2007年9月30日日曜日

映画「鉄の男」Człowiek z żelaza

於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短編映画選の参考上映です。短編じゃなないからね。

「鉄の男」
Człowiek z żelaza
(153分・35mm・カラー)
1980年 ポーランド映画 アンジェイ・ワイダ監督
有名な映画だけど、あまり見る機会がないですね。
時代をくっきりと切り抜いた映画。
ポーランドの自由労組「連帯」の活動の高揚期に製作されています。
日本のニュースでも日々報道されていたようですが、僕は子供だったので「連帯」という言葉以外はあまり覚えていません。

映画によると、連帯と政府の交渉が成立したのが80年夏で、この映画の製作年が80年だから、現実と同時進行で映画製作も進んでいたのでしょう。
もっとも、「連帯」は80年にひょこっとできたのではなくてその何年も前から組織作りをしていたし、今回の蜂起は戦車で潰されておしまいにならないようにしていたろうし、そうならない見込みがだんだんと立ってきていたのではないかな。
しかしそうは言っても、力で潰される心配、運動が挫折する可能性はあったろうし、そうなったらこの映画の公開もできない、製作も途中で打ち切らざるを得ない、そんな覚悟もあったでしょう。
実際に1981年に戒厳令が敷かれ、連帯運動もワイダの活動も大きな影響を受けたようです
1981年に西側映画祭でグランプリを受賞してるというのは、ポーランドの民主化運動に対する西側のプロパガンダもあるだろうけど、映画を見た人がポーランドの現状を心配してしまう、彼らを負けさせてはならない、という気にさせてしまうパワーのある映画なのですね。

恋愛映画としての美しさもあるけれど、そのストーリィ面は前作「大理石の男」(1977)の続きになってる。でも見てないんだな。
「大理石の男」も民主化&労働者映画だろうけれど、恋愛映画として見るならそっちを先に見た方がいいみたい。

見ていて音楽を思い出しました。
昔、FMの映画音楽番組で聴いた事がある。テープに録って何度も聴いたんだ。
挿入歌とテーマ曲(愛のテーマ?)。
FM聴いてたくらいだから、小学生じゃないね。してみると、日本で公開されたのは85年頃かな。




検索してみつけた記事。産経新聞のwebサイトより
新ポーランド考 民主化が映画界を低迷させた
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070305/erp070305001.htm

2007年9月29日土曜日

音楽プレイヤー FU "Jesus Christ (live)"

9月15日の投稿でupしたJodie's Music Playerを、実際にバンド「FU」のwebサイトで使ってもらいました。

音源はもちろん、写真、画像もFU提供です。プレーヤーの色もFUの指定に変えたました。

FUのサイト
http://www.mfu.be/

基本的な構造は9月15日にupしたものとほぼ変わらないです。
シークバーのつまみを小さくしました。かっこいいから、というよりも、あまりシークしてほしくないからです。
どうもFLVは、がしがしシークすると再生が不安定になりますね。シークって何?知らなくていいです。してほしくないから。

2007年9月27日木曜日

映画「ラッシュアワー3」rush hour 3

於MOVIX亀有。
一作目、ニ作目を見たけれど、あまり覚えていない。ほとんど何も覚えていない。
ただ、あ〜こんなだったらジャッキー一人で主演した方が100倍面白いのに。と思った記憶はある。
そんなだから見に行くかどうかちょっと悩んだけれど、ジャッキー主演作を見ないという選択は自分としても辛いし、真田広之も出てるし、見ておこう!

「ラッシュアワー3」rush hour 3
2007年 アメリカ映画 ブレット・ラトナー監督

とまあ、期待しないで見たおかげか、わりと楽しめました。
真田広之いいね〜!最初、後ろ姿しか見せない。そして振り向く時のかっこよさったらないね。もうそれからずっとサナダコールですよ。5分に一度は真田を出せー!
甘い映画ならではのおいしい死に様でしたね。サナダのストイックさはジャッキー以上に存在感があったけれど、出番がもっと多かったらどうなっていたことやら。

格闘アクションはハリウッドのお気楽映画なのでまあ過もなく不過もなく。
ジャッキーvs真田広之の世紀の対決も「こんな感じですかねぇ」という仕上がり。仕方ないか。適度な刺激しかないファミリー向け映画だから。
もっと熱いファイトだったら、真田の気合いももう少し報われたろうに。
だからジャッキーにも、もっとストイックなキャラを貫いて欲しかったなあ。
ナイトクラブで歌うのはちょっと引いちゃいましたよ。

工藤夕貴って、誰だっけ?昔からアイドルには疎いのでよくわかりません。メイクが良くないっスよ。たぶん。この映画では。
お〜マックス・フォン・シドーだ。この人きっと悪い人だよ。ほうら。
お〜コイツがポランスキーか〜。以前にも別の映画で見てるけど覚えてないぞ。
何よりも映画に貢献して僕を喜ばせたのは音楽です。
そうだ、このシリーズはラロ・シフリンが音楽やってるんだ!
いいですねこの低音の効いたオーケストレーション。
最近のアクション音楽って、ジャカジャカ景気いいだけだったり、低音だけが効いてたり、わくわくしないんですよ。
そこはさすがラロ・シフリン。ダイナミックかつ軽妙で、その気にさせてくれます。
エンド・クレジットの音楽のおかげで、上機嫌で映画館を出られました。
いいね。ラロ・シフリンのスコアだけのサントラってないかな。他はいらないから。

普通に売ってますね。


でもHMVの輸入盤2枚で25%OFFセールの方が安いよ。
HMVジャパン



追記
サントラCD買いました。とてもイイです!
このブログ2008.2.1.の記述。

2007年9月26日水曜日

ブラジルUFO 新大久保EARTHDOM

昨日、久しぶりにブラジルUFOのライブに行きました。一ヶ月以上あいたなあ。
普通のバンドだったら、一ヶ月あいてもそれが普通だけど、ブラジルさんはその間に10回以上ライブやったからなあ。
狂ってるね。
昨日でヤマは越えたようです。
次のライブは10/7新宿マーブルの予定です。
THE ZIPPERZの企画イベントです。一ヶ月に10回企画ライブをやるって、これもすごいね。

昨日は番長の誕生日がすぎてまもなくだったので、ライブ後にアースダムのバーラウウンジでささやかなパーティ、じゃないな「ケーキを囲む会」をやりました。気がついたらケーキ食べるのはかなり久しぶりだったかも。

それらのビデオもいずれアップしようと思っていますが、8/17のビデオもまたアップしてない。パソコンに取り込んでもいない。
なんだか忙しかったり、忙しいような気分だったりしたもので。

2007年9月24日月曜日

DVD「バイオハザード II アポカリプス」
RESIDENT EVIL: APOCALYPSE

一作目は映画館で見て、おおおもしろいじゃん!こえーじゃん!
と思ったものですが、そう言えば2作目は見てなかった。
3作目がアメリカで公開されたようだし、見ておきましょう。
一作目と監督が別な人なのね。

「バイオハザード II アポカリプス」
RESIDENT EVIL: APOCALYPSE
2004年 イギリス=カナダ合作 アレクサンザー・ウィット監督

またまたジョヴォヴィッチ節?炸裂!いいですね、華麗なアクション。やたらめったら強い。
強すぎて緊張感がないかな。だからホラー映画というよりもアクション映画として楽しみたいのだが、それならもっと格闘シーンを見たい。
一作目がいきなりハダカで記憶喪失というのがよかった。ホラー映画はああやって、謎と不条理から始まらないと。そしてジョヴォヴィッチが実は強いというのが段々わかってくる。「オマエが一番強いじゃん!」とツッコミが入る!
この2作目はしかし、一番事情を知ってるのがジョヴォヴィッチ扮するアリスなわけで、その事情ってのも観客は知ってるか予測がつくので、なんかいまいち。
悪くない出来でそれなりに楽しめるのだけれど、一作目のピンと張った美しさには及ばず「ゾンビだらけの街を逃げ回る映画」以上のものにはなれなかったようだ。

元カレの変わり果てた「ネメシス」が最強の敵のはずなんだけど、本当に強いんだかなんだか。
撃たれ強いのは確かなようだけど、あまり機敏じゃないし、言われたことやるだけだし、フランケンシュタインから続いてるモンスターのイメージを踏襲してるだけで、ジョヴォヴィッチのヒロインに比べたらあまりにも累計的で新味がない。
だから対ネメシスの格闘シーンもあまり美しくない。
ジョヴォヴィッチの華麗アクションをもっと見せろ!
そして敵はもっとヤバイ奴にしろ!

2007年9月22日土曜日

フィルムセンター情報 nfc

以前ちょこちょこ行ってた京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターですが、ここ1、2年は行ってなかった。
最近、ポーランドネタなどでまた行くようになりましたが、そこで配布してるNFCカレンダー(上映企画のお知らせ、みたいなフライヤーです)を見てこりゃうれしや、そそる企画が続きますよ。

大ホールでは
ウズベキスタン映画祭
9月27日〜10月7日
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-09-10/kaisetsu.html

その後
インド映画の輝き
10月9日〜11月16日
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-11/kaisetsu.html
1980年代までの名作を上映だから、以前にやったインド映画特集とほぼ同じになるんでしょうか。でも行くよ〜!

さらにその後
山本薩夫監督特集
11月17日〜11月25日
これは東京フィルメックスという"映画文化祭"みたいなイベントの一環ですね。
いいですね、リスペクト山本薩夫。

小ホールでは現在
ポーランド短編映画選
が続いていて〜9月30日
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PolishShort/kaisetsu.html

その後は
スウェーデン・ドキュメンタリー映画新作選
10月27日〜11月4日

これはしばらくフィルムセンター通いが続きそうだ。

2007年9月21日金曜日

ポーランド短篇映画選 Poland
ポーランド短篇名作選集1

於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短篇映画選 ウッチ映画大学の軌跡
ポーランド短篇名作選集1

イウジャ産陶器
Ceramika iłżecka
(9分・35mm・白黒)
1951年 アンジェイ・ワイダ監督

陶器の名産地を紹介する「文化映画」
アンジェイ・ワイダの習作だそうです。こういう課題みたいなもんがあるのかな。
映画学校にはもってこいだろうねえ。でも作り手が若いとすぐ何かしら新しい要素を入れそうで、そのコントロールがまた学習ですかね。
オレも作りたいな。
今でもこういう「名匠の技」みたいな映像は作られてるだろうけど、すぐには評価されなくても後々資料として評価されれば、作る側としても悪い気はしないですね。

役所
Urząd
(6分・35mm・白黒)
1966年 クシシュトフ・キェシロフスキ監督
役所にカメラを持ち込んで、年金受給について相談にくる老人達と、紋切り型でしか応対しない係員とシステムを描いたドキュメンタリー。
トークイベントでのアンジェイ・メリン氏によると、キェシロフスキは学生の頃からこういった社会性のあるテーマを追い求めていたそうです。
へーえ、むしろ後に作る映画は個人の内面をテーマに描いているように見えるけど、たしかに「社会の中の個人」という視点もくっきりしてますね。

グーチャ
Gucia
(16分・35mm・白黒)
1985年 ドロタ・ケンジェジャフスカ監督
すごい。映像ならではのファンタジーを作りましたね。
学生の映画でこんな、子役をくっきり描くのアリ?
カメラの前で子供に何をさせるか、そうするためにはどうすればいいか、知らない世界ですよ。
気になるね。この人の映画もっと見たい。
見たいだけでなくやりますね、10/13から「僕のいない場所」シネマ・アンジェリカにて、ってどこだよそれ!

ドロタ・ケンジェジャフスカ監督2005年作品
「僕のいない場所」公式サイト
http://boku-inai.jp/
あ〜、オレの環境では予告編見れねー!
場所は渋谷ですか。地図みた感じだと、この映画館行ったことあるねたぶん。名前が変わったんじゃないかな。

上映後に行われたウッチ大学学部長アンジェイ・メリン氏のトークによると、ワイダやポランスキは30年代からのドイツによる占領、戦後のスターリン主義による圧政を経験していて、そのたがが外れた50年代にポーランド映画は華ひらいたそうです。
その後の隣国でのプラハ動乱や"連帯"の成功と挫折がポーランド映画にいかに影響しているか、熱く語っていました。
なるほど20世紀はポーランドにとって動乱の世紀。いや、ちょっと調べれば19世紀も18世紀も動乱してばっかりなのがわかる。そんなお国なのですね。

メリン氏のトークによると、ウッチ映画大学は創設時から3つの大きな方針があったそうです。
1.映画の技術を教える。工業学校などと同じように技術が重要である。
2.映画は人間を描くのだから人間について学ばなければならない。
3.映画は芸術である。

3の「映画は芸術なんたら」については、どこの映画学校でもそういった表題は掲げているだろうけど、実際、卒業生にとって商業映画で成功する事を目標にさせていたらそうはならないだろう。
しかし作品を見ると、確かに3つとも実践されているだろうと思える。
カメラマンも学生なのかな。映画の芸術性を追求することであれだけの撮影技法を習得するのかな。すごいな。

ポーランド短篇映画選 Poland
前衛作品・視覚芸術作品選集

於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短篇映画選 ウッチ映画大学の軌跡
前衛作品・視覚芸術作品選集

小ホールに入ったのは初めてです。
キャパ150、下手なミニシアターよりも立派なもんすね。
見たのは昨日です。けっこう入ってましたね〜。平日の昼間だってのに、100人ぐらい来てたかな。

フィルムセンターポーランド短編映画選のサイト
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PolishShort/kaisetsu.htm
前衛作品・視覚芸術作品とは言っても、さほど前衛でもないですかね。
台詞がないからこういうくくりにした、という事はあるかもしれない。

今回上映された短編は、ウッチ映画大学の学生が作った映画ばかり、なのかな。そうみたい。
ウッチはポーランドの地名で、ワルシャワに次ぐ大都市だそうです。
学生が作った映画だから、つまんないのもあるだろうなと思って行ったのだが、すごい完成度の高い作品ばっかり!ウッチ恐るべし!

夜の上映が終わってからトークイベントがありました。
大学学部長のアンジェイ・メリン氏によるトークです。
そんなイベントがあるとは知らずに行ったのですけど。
せっかくポーランドから来てもらったのに、話を聞かないで帰るのも失礼かな〜と思って拝聴しました。
それによるとやはり、学生が学習のために作る映画だから、多くはひどい出来だそうです。
今回上映されるのは選りすぐった良いものであると。

天使たちが堕ちるとき
Gdy spadają anioły
(20分・35mm・パートカラー)
1958年 ロマン・ポランスキ監督

ポランスキの卒業制作ってことはやっぱ学生が作ったんだな。
才能がすごいとか、演出力がどうだとか、撮影技法がどうだとかそれだけではなくて、美術、セット、役者、衣装、などなど、これには多くの人がエネルギーを注いでいるはずで、その情熱の高さと人数の多さが凄い。
考えてみれば、金にならない短編映画を時間と労力かけて作るなんて、映画学校でなきゃできないだろうなあ。
ところで西洋では係のおばあさんがトイレに常駐してるのって、普通?
ああ、チップをもらってるんだ。そうね、だれもいないとチップ置いて行かないものね。そうでもなきゃトイレの維持費を捻出できないのかな。

司教の死
Śmierć prowincjała
(28分・35mm・白黒)
1965年 クシシュトフ・ザヌーシ監督
これも美しい映画でした。後でふと思うに、あの司教さんたちは本物?役者?
普通に考えると役者に決まってるけど、学生の映画だと思うと…。

静寂
Cisza
(13分・35mm・カラー)
1997年 マウゴジャタ・シュモフスカ監督
自然の光(と思われる)で農村を撮影した、説明のないドキュメンタリー。
トークイベントで言っていたけれど、ポーランドの映画人でハリウッドに輸出されるのは、カメラマンが多いそうです。
そうだ、どれもこれもカメラマンの水準の高さによるところが大きいぞ。

2007年9月19日水曜日

ブラジルUFOいわきビデオのメモ

先日upしたブラジルUFO2007.8.12.いわきビデオのFlash製作に関する説明をRadical Movie Trainのメモにupしました。
Flashのスクリプトなどが書かれています。
かなり簡単な説明ですけど、興味のあるかたはどうぞ。
(詳細な説明を書くのはとても時間がかかる…)

http://www.hinata.gr.jp/rmt/

2007年9月17日月曜日

小説「なつかしく謎めいて」
changing planes

数少ないハードカバーの蔵書です。
本屋行っても文庫本コーナーしか行かないから、こういう新刊があるのを知らなかった。
通販サイトがなかったら知らないままだったろうなあ。
本屋でSFの情報仕入れると言っても、ハヤカワと創元SFのコーナー見るだけだから。

「なつかしく謎めいて」Changing Planes
2003年 アーシュラ・K・ル=グィン著 谷垣暁美訳


ル=グィンのファンです。
読むという行為をわくわくやらせてくれる。
ハヤカワSFと「ゲド戦記」しか読んでませんけど。
これはSFとは違いますね。科学的な考察もあるからSFっぽい印象もあるけれど、科学的なもう一歩よりも文化的なもう一歩の方が踏み込んでいるので、「文化人類学的なファンタジー」とでも言いましょうか。
おもしろいです。

異質な世界の異質な文化を描く、軽い読み物?軽いのかこれ?
次元間を移動する新方式によって、多くの人が別世界を「観光」するようになった現代社会。
現在のアメリカの中年女性(おそらくル=グィン自身がモデル。ちなみにグィンは1929年生まれなので今現在は中年と分類されないでしょう)があちこちの世界をのぞいて、そのレポートのようなものを書いたり紹介したりしている。
それが15のエピソードになって読みやすい長さ文体なのだけれど、異世界の文化を扇情的にならずあっさりざっくり書いていて、たまにドキっとする。

僕はこういうお話大好きです。自分でもこういう空想はします。
それで設定ばかりでストーリィのないSFができるんだな。
どころがこの小説はそんな味気ないものではない。小さなエピソードがよりリアルに異文化の感覚を伝える。うまいんだね、文章が。って何十年もプロの物書きやってる人にそんな言い方失礼ですか。

2007年9月15日土曜日

音楽プレイヤー music player

以前にFlashで作ったmp3プレイヤーの試作品をここでも紹介しましたが(7月23日の投稿)、今回はその進化版です。

mp3ではなくて音声トラックのみのFLVなので、"音楽プレーヤー"とでも言いますか。
mp3の方が再生が安定してそうだけど、シークバーで頭出しする方法がよくわからない。Flashでファイルを作るときに何か制限があったような気もするし。
FLVでも音声トラックだけならさほどつっかえずに再生するでしょう。
曲は前と同じ、タカハシペチカの「月にこぎだすボート」を勝手に使いました。


9月17日、改良版をUP。クリックでタグがコピーできるようになりました。プレイボタンとポーズボタンの両方常に表示していたのを必要な片方だけ表示されるようにしました。などなど。

9月23日、INFOで表示されるテキストフィールドにHTMLのタグを使えるようにしてみました。

写真のスライドショーはFLV(ビデオ映像)ではなく、Flashによるアニメーションです。

前回のよりインターフェイスがなんとなくかっこよくなりましたぜ。
でも大きな違いは「TAGS」と「INFO」ふたつのボタンが付いたこと。

「TAGS」はこのムービーを貼付けるタグをコピーできるように、テキストが表示されます。
これはAOLのビデオを見て、これはいいじゃん!とマネしたものです。
YouTubeでも同じような事やってるけど、なぜかピンとこなかった。

「INFO」はせっかくだからミュージシャンのライブ情報、CD情報なんかも表示できたらいいかな、というものです。
タカハシペチカとしては古い曲と最新ライブ情報をいっしょにするのは不本意でしょうけれど。
ライブ情報のテキストはFlashで作ったファイルではなく、まったく別のただのテキストファイルで、それを読み込んで表示しているから、アーティスト自身の手で随時更新できます。

さてライブ情報を載せはしたけれど、実際のところ、あまり情報過多になるのはよくないかも知れない。
こういうムービーがどんどん普及したとして、ただ音楽が気に入って自分のブログで紹介しようという人が、自分にとっていらない情報まで紹介するのは気が向かない、という事もあるかも知れない。僕はたぶんある。
まあこの程度なら情報過多という事もないだろうけど。

好きなアーティストのビデオがYouTubeにあったとしても、こうやってブログ書いててもそれを紹介する気になれないのは、音楽がよくてもビデオがつまんないからなのですね。
ビデオがつまらないと音楽の良さが半減する。
これもいらない情報のために好きなものを紹介できないという事例です。

そうでなくてもプロモーションビデオは作るのに手間ひまかかるし、映像によって音楽が良くも聞こえるし悪くも聞こえる、どうなるかやってみないとわからない。
であれば、ビデオがメインではなくて、音楽がメインの映像、こういうお手軽で無難な映像を小さく、かわいく表示させる"音楽"プレイヤーもよいかと思ったのです。
写真数枚を繰り返し表示させるだけでいいと思うのですよ。

それなら音楽だけで、映像なしでもいいじゃん、と言われるかも知れませんね。
でも、マイスペースなどのページでぼんやり音楽を聴いていても、一聴して「お、これはいいぜ!」というものでなければ、1分も集中できない、次の曲にあるいは別のページに移ってしまうのですね。

インターネットのホームページはやはり、目で見る要素、目にうったえるものが多い、だからネットサーフィンしてると自然に目で情報を探している。
ホームページで音源聴けます、とは言っても映像なし、あるいはジャケット画像を変化なく表示してるだけ、その場合、音楽を聴き続けようと思ったらその変化のないページをずっと見てる事になる。
おそらく、ネットサーフィンしてるとき脳みそは、目から情報をどんどん仕入れて分類して、という作業のために身構えているのではないかな。
だから目から新しい情報が入ってこないと、脳みそは情報を欲しがる。さっさと別のページに行け〜!てな具合に。
他の人はどうか知らないけれど、僕の場合はそういう傾向があると思う。
つまんないと思ったらどんどん切り捨てて他を見れるのがインターネットのwebサイトだし、脳みそが目からの刺激で判断するモードになっていれば、音楽を聴かせるのはちょっと不利ですね。

そんな事言ったって、聴いてみて「お、これはいいぜ!」と思わないのだからそれでいいんじゃん。
たしかにそう言われたらそうなんだけれど、写真が何枚かめくられるだけでぼや〜っと見てしまいませんか?

2007年9月14日金曜日

DVD「続・夜の大捜査線」
they call me mister tibbs!

前作「夜の大捜査線」(1967)を見たのが数年前にビデオで、でしたね。
評判通りの力作で、人種差別どうこうの社会派映画というよりも、ハードボイルド映画としてぐっときました。

そしてこの
「続・夜の大捜査線」
They Call Me Mister Tibbs!
1970年 アメリカ映画 ゴードン・ダグラス監督
ですが、なんだかもう、テレビ映画みたいなんだもん。前作との落差ありすぎ。
シドニー・ポワチエ演じるバージル・ティッブスのキャラクターのみ引き継がれてて、あとはまるで違う映画、ゆるい娯楽映画になってます。お気楽に見れるドラマを求めているなら、あるいはいいかも知れない。
脚本はそんなに悪くないけど。(前作には遠く及ばないが)
演出が平坦なのですよ。ドキっとするシーンがない。アクションシーンの画が決まってない。
音楽もクインシー・ジョーンズなのだが、とってつけたようで、いや、とってつけたねこれは。
映画のシーンの変化と音楽が合ってないからダメですよこれは。

シドニー・ポワチエはいいですね。僕が劇場で見たのは「影なき男」ともう一本ぐらいだけど、「影なき男」でいっぺんに好きになりました。
あの、手をこする演技って、当人のもとからの癖なのかな。よくやってるから。
シドニー・ポワチエの刑事役をもっと見たいなあ。他の役じゃなくて刑事がいい。FBIでもいいぞ。探偵はちょっと違う。

ポワチエとコンビ組んで覆面パトカー乗ってたじいさんが気になりますね。
台詞はあまりないし、役名もあるのかなぐらいだけど。
職務一筋のポワチエに対して、なんだかいつも仕事以外の事を考えてそうで(そんなエピソードや会話はないのだが)、でもイザとなったら頼りになるのかな、なるんだろうなあ、となんとなく思わせる「ベテラン」なのですよ、きっと。
このコンビをもっと見たいなあ。
映画は更に続編、パート3があるんですけど、どうなんでしょうねえ。
ポワチエの刑事を見たいですからねえ。

2007年9月12日水曜日

落語の土地に行ってみる - 達磨横町 rakugo

佐藤光房著「東京落語地図」によると、本所の達磨横町(だるまよこちょう)は現在の墨田区吾妻橋一丁目の駒形橋寄りのあたりだそうです。
昨日浅草でヒマがあったので行ってみました。

達磨横町なんて落語家が勝手に作った町名と思ってましたが、実在してたのですねえ。
もっともおおやけに認められてた町名なのかどうかわかりませんけど。


建物の間から浅草のランドマークが見えます。川の墨田区側だけど浅草(台東区)のランドマークになってますね。でも墨田区民は気にしないでしょう、通称"ウンコビル"あるいは"ビール飲めるところ"ですから。正式名称は誰も知らない。

達磨横町がでてくる落語の代表は「唐茄子屋政談」
女遊びがすぎて勘当になった若旦那。吾妻橋から身を投げようとしてるところに偶然伯父さんが通りかかって助ける。
家に連れ帰って説教をし、ぶっきらぼうなふうをよそおいながらも若旦那をまじめに働かせようと、おじさんは若旦那に担ぎの八百屋をやらせる。(唐茄子屋。唐茄子=かぼちゃ)
おじさんがおかみさんと住んでいる長屋があるのが達磨横町。
金持ちが住むところじゃないけれど、どん底の貧乏長屋というほどひどくもない。

もう一本は「文七元結」
大店の手代(てだい=成人した従業員。成人する前は丁稚"でっち")の文七は、回収した掛け金の50両を出先に忘れて行ったのに、すられたと思い込んで気に病み、吾妻橋から身を投げようとする。
そこに偶然通りかかったのが左官職人の長兵衛。長兵衛は腕がいいのにばくちにのめり込んで、にっちもさっちも行かなくなってる。
長兵衛の娘(推定ローティーン?)が親を思い、吉原に身を売って50両のお金を作る。来年の12月までに50両返せないと娘は女郎になってしまう。
その50両を持った長兵衛が、50両なければ死んでしまうという文七と橋の上で会う、というドラマです。
長兵衛が住んでいるのが達磨横町で、話の初めと終わり部分はその長屋が舞台になってます。


現在はややくたびれたマンションや小さな町工場がある、普通の下町ですね。達磨横町と呼ばれた頃だって普通の下町だったのでしょうけど。
今でも頑固な職人や苦労人のおじさんが住んでいそうです。

ちなみに落語の世界では吾妻橋は「身投げの名所」になってます。誰かが身投げするとなったら吾妻橋。
ちなみに心中の名所は向島だそうです。

この投稿だったら吾妻橋の写真も撮ればよかったなあ。いつも通ってるから写真を撮るという発想が出なかった。

2007年9月10日月曜日

UFO博物館

ブラジルUFOのトップページに福島県飯野町のUFOふれあい館へのリンクを貼りました。

UFOふれあい館
http://www.mixpink.com/ufo/ufo_index.html

2001年に福島に行った時に寄ったところです。番長いたく感激してました。
今年の10月27日にも福島に行くから、時間があればまた寄るでしょう。
追記:10月の福島行きは中止になりました。残念。

中にはUFOに関する資料がいっぱいあります。
町興しとして作ったらしい博物館ですね。作られてもう10年は経ってるのかな。立派に維持されてますね。
なぜか2階には浴場と畳敷きの宴会場があります。

2001年の写真です。番長と木下館長のなれなれしいツーショット。

番長、微妙に若いですな。



ところで、サイト管理人としてたまにリンク切れがないかどうかチェックをかねてリンク先を見に行きますが、00モーターベリーが10/20のライブを最後に解散だそうです。かっこいいバンドなのに。
音源買わなきゃ。
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/1178/

DVD「カンニング・モンキー 天中拳」Half a Loaf of Kung Fu !

原題は「一招半式闖江湖」らしいけど、僕が見たのは英語のタイトルしか出ないDVDでした。広東語トラックあり。

「カンニング・モンキー 天中拳」
1978年 香港映画 陳誌華(チン・シーホワ)監督

日本で公開されたのは83年。なんとなくテーマ曲(日本のみの)が記憶にあるようで、思い出せません。
数年後にでもテレビ放送で見てると思いますが、覚えてません。

なんでも、ジャッキー・チェンのコメディ路線初挑戦の映画だそうでして「蛇拳」や「酔拳」はこの後に作られてます。
タイトルはカンニング・モンキーだけど、それは紙を見ながら練習して更に戦ってというシーンがあるというだけでして、さほどカンニング的ではないです。師匠公認だし。
字幕に「友達の輪」とか「オール阪神・巨人」とか出て来て時代を感じさせます。新しく翻訳すればいいのにと思いますが、文化遺産を守るためあるいは予算がなくて昔の字幕のままなのでしょう。

ジャッキーは例によって、たいして強くもないのに威張りたがってすぐ調子づく若者役。
ジャッキ−の「ナントカ拳」映画のファンであるなら、修行シーンがほとんどないのが物足りないでしょうか。
ちょっとはあるけど、紙を見ながら一人で型を演じているだけで、あれだけでそんなに強くなるんかいな。
そして格闘中もアンチョコを見ながらえいえいっと、敵は何年も厳しい修行をしてきて格段に強いはずなのに、勝ってしまう。
そのへんがやや納得いかないし、期待はずれな部分でもありますね。後の「蛇拳」「酔拳」を見てる身としては。
しかし考えると、コメディ路線初挑戦という事は、そんな厳しい修行で強くなるよりも、アイテムでインスタントに強くなった方が楽しくて夢があるんじゃないか、悲惨な復讐劇もやめようよ、という方向があったのでしょう。そこにもっと重点をおいた演出を最後の格闘にやっていれば、もっと完成された映画、楽しさに賭ける情熱あふれる映画になっただろうに。
オープニングのジャッキー七変化からして、そういう映画を作ってやろうという気合いはあったのでしょう。

師匠役は李文泰。「蛇拳」の袁小田とは別人ですが、キャラクター造形は近いです。厳しい顔もするけどホームレスだし。師匠の描き方からしても、後の完成されたコメディ・カンフー映画へのステップをたどっている途中の作品という事で、やはりジャッキーマニアなら見ておくべき映画でしょうか。
しかし師匠とジャッキーの関係はやや希薄だし、それよりも一番弟子(ジャッキーの兄弟子)のヘッコキ風太郎の印象が強くてジャッキーの影も薄くなってしまうくらい。
ヘッコキを演じるのは石天(ディーン・セキ)。この人いつも快演してるなあ。

アクションもさほど激しくはなく、全体的に散漫な印象。香港映画は「その時よいと思った事をカメラの前でやればいいじゃないか!」という気風があるのでしょうか、そのせいなのでしょうか、終わってみれば平坦で散漫な印象になるのですね。大きな魅力となる時もあるけれど。

2007年9月9日日曜日

ブラジルUFOいわきswfにスキップボタン付けました

先日UPしたブラジルUFO いわき 2007のFlashムービーにスキップボタンを付けました。
最初のアニメーションの表示にあまりに時間がかかると、本編を見られるようになるタイミングが予定とだいぶ違ってしまうので。
最初の数秒はスキップボタンが表示されません。あまりかっこよくないので。
それをサーバーにupして、さあ見てみよう、あれ?ボタンがないなあ。
PCのキャッシュから古いムービーを再生していたようです。キャッシュをクリアしたら新しいスキップボタン付きのムービーが表示されたので。
むむ、そうすると、ずっとキャッシュから再生してたのかな。
であればインターネットの混み具合は関係なく、PCの能力とコンディションでスムーズに再生できるかどうかが決まる、のかな。

ブラジルUFOのトップではなく、サーバー上の、ムービーと同じディレクトリにFlashから書き出したhtmlファイルを置いてみました。
http://m-p.movie.coocan.jp/brazilufo/070812iwaki/070812ufo_poster.html
こっちの方がわりあいスムーズに再生される気がします。
このページは他に情報がないから、ブラウザの描画能力にもよるのでしょうかねえ。

映画「オーシャンズ13」OCEAN'S THIRTEEN

於MOVIX亀有

「オーシャンズ11」は良かったけれど「12」はちょっと、こんなトリックありならなんでもアリでしょ、っていう反則技にピンとこなくてう〜ん。音楽と映像はよかったけどね。「12」のサントラCD買っちゃったし。
それでもなんでもソダバーグの映画は見ないと。
今回はカジノを舞台に、痛快ないんちきギャンブルのオンパレード。ストレートに楽しめました。
あいかわらず映像と音楽がいいです。音楽担当はシリーズ通じてデビッド・ホルメス。
なんでもないカットなのに、なんでこんなにかっこいいの?音楽とタイミングでしょうねえ。

アル・パチーノのファンなので、ちょっぴり楽しみにしてたけど、やはりゲスト出演と言いますか、何か新しい面が見られるわけでもなく鬼気迫る演技があるでもなく、当人も適当にやってたのでしょう。まあそれはいいや。
それよりも、パチーノ腹心の部下の女が、どっかで見たようなと思ったらエレン「シー・オブ・ラブ」(1989)でもえもえ・バーキンじゃないですか!
いや〜年輪を感じますね〜。いい事ですよ。
へーえ、こんな役やるんだ。そりゃやるでしょなんだって、エレン・バーキンだもん。
嬉しくなりますね。現役で頑張ってる姿が見られるというのは。それも歳相応の役を余裕でこなして、相変わらず妙な愛嬌もある。

そしてまたジョージ・クルーニーの生々しい老け方とアンディ・ガルシアの貫禄つきすぎっぷりに時間の経過を感じましたね。

2007年9月8日土曜日

今日買ったCD

通販で買って、今日家に届きました。

REEF
"replenish"
1995年

90年代UKグルーヴロックバンドのメジャーデビューアルバム。
図書館で借りて聴いて、ハマりましたね〜。でもアルバム4枚とベスト盤を出して数年前に解散。
MP3で聴いてたのでCDは持ってなかったのです。
他のアルバムも一枚づつ買っていって、この1stだけ国内版が入手できなかった。中古で売ってるかも知れないけど、そこまでしなくても。
あわてて買わなくても、と思っていたら通販サイトに「入手困難」の文字が…。おやおや、これは買っておいた方がいいのかな、と。

Patty Griffin
"impossible dream"
2004年

以前に買った"1000 kisses"がよかったので
7月13日の投稿-Patty Griffin "1000 kisses"
もう一枚買いました。通販サイトのレビューでも評判高いし、iTunesでも試聴して、これならよかろうと。
カントリーっぽい曲やゴスペルっぽい曲をはさみながら、徐々に"泣かせ節"炸裂。
これ、いいですわ〜。

でもジャケットはまだしも、裏ジャケなどのアートワークがちょっと引いちゃいますね。男にこんなもん買わせるなよ。





ところで僕は、CD買う時はアマゾンじゃなくてHMVのサイトが多くてHMVのアフィリエイトもできるんだけど、個別商品へのリンクはできないみたいなのです。な〜んだ。
それでバナーとか検索ボックスとかを表示できるんだけど、このブログのデザインとしっくり合わないのでそれもやってないのです。
でもせっかくだからたまには表示しますか。






























おや!なんでこんな意味なく縦長なの?
リンク用コードがSJISページ用だから?
このブログはUTF-8なんですけど。

じゃあこっちは?
HMVジャパン

2007年9月7日金曜日

最近読んだ小説 novels

ここ一ヶ月ぐらいに読んだ小説

E・E・スミス
「レンズの子供たち」
1954年
数年前に新装された東京創元社のレンズマンシリーズを読んでます。
インターバルが長いので細かい所も大きい所も忘れてます。

E・C・タブ
「共生惑星ソリス」
1969年
このシリーズ、デュマレストは興味深いけれど、ヒロインにいちいち面白みがない。

アーサー・C・クラーク
「神の鉄槌」
1993年
映画「ディープ・インパクト」の原作のひとつになった小説。
でも小説にはあまりインパクトないのかな。
以前に一度読んでいたのだけれど、読んでいた事を忘れてた。

2007年9月5日水曜日

ブラジルUFO 8/12のビデオをup

FLVビデオ(FLVってたぶん、フラッシュのビデオってことだろうから、FLVビデオという言葉は変かも)とFlashアニメーションを組み合わせたムービーをupしました。
ブラジルUFOの8月12日のいわき三崎公園野外音楽堂でのライブ映像などです。

http://homepage2.nifty.com/tukapan/
ビデオ再生中に、たまにクリックを誘導するFlashムービーが入ります。それをクリックすると特典映像が見られます。

ブラジルUFOのトップページはいずれ他の映像などに差し変わるだろうから、
http://homepage2.nifty.com/tukapan/live_report/2007/0812/0812.html
のページではずっとビデオが表示されてるでしょう。

作るのに一ヶ月かかった〜!
Flash CS3で作ったのだけれど、ほとんど解説本なしで、ヘルプマニュアルのみで模索しながら作りました。
マニュアルには必要な情報が載っているのだけれど、その情報を発見するのが大変で。
これがどれほどの偉業か、わかる人にはわかってもらえるかと思います。
試行錯誤しましたよ〜。
8月はロクに働かなかった。

FLVビデオとFlashムービーが同期されてるところがポイントです。
一瞬同期して、すぐにずれ出すんだけど。
クリックしてビデオの特定の時間にジャンプしたり、ビデオの特定の時間になったらFlashムービーが始まったり。
もうやり方がわかったので、次に同じ事をする場合はそんなに時間かからないだろうけど。
ちょっと放心状態。

うんちくはいっぱいありますので、いずれこのブログがRadical Movie Trainのメモにでも。

FLVとFlashムービーとを同時に再生するせいか、PCの能力やコンディションによってはスムーズに再生されません。
僕の4年前のパソコン(PowerPCG4 1GHz)では、再起動してすぐならわりとスムーズに再生できるんですけど、ちょっと使ってると厳しくなりますね。
FLVとFlashアニメのタイミングが合わなくなってしまうのです。そうなってもわけわからなくならないように作ったつもりですが、あまりタイミングがずれるとまずいですね。
その場合、音声がブツブツと途切れ途切れになるので、そもそも鑑賞に堪えられないでしょうけど。
僕のよりショボいPCだとどうなっちゃうのかな〜。
4年前のPCだから自分のを基準にしてもよかろうと思ったのですけどね。

あー、やっと出来上がった。今日できあがって公開できるとは今朝には思ってなかった。
もう何日かかかると思ってた。なんかそういう風にモノを作ってる感覚でいたので。

しかし〜、ライブ映像イマイチだなあ。特典映像の方がおもろいなあ。

2007年9月4日火曜日

西新井にシネコン

西新井に映画館ができる。今秋オープン。
郵便受けにチラシが入ってました。
駅からちょっと歩くみたいだけど、うちから行く場合は自転車だからいいや。

TOHOシネマズのシネコンです。
電車使わないで行ける範囲に映画館ができるのはいいんだけど、TOHOシネマズか〜。
錦糸町にもTOHOシネマズがあって、そこは安く見れる回数券が存在するからたまに行ってる。錦糸町でしか使えないけど6枚つづりで6500円。いいでしょ。

まあしかし錦糸町でも西新井でも同じ映画をやるだろうなあ。
電車代を考えればレイトショー1200円の方が安いから、錦糸町には行かなくなるでしょう。もったいない。

亀有にもMOVIX亀有があって、そこも自転車で行けるのです。
今までの傾向だと、MOVIX亀有とTOHOシネマズ錦糸町はほぼ同じ映画を上映してるので、おそらくTOHOシネマズ西新井とMOVIX亀有も映画が重なるでしょう。

だからまあ、西新井に映画館ができるとは言っても、ちょっとはうれしいけれど、そんなでもないね。

あちこちにシネコンがあったって、シネコンひとつに10のスクリーンがあったって、同じ映画ばっかりやってたんじゃねえ。

2007年9月2日日曜日

映画「ガス人間第1号」

於東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール

先日、久しぶりに京橋のフィルムセンターに行きました。
9月26日まで「特集・逝ける映画人を偲んで」と題された企画上映をやってます。
そのひとつをなんとなく見に行きました。
昭和のカルトっぽい大衆SFって気になるじゃないですか。
またそういった古い映画を高精細なフィルム、スクリーンで見れるというのはホントうれしい。
DVDなんかよりずっとわくわくする。

「ガス人間第1号」
1960年 監督本田猪四郎


SFもの特撮ものと言うよりも、ある種の純愛モノ?情念モノ、ですかねえ。
いろいろツッコミどころもあるけれど、全体的に完成度も高くて、役者もいいです。
八千草薫の超人的な美しさは一見の価値有り。

ガス人間強いじゃん!無敵じゃん!
気体になってするするとどこへでも行けるし、好きに実体化もできる。警察も逮捕のしようがない。
自分は人間ではなくなってしまった。どうせ自暴自棄の道を行くなら高笑いして恋人のために犯罪をしよう。
その恋人ってのが日本舞踊の家元で、犯罪の目的がでっかいホールで発表会させるためだってんだから倒錯してる。
美しい映画です。

情念の映画としてより高く昇華するために、最後に見せた炎の美しさをもっと追求して欲しかった。

ところで日本舞踊って、あまりホールでやるもんじゃない、と思ってたんですけど、なるほどこれならホールもありかなあと、ふと思いました。

東京国立近代美術館フィルムセンターのサイト
http://www.momat.go.jp/fc.html

2007年9月1日土曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「最前線物語」the big red one

9月になりましたが、見たのは8月なので。
近所のプールも例年は8/31までなのに、今年は9/2までだし。

「最前線物語」
THE BIG RED ONE
1980年 アメリカ映画 サミュエル・フラー監督

サミュエル・フラーというと「ストレート・トゥ・ヘル」を当時劇場で見ましたが、まるで覚えてないですねえ。
むしろ本作の方が何度かテレビで見てるのでそこそこ覚えているつもり、だったのですが、同じ映画でも年月を経ると印象って違うものですねえ。
こんなに美術にこだわった映画だったとは。

子供の頃に見て、ハラハラする(ための)シーンにハラハラして、それ以外はあまり覚えてなかった。ノルマンディーのシーンとか。
でも今見ると、それら戦闘シーンは淡々としていて、いや淡々とまではいかなくてもどこかさめている。
それよりも美術、セットやメイク、小道具、人物の言動などにアイコンをちりばめていて、それがどんどん脳みそにインプットされていく。
いきなりオープニングからして、ひと気のなくなった戦場で"狂い馬"に蹴り殺されそうになる。そしてそこには眼窟に虫のたかったキリスト像が。
その他、美術と言っても大道具小道具のみならず「ストーリィに必要な"説明"とかハラハラさせるための演出や演技」以外の要素をすべて含めて言ってるのだけれど、それらがじわじわと攻めて来る。
強烈なのが肩車された状態で息絶える収容所の少年と、おそらくそれを知っていながら肩車したままで無表情でいるリー・マービン。

リー・マービンの印象が強すぎて、他の若手俳優もがんばってるのだけれど、彼らの映画にはならない。
ロバート・キャラダインのモノローグはあってもリー・マービン扮する軍曹の心を写した映画になる。
それでいいんだけど、ちょっぴりもったいない。

全体的には美術的価値で売るような映画じゃないかも知れない。
第二次大戦アメリカ軍の、アフリカ戦線ヨーロッパ戦線ツアー、みたいな、テレビ「コンバット」を劇場向けにアレンジしたような脚本なのだ。(「コンバット」あまり覚えてないけれど)
あくまでアメリカ映画にしては美術にこだわってる、というのと、なんとなく映像の感じから予算規模を推し量ると、そんなに潤沢な予算があったとは思えないから。

実際ところは知らないけれど、ヨーロッパ映画の現場には、予算は少なくても美術にこだわれるようなサイクルがたぶんあるのだろうけど、アメリカ映画は違うと思う。
だからこの映画は、もっともっと語られていいと思う。娯楽映画としてのバランスもあって、これだけ美術にこだわった映画を作るのはすごい。

戦争映画のかたちをとったおとぎ話ではあるけれど、あとに残るのはむしろリアルな心象風景です。