自我の押しつぶし、なんて言うと暗い小説みたいだし(日本も似たようなものか)、実際暗いけど、異世界を感じるという点でも読み物として面白かったです。で、SFなんで、官僚なんたらというのは即物的な面。重要なのは精神面とその精神が産まれる特異さ。加えて物理世界が精神に影響も与えて変化させる。その変化の道筋をたどるミステリー、みたいな体裁になってはいますが、犬型異星人のビッグヘッドとか、惑星の住民をまるごとどこかに連れ去る謎の「遍歴者」だとか、他のネタも刺激があって、謎のひとつが解けたところで、大きな謎は謎のまま、ていうか謎のひとつぐらい解けたのか?
続きを読んでみたいけど(読んだところで謎はどうにもならない気もしますが)、今となっては第三作「風が波を消す」は入手困難?図書館にあるかな。

ナンシー・クレス
「プロバビリティ・ムーン」
2000年
「プロバビリティ・サン」
2001年
「プロバビリティ・スペース」
2002年
異文化、および異文化との接触が好きなテーマなので、エンリ属する「ワールド」の共有現実とその消滅を興味深く読みました。
しかしこの小説のミリタリー的な側面は、ふうん、てな感じ。
敵エイリアンをとらえて、ボディ・ランゲージで反応を計るあたりは面白いけど。
「ワールド」の月が実は兵器じゃありませんでした、っていうオチかなあと思ってたけど、やっぱり兵器でしたか。兵器としても使える何かでしたか。
普通のSFでも、ミリタリー色が強くなってしまうんですかねえ。アメリカというお国ですから。
ところでこのシリーズ、日本では昨年12月から一ヶ月おきに刊行されました。
12月に「プロバビリティ・ムーン」を買って、ちょっと読まないでいて、2月に「サン」を買おうと思ったらもう売ってない。「スペース」は売ってるけど。
そりゃあうちの近所の本屋のSFコーナーなんてたかが知れてるけど、シリーズものを順次出してるんだからしばらく置いといてくれればいいのに。
何件か本屋をまわったけれど、売ってなくて結局アマゾンで買いました。
買った本を一ヶ月ぐらい読まないでいるなんてそんなに珍しい事じゃないだろうし、考えもなしに商品入れ替えてるからアマゾンに客を取られるんだよー。