2015年12月28日月曜日

ArtMaticの画像グラデーションを動画のワイプに

ArtMaticの利用に関するメモ。

ArtMaticは具象的な画像を作るのは難しいけど、抽象的というか、わけわからん画像ならにゅるっと作れるので、
例えばこういう画像を作成して



画像のグラデーションにそって動画を切り替える効果に利用すると、ちょっと面白い。
FinalCutだと「グラデーションワイプ」効果がそれなのだけど、有料プラグインのCoreMeltの「Acid Blotches」なんぞがグロー効果がプラスされててかっちょいい。



ただ、CoreMeltのAcid Blotchesに画像を適用するにはシステム関連のフォルダにファイルを出し入れするので、パスワード入力するのが面倒ですな〜。

CoreMeltのトランジションセット
http://www.coremelt.com/2015-10-15-12-16-33/polychrome-transitions-v2.html

ArtMaticの販売・ダウンロードサイト
http://uisoftware.com/

2015年12月26日土曜日

HOLGA 120 STEREO CAMERA フィルム抜かないと電池交換できません

HOLGA 120 STEREO CAMERAをフィルム入れたままで2ヵ月ぐらい放置して、さてまた使ってみようかと…あれれ、ストロボが光らないよ。
ストロボのスイッチはオフにしておいたはずなのだが。
電池を入れておくだけでも消耗しちゃうのかな。スイッチオンにした時のミュイ〜っていう音がしない。

そこでハタと気がついた、フィルム出さないと電池を入れ替えできないじゃん!
そういう構造のカメラなんですよ。
最初に電池を入れる時にそれは気付くんだけど、スイッチオフでも電池が消耗されてしまうなら由々しき問題ですよ。

ストロボ撮影が好きだから、フィルム入れたら短期間で撮ってしまわないと。
また留意点が増えたなあ。
(実はストロボのスイッチが入っていた可能性もゼロではないが。)

2015年12月5日土曜日

ArtMaric 6がやってきた 記述2

記述1のつづき。

これがArtMtic 6の操作画面だ!
右側の四角い小さなアイコンが「tile」で、線でつながってるからツリーですね。
適当にtileを選ぶと、右下のパラメーターがそのtile用のパラメーター表示になって、マウスでパラメーターを動かすと画像が変化します。
この画像で使用しているtileのほとんどはバージョン1でも使っていたやつだし、ツリーもシンプルだけど、いきなりバージョン6ですから、知らないtileがいっぱい。
使ってる人はわかるだろうけど、これはかな〜りシンプルな使い方です。
プリセットで入ってるツリーもぐっと複雑になって、パラメーターを動かしても、どのtileがどう影響するのか、何がどうなってるのかわからんわい。
任意のtileを加えたくても、何やら方式・規制があるようだし「これをやりたいんだけど、どうすりゃいんだ!」という場面が多々ありますね。

まあいずれ、おいおい少しづつわかっていく事でしょう。
とりあえずはバージョン1と同じ使い方で作ったアニメーションを写真と合成するのが、ここ最近の流行りです。
こういうのとか

こういうのとか

こういうのとか

こういうのとか

あと、以前に素材用に撮ったシャワーの水写真を合成して

たいしたテクニックを使ってないのにかっこいいなこれ、と、気をよくしてムービーにもしてみた。


以上、基本的にはArtMaticバージョン1でもできるようなアニメーションばかりです。もちろん、バージョン1にはなかったtileを使ってはいますが、アプリケーションArtMaticの新しい使い方はなにもやってません。
ただ、ビデオ編集ソフトが昔と違ってて、当時はあんまり興味なかったビデオ編集ソフトによるエフェクトを使用してます。
昔はCheapTrip 3Dコンテンツを作るのにSTRATA VIDEO SHOPを使ってました。
STRATA VIDEO SHOPはビデオ編集ソフトと言うよりも多様な(サイズが3:4でも16:9でもない)QuickTimeムービーの編集に適していて、かなり重宝したものです。
OSがどんどん新しくなって、STRATA VIDEO SHOPが使えなくなったのもCheapTrip 3Dを作らなくなった理由のひとつでした。
しかしどうやらFinalCut Proでもタテヨコ比が一般的ではないムービーを編集できるのですね。そうか!今後もたまにはCheapTrip 3Dコンテンツを作成しましょうか。

ArtMaticバージョン1ではできなかったワザ。
画像・ムービーを読み込んでArtMaticの素材にできる。
ちょっとやってみた。ものすごシンプル。
しかし素材はこれ、カラー写真なんだよね。どうやって素材の色を残すんだろうか。やり方はあると思うんだけど。
まあそのうち、わかってくるでしょう。たぶん。。

ArtMaticなど、一風変わったCGソフトをダウンロード販売しているU&Iソフトウェア社のサイト
http://uisoftware.com/

2015年11月23日月曜日

ArtMatic 6 がやってきた 記述1

MacOS8か9の頃だから、15年ぐらい前ですかねえ、ArtMaticというソフトを買いました。お店で、CD-ROMに入ってるパッケージで。
それがバージョン1で、確か1万円ぐらいだったと記憶してます。
まあ、アートっぽい画像を生成しれくれるおもちゃソフトだと思ってたけど、だからそんなソフトはなくなってると思っていたら、数年後、ArtMatic Proとしてバージョン3がwebで販売されてて、へーえと思ったのです。
さらに何年か経って、今回、ArtMatic 6をwebで購入しました。ArtMatic designerとかいう別名?もあるような。
なぜ今まで買わなかったのかと言うと、やっぱりお値段がねえ。199ドルですよ。定価(?)は299ドルで100ドルディスカウントらしい。
バージョン1でも使いこなすのに時間がかかったのに、もっともっともっと多機能なバージョン6を、そんな高いお金出して買ってもなあ、と思っていたのです。

もちろん、バージョン1はMacのClassic環境じゃないと使えません。だから、今のパソコンでは使えなくて、使う必要性もなかったんだけど、昔手がけていたコンテンツ、「CheapTrip 3D」をまたやりたくなって、古いiBookを引っ張り出してClassic環境でArtMaticを使用していたのです。

こういう作品です。

これ自体は交差法で立体視できるのですが、このGIFアニメをwebページの背景としてタイル上に並べますと…
http://venvenvideo.com/cheaptrip3d/htmls/021013.html
交互になるから平行法・交差法どちらでも立体視できて、ウィンドウいっぱいだからトリップ感あるようなあるような。
こういうのをCheapTrip 3Dと名付けて2002年頃に公開してました。

それをまたやりたくなって、iBookのArtMatic ver.1で作ったのがこちら。

タイル状に配置
http://venvenvideo.com/cheaptrip3d/htmls/150705.html
実際にはArtMaticだけではなく、Corel Painterとビデオ編集ソフトも使うのですが。

iBookとデスクトップPCと、切り替えて使うのが面倒だから今のPCで走るArtMatic6を買ってみようかしら。と思ったのです。
使いこなすのが難しい、と書いたのは、画像を変化させるテーマとパラメーターがあって、適当にいじってなんとなくアートっぽいのができるんだけど、意図的に動かそうと思ったら難しい。
パラメーターをどう動かすとどう変化するか、やってみないと分からない、やってみても分からない、組み合わせが膨大になるし。
バージョン1はシンプルなソフトだったので、根性でパラメーターを解析する事ができたけど、バージョン6ともなると超多機能だろうし、以前は持っていた「気合い」ソフトウェアを使って使って使い倒してやる!という気合いが今はあんまりないから、持て余すだけかな〜。
でもまあ、デモバージョンをダウンロードできるようだから、それからやってみるか。

ArtMatic、そのデモバージョンなどをダウンロードできるU&Iソフトウェア社のサイト
http://uisoftware.com/PAGES/uimain.html
英語サイトです。ソフトも英語です。だから使い方を学習するのに時間かかるんですよ!

バージョン1では、画像をタイル状に配置するためのモードがあったけど、バージョン6ではありませんね。
あれ〜?重要なモードがなくなってる?そんなはずは…と思って検索したらArtMatic Wikiなんてのがあったぞ。
http://metasynth.com/wikifarm/artmatic/doku.php/artmatic:tutorials:tiling_101
なるほど、繰り返しで背景に適したパターンになるTileがあるのね。そのTileのパラメーターを特定の値にせよと。

用語解説 : Tileというのは画像変化のテーマを四角いアイコンにしてるのでTileと言ってるのですね。このブログでカタカナで「タイル」と書いたら「画像をタイル状に配置」とか、背景に適した画像にするためのタイルで、アルファベットでTileと書いたらArtMaticの作業上の四角いアイコンのこと、にします。

疑問が解かれたところでテンション上がって、ArtMatic 6買ってしまいました。199ドル!使い倒さないと!

ともあれ、それで新たに作ったCheapTrip 3Dがこれ

タイル状に配置
http://venvenvideo.com/cheaptrip3d/htmls/150829.html

まだまだ、基本的にはバージョン1の頃と同じ使い方ですね。バージョン1にはなかったTileを使っている程度です。

バージョン1の頃に、パラメーターを数値入力できたらいいな、と思っていたのが出来るようになってて、更にパラメーターをコピー&ペーストできるようになってて、すげー便利!

バージョン6では(もっと前からかも知れませんが)ビットマップ画像・動画を取り込んで変化させることもできるようですな。それをやるのはまだ先かな。
背景が透明っぽく表示される組み合わせがあって、アルファっぽいんだけど、その使い方がよくわかんないなあ。日本語マニュアルが欲しい〜。

記述2につづく

2015年10月30日金曜日

HOLGA 120 3D STEREO CAMERA 同期テスト

先日の記述でHOLGA 120 3Dカメラについて書きました。
ゆっくりシャッターボタンを押すと、ステレオカメラなのに同期できていないのがわかる、と。
では、どれくらいズレるのか?ゆっくり押すと大きくズレるなら、速く押せばズレは少ない。
それは分かるんだけど、どれくらいの速さで…いや、シャッターボタンを押す速さを計るのは難しいから、いつも通り普通にシャッターボタンを押す速さでどれくらいズレるのか、調べてみよう。

高速撮影できるカメラで、左右のシャッターの瞬間を撮ればいいのだな。
おそらく、シャッターとストロボはそれなりに同期しているだろうから、ストロボの光る瞬間を撮るのが分かりやすくていいかな。左右でストロボの色を変えれば分かりやすくていいかな。

最初、正面から撮ったのですが、ストロボの光をモロに撮影カメラが受けると、同期してるかどうかよくわからない、普通に同期してるじゃん、ぐらいにも見える。
背面から撮ってみよう。白い紙にストロボを当てるから、あんまり明るい環境でも判別しにくい?暗い環境だと撮影カメラの感度が上がって判別しにくい?(120fpsで撮れるカメラはソニーのアクションカメラしかないので)
左右のストロボの間に仕切りを立てると判別しやすくていいかな、とか色々考えたけど、必要なかった。カメラの後ろにもストロボの光が投射されるのね。

テストの結果。おおむね1/60秒程度の差が左右でありますね。
この後、レリーズを使って同じテストをしたけれど差も同じくらいだったので、そちらの動画は編集してません。

もっと速くシャッターボタンを押せば差も小さくなるけれど、あんまり現実的じゃないような。どうしてもという時は頑張ってみるけど。
アップした動画の4回目が、やや差が小さいですね。1/70秒ぐらい?
以上を勘案して撮影に向かいましょう!

カメラの後ろにもストロボの光が投射される…という事は、後ろに銀紙でも貼っておくと正面の光が少しは強くなるかな。


2015年10月19日月曜日

HOLGA 120 3D STEREO CAMERA

香港直輸入!Holga Direct からHOLGA 120 3D STEREO CAMERAを買いました。
http://shop.holgadirect.com/collections/holga-120-cameras/products/holga-120-3d-stereo-camera


いや実は、買ったのはけっこう以前なんだけど、いじってみたらステレオカメラなのにシャッターが同期しない事に気付いたのです。
ゆっくりシャッターボタンを押すと、まず片側がシャッター切れて、さらに押すともう片方のシャッターが切れる。普通に一気にシャッターボタン押すぶんには、だいたい大丈夫なんだろうけど。
それでテンション下がっちゃって、ずっと使わないでいたのですが、思うところありまして、使ってみる事にしたのです。

たぶん、ストロボが二つ付いてるのは同期しないのが分かっているから、確実にストロボの光を写真に入れるためなのでしょう。
ひとつだけだと、タイミングが合わなかったら片方の写真にしか光が入らないので。
更に、どうせストロボをふたつ付けるんだったら、それぞれ色を変えられるようにしよう、という遊び心…。


フィルム室のフタを止めるための金具に、ストラップをかける穴がありまして、
本来この金具はフタが閉じた状態から下にスライドさせて、フタが外れるようになるだけなのですが、
困ったことに上にもスライドできて、金具がカメラから外れてしまうのです。もしストラップをかけてぶら下げていたら、重みで金具が外れてフタがぱっくり開いてしまう!

まあ、ストラップ使わなければいいんだけど。
どのみちはずみで外れるのがいやだから、金具をテープで止めますけれどね。
反対側の金具は正常で、上にはスライドできません。ほんのちょっとした引っ掛かりだと思う。

上のリンク先サイトの「Specs」では露出がf8と11の2段階という記述ですが、それは間違いです。たぶんf8だけ。
他のHOLGAカメラだとシボリを変えるスイッチが、NとB (ノーマルとバルブ) にしかならないので。

まあ、HOLGAカメラは色々細かいバージョンがあるようなので、上のリンク先ページができた時はそういう仕様だったのか、あるいは今現在と僕のカメラとで仕様が違うのかも知れませんが。
それと、上のリンク先では12ショット撮れるとありますが、2枚ひと組のステレオなので6ショットです。この制限は変わらないと思う。

専用のビューワとレリーズもセットで買いました。
ビューワは6×6フィルム2枚を専用ホルダーに入れてみるものです。でかいビューワだ!

専用レリーズじゃないとダメなのかな〜と思ったけど、全然そんなことなかった!これは他の、通常HOLGAの専用レリーズなのだな。このカメラには必要のないオプションが付いてる…。普通のレリーズで使えます。


普通のネジ込みレリーズでOKだけれど、ピンの長さには注意が必要。先端のピンが短いと片方しかシャッターが切れないので。自分の普段のレリーズが先端の短いタイプだったので、失敗した〜。(やはり専用か?)

下北沢のライブスペース、アーティストにLee&Junのライブを見に行って、ついでにテスト撮影。
中判フィルムを読み込めるスキャナがないので、ライトボックスに乗せてデジカメで接写しました。
手前がJun氏、奥がLee氏です。平行法

色はさすがに、肉眼でフィルムを見た方がきれいですけど、明るさはこんなもんかな。
フィルムはISO100のフジカラーVelvia
シャッターが1/100秒でf8とすると、さもありなんと言いますか、なかなか弱いストロボですね〜。
手前のJunさんまでの距離は、せいぜい1m強ぐらい。1.5mもあったかなあ。(そんな広いスペースじゃなかった)
ステレオベースは7cm
ストロボ的に1.5mぐらいの距離がベストというのは、ステレオベース7cmのカメラとしてはちょっと近すぎるかな、と思ったけど、実際にビューワで見たら丁度いいような。
それでも外部ストロボが使えないのにこの光の弱さはいただけませんね。単三電池4本入れるのに。

ちなみにこちらは、お店の外で階段に座ってもらって撮ったのだけれど、ストロボ使ったのに、暗くてさっぱりわかりませんね〜。3mぐらい離れてたかな。フィルムそのままなので交差法です。

フィルムそのままとは言っても専用ビューワ用のホルダーに入れてます。入れて見て気付いた。これ、交差法じゃん。そうだよね。今までnimlsoなどで撮ったフィルムも交差法だった。
じゃあこのフィルムを切って、左右入れ替えてホルダーに入れるのだな。でも微妙にそれをやりにくいホルダーなんだよなあ。

簡単に重ね撮りできるので、やってみました。簡単にできると言うか、フィルムを巻かなくても撮れるので、注意しないと重ね撮りになってしまう。
アーティストのハロウィンちょうちんとLee氏。平行法

もっといろいろ考えれば、立体写真の重ね撮りというのは面白いかも知れませんね。

レンズの歪み具合と「無駄に撮れてしまう」部分の検証

悪くない、全然悪くないですね。むしろ優等生かも。
ただ、右と左の明るさの違いでちらつきがでてしまうのは…デジカメで接写した時にそうなったのかも知れないので、まだ今後の検証待ちですね。PCでそこそこ補正できるし。

結論と言いますか、
HOLGA 120 3D STEREO CAMERAの有効な使用方法、と言いますか…
1. 昼間、外で撮る。
2. 長時間露光で撮る。ハロウィンちょうちんは1秒ぐらいの露光時間で撮りました。
3. 重ね撮りをする。ISO100のフィルム、被写体までの距離1.5mぐらいで、メインの光が内蔵ストロボだったら、3回重ね撮りしても明るすぎはしないと思う。

アマゾンを見ると120フィルムは5本で4000円ぐらいしますねえ。
現像代が近所の55ステーションで894円でした。うむむむむ。リバーサルだからちょっと高いような。
フィルムが1本800円とすると、現像代も込みで1本あたり1694円、1本につき6テイクだから…
ワンテイク282円!なんて贅沢な!

ビューワを使った中判ポジフィルム鑑賞は確かに、今までの写真鑑賞とは違いますね〜。しかもステレオ。はまっちゃう人がいるのも分かる。
まあ言っちゃなんだけど、これでもっとクリアに撮れるカメラだったら、感激も更に上なんだろうな、と思うのです。
HOLGAがクリアじゃないからダメだという訳ではなく、いやそういう訳なのかも知れないけど、これがもっと高級な中判カメラだったらもっと凄いんだろうなあ、と。



アマゾンでは現状、ビューワとセットで売ってないみたい。
専用レリーズにこだわらなければ、香港からセットで買わなくても、アマゾンでバラで買ってもそんなに高くはならないような。



白黒フィルムの方が安いぞ

でも多重露光はカラーの方が面白いような。
リバーサルじゃなくても、カラーネガでもあんまり安くないなあ


2015年10月1日木曜日

STEREO GRAPHIC カメラ入手 記述2

前回の記述で、STEREO GRAPHIC カメラの
・ふたつのレンズの歪みの違いが大きいこと
・撮った画像の1/4ぐらい無駄になること
を書きましたが、それってひょっとして、立体写真としてより効果的にするために、そのように設計されてるのかしら。
左画像の左側、右画像の右側…


この手法は、レンズひとつで360度パノラマ立体画像を制作する時に応用したのですが
(このブログ2014.5.25の記述)
レンズふたつでこれをやってるとしたら「ステレオ執念」的なものを感じますな。
実際の事情はわかりませんけど。

STEREO GRAPHICカメラはステレオベースが70mm。
レンズがきっちり平行にセットされていたら左右の画像の撮れる範囲は70mmしか違わないはずだけど、もっと違いがあるという事は、やや傾けてセットされてるのか、あるいはレンズの中心とフィルム感光面の中心がちがうのか。

STEREO GRAPHICカメラでテスト撮影した画像をもうひとつ。
平行法

上の写真の、カメラから手前の花までが2m程度。
まあ普通に効果のある距離だけど、背景まで見ると、けっこう立体効果があるような気がする。
左右の歪みのおかげでしょうか。
まあそれでも、ちらちらするのが気になりますけど。

じゃあ、もっと距離が遠い場合でも立体効果があるのか?
STEREO GRAPHICカメラはバルブ撮影もできるので、夜中に歩道橋から車が走ってるのを撮ってみました。
たまたまパトカーが通ったので、赤い軌跡が撮れました。
カメラから軌跡までの近いところでの距離は…7mぐらい?
平行法

ステレオベース70mmだから、それによる立体感はほとんど得られないはずなんだけど、レンズの歪みのおかげで…左右が違っているので…これは立体感なのか?
立体に見える?見える?

STEREO GRAPHIC カメラ入手

知人からフィルムカメラをいくつか譲り受けたのですが、その中にこの STEREO GRAPHIC がありました。

おー、なんかクラシックカメラっぽい!通好みのステレオ写真が撮れるっぽい!
ワタクシはnimslo 3D以降の多眼フィルムカメラには凝ってますが、それ以前の普通の(?)ステレオカメラについてはあまり知らないのです。
こういうクラシカルな外観には惹かれるのですが、多眼に慣れてしまったので、そんなにお金を払ってまで2眼を買うのもなんだかなあ。
それが今回は格安で入手できたので…そうなのかな?このカメラについてよく知らないからなあ。
どうやら1950年代のカメラみたいです。この個体が作られたのは何年なのかわかりませんが。

ともあれ、撮るために手に入れたのだ、撮ってみよう!
フィルムは普通の35mmフィルムを使うもので、フィルムの装填はまあ普通ですね。
前面中央にあるのが絞りダイヤル。

シャッター速度は1/50秒のみ。いや、バルブ撮影もできる!

シャッターボタンの同心円のツマミ「B」だとバルブ撮影です。「I」は何の略だろう、まあ普通に撮影するモードですね。
RとLは、Rにしてボタンを押し下げるとフィルムを巻き戻しできます。
中央の「数字と目盛り」はフィルムカウンターです。黒い部分を押し下げると任意の位置に設定できて、撮ってフィルムを巻くと、数字が減るように目盛りが動きます。
というような事が、いじったり調べたりして分かりました。シンプルですね〜。
残念な事に、ストロボは現在の規格ではないので使えません。昔の、いちいち電球?を入れ替えるタイプが装着できるようです。試しに今持っているストロボを挿そうとしたけどできなかった。

予想された問題点。
現像されたフィルムをスキャナーにセットするために、切らなければならないけれど、切ってしまうとステレオのペアが別々に分かれてしまう場合がある。
NimsloやNishikaと違って、ステレオペアの間に別のテイクが入るのですね。そうしないとフィルムもったいなさすぎ。
で、本来ペアなのに別々のフィルム片に分かれてしまうと、別々にスキャンするので色・明るさの補正が変わってしまうのですね。
たとえばこのように

1テイク目と2テイク目は同じフィルム片におさまったけど、3テイク目と4テイク目は分かれてしまった。特に3テイク目が、違う補正になってるのがわかると思います。
それをまたPCソフトで同じように補正するのが面倒臭いな、と。
やればいいんだけど、「同じように」のレベルをどこまで詰めるかでけっこう面倒な気がして。
ちなみにスキャナーのドライバソフトでマニュアル補正もできるので、同じ補正値で読み込めばいいんだけど、やってみるとそれもけっこう面倒なので、補正オートで読み込みたいのです。
ちなみに、フィルムが感光せずに真っ黒な部分があるのは、カメラの構造上、最初と最後にふたコマそういう部分ができてしまうのです。

でもまあ、補正を片方にあわせてやり直す事は、やってみたらそんなに面倒でもなかった。あんまり神経質にならなければね。
(どのみち、写真として見栄えよくするために両方とも補正はするのだ。ただ、その前の準備段階が面倒かな〜と)

予想してなかった問題点。
正方形に近い画像フォーマット、と思いきやステレオ写真としては1/4ぐらいが無駄になってしまいますね。

Nimslo、Nishikaで縦長写真ばっかり撮ってるから、正方形で撮るのは趣が変わっていいかな〜と思ってただけに残念です。
そして、左右での歪みの違いも大きいですねえ。なんだこりゃ!
STEREO GRAPHICカメラは右と左でピントが違ってて、両方で広い範囲のピントをカバーする、という話を聞いたけど、ピントの違いよりも歪みの違いが大きくて、うむむ、GIFアニマーとしてはいただけませんね。まあ、面白い表現につながる可能性もありますが。
更に、片方の画像に電柱がダブってるのがわかるとおもいます。なんなんですかねえ…。この「ダブリ」は他のテイクでも同様にあるので、カメラの不備?だと思います。ていうか、ステレオ写真じゃなければかっこいいんだけどねえ。

平行法で立体視できます。

周辺光量落ち(画像の四隅が暗くなる)は、普通のトイカメラなら魅力にもなるけど、この場合は片方の画像で「隅」でも、もう片方は隅じゃないので…
更に歪みも激しいので、立体視すると「ちらちら感」が半端ないですね。うむむむ。
「ダブり」もあって「ガラス越し」感が…魅力?

記述2につづく

2015年9月17日木曜日

クラッカー撮影会 Party Cracker Photo Session

モデルさんにポーズをとってもらって、クラッカーをばんばん鳴らして写真を撮る撮影会を行いました。
場所は六本木のライブハウス虎寅虎です。
普通の撮影スタジオだと大きな音を出せないので、音楽スタジオかライブハウスか…まあ、どれくらい大きな音なのかって、やってみなきゃ分からないし、やってみたけど客観的にどれくらいとも言えなくて、そんなにうるさくはないけど、静かでもないよね。

虎寅虎は背景がただの黒い壁なので、何か背景が欲しいなあと思って、紅白幕をレンタルしました。
果たしてこれが吉と出るか凶と出るか。


こちら、NumberClubのボーカル、キャンディ氏。

カメラはNishika N8000です。
最近はNimslo 3Dばっかり使っていたのに、なぜここでNIshikaかと言うと、リモコンでストロボを光らせたかったからなのです。
無線でストロボを光らせるYONGNUO RF603CIIを使うのに、

どうもNimslo 3Dカメラではうまくないのです。うまく接続できないし、できたとしても光ったり光らなかったりなので、それでNishika N8000にしました。
Nsihikaではそれなりに安定して光っていました。

ストロボはふたつ、リモコン発光のYONGNUO YN560Ⅲと、スレーブ発光のHOLGA 160Sです。背景に人物の影が見えたなら、それがHOLGA 160Sの光です。もうちょっとどうにかして減光すればよかった。わりとデジカメで試し撮りしたんですけどね。ストロボいじるのが面倒になっちゃって。
うーん、これならいつも通り、カメラにストロボ付けて正面から1灯のみでもよかったかなあ。


こちらは ひのえ君。
服が白いので、それに合わせて補正して背景が暗くなった、と思う。


月花さん

まず、普通に撮って、レンズ4つぶんの幅、75mmだけカメラを横にスライドします。

すると、2テイクでレンズ8個ぶんの視差ができるわけです。
そうして撮ったのですが…
GIFを作る時に基準点となる部分(僕の場合は、普通は人物の「眼」にすることが多いです)を動かさないようにして2回撮らないと、せっかくの2度撮りの効果を発揮しにくいという事に後で気付きました。実際そんな、人物がまったく動かないようになんて、難しいし。昔の写真みたいに、首が動かないような仕掛けでもない事には。
それで上のGIFは眼が基準点になってません。適当に、不自然に見えないように配置してみました。まあなんとかなったような。

そして、クラッカーをほとんど使い切ってしまったので、こんな写真を撮ってみたり。

あんなにいっぱい用意したのになあ。

ヤスミンさん

最後のクラッカー

大漁!


他の写真はこちら
https://plus.google.com/photos/+hiroshiyoshinaga/albums/6194018688760695201

六本木 虎寅虎
http://www.toratoratora.info

NumberClubのボーカルCANDY
http://ameblo.jp/candy1001/
ひのえ
https://twitter.com/hinoelog
月花
https://twitter.com/2k1ka
奥野ヤスミン
http://yasminokuno.com





2015年9月16日水曜日

リライ「あいたい。」PV

ツインボーカルユニット、リライのPVを撮影・編集しました。

撮ったのは6月でして、雨が続いたなかで土曜日、その日だけスコーンと晴れて、まあよかったよかった。
うむむ、サーファーがぞろぞろと海岸にも海上にも。サーファーをフレームに入れてほしくないとの事だったので、カメラアングル等にはかなり苦労しました。サーファーにしてみればこっちも相当邪魔な存在だったと思いますが。

リライの二人が歌っているシーンと、回想シーン的な部分はすべてLENSBABY MUSEを使用してます。他は普通のレンズ18-135mm、カメラは70Dです。
後で編集時にフォーカスをいじるエフェクトも加えているので、LENSBABY純度はやや低いですかね。

リライはふたりともあまり顔をはっきり写したくないようなので、そのためにではなかったけど持って行ったLENSBABY MUSEを活用したのです。。
顔を写したくないけどPVは作りたいようで、出演者の男女はリライが知り合いをセッティングしました。
撮影場所もリライの水島さんが指定した所です。いろいろロケハンしたようですよ。
1日ですべてを撮影。忙しかったですねえ。

リライ webサイト
http://rely.imaginary-studio.jp

2015年8月26日水曜日

FOTOMATE マクロスライダーで10視点

たべものステレオ写真を録るにあたって、ハクバの2ウェイシフターを使っているのですが、先頃から10視点シリーズも制作してて、(このブログ2015.5.9の記述) 2ウェイシフターよりももっと「張り幅」が大きい方がダイナミックでいいなあ、とは思ってました。
そこで、以前から持ってたFOTOMATEマクロスライダーを使ってみたのです。
ハクバ2ウェイシフターでは移動距離70mmぐらい。FOTOMATEマクロスライダーだと最大100mm。

しかし、以前から持ってたのになぜ使わなかったのか?
スライダー本体のネジ穴がやや小さいようで、きつい。
きついだけでなく無理に雲台にねじ込んで、外そうとしたら雲台からオスネジが外れかかった事があって、それ以来使ってないのです。
そこで、全然使っていないクイックシューをひとつ犠牲にして、一度そのクイックシューに装着したらもう外さない事にしたのです。

(クイックシューは今は無きマイネッテ…)

ハクバ2ウェイシフターに比べると、FOTOMATEスライダーは動きの滑らかさがいまいち、いまふたつぐらいかな。ガタガタすると言ってもいい。
値段が全然違うからねえ。FOTOMATEスライダーは1500円で、ハクバ2ウェイシフターは7000円ぐらいしたような。おっと2ウェイシフターもう売ってないのか。
ガタガタすると言っても、動画をとるわけじゃないし、10視点撮影用にはさほど問題にもならないので、やってみましょう。


後ろから(撮影者側から)見ると、ギザギザが移動距離の目安になりそうですね。これの「四ギザ」につき1枚の写真で10視点GIFを作りました。移動距離はトータル90mm強ぐらいです。


ちなみに、移動距離70mm程度のハクバ2ウェイシフターで録ったものは


もちろん、カメラから題材の距離がちがうので、はっきり比較はできないけれど、なんとなくFOTOMATEスライダーで撮ったGIF(抹茶モンブランプリン)の方がダイナミックなような。

10視点GIFはこのままwebブラウザで見てもいいけれど、スマートフォンアプリ 3DSteroid で見るのがオツですよ。

どのように見るのか
youtu.be/s7LV0bCJlcA
stereo.jpn.org/eng/android/help/ani.html

3DSteroidについては「むっちゃんのステレオワールド」に詳しい説明があります。
stereo.jpn.org/index.html

Flickrのアルバム「10視点」
https://www.flickr.com/photos/parallel_yoshing/albums/72157652426099686

ちなみにFOTOMATEは台湾メーカーのブランドですが、拠点は中国大陸にもいっぱいあるので「中華メーカー」とでも言いましょうか。
中国メーカー品を「安かろう悪かろう」と言う人がいるけど、確かにそうなんだろうけど、
日本で売られるような製品はかなりのハイペースで「改善」されてるので、ネジがきつい問題はとっくに解消されてるんじゃないかと思ってます。思うだけでわざわざもういっこ買ったりはしませんが。

2015年7月31日金曜日

Apple Musicどしよかな

先頃から始まりました、音楽の定額聴き放題サービス黒船大本命のApple Musicですが、どうしようかな〜、というのは月に1000円だと年間12000円ですからね。僕が1年で音源に使う金額も、やっぱりそれくらいじゃないかな。
で、Apple Musicに登録する事でまったくCD等にお金を使わなくなるならともかく、そうでもなさそうな気がするので、トータルで支出が増える気がするので、悩みますねえ。
年間数万円使っているなら、支出は減るかも知れないけど。

あと、音楽を聴く事をパーソナルな体験として、できるだけ閉じられた世界で聴きたい、という欲求もあると思う。
まあ、今現在でもiPodで僕が何を聴いているか、というのは情報収集されているだろうから、端末に音源をダウンロードできるなら、実質同じ…とも言えますがね。

数年前から家計簿ソフトを使用しているので、年間どれだけ音源購入にお金を使っているのか、算出してみました。
落語音源は除きます。著作権フリーの素材音源も除きます。

2007年は55262円!そんなに!この頃はまだダウンロード購入はしてません。CDのみです。
2008年は38154円。そのうち2100円がダウンロード購入。
2009年はぐっと下がって6701円。そのうち1000円がダウンロード購入。景気が悪くなったんだねえ。
2010年は8615円。そのうち3450円がダウンロード購入。
あとまあ、それ以降は年間1万円〜2万円ぐらいをウロウロしてますね。
しかし2007年すごいな!ごまんえんとは。自分の稼ぎの減り具合がわかりますね。

そして今年は、CDとダウンロード購入を合わせて現時点で23999円!おやおや、けっこうつかってますね。まだ7ヶ月なのに。
これを知ると、定額聴き放題に年間12000円払ってもいいんじゃないか、と思わないでもないけど、不具合も話題になってるようだし、もうちょっと様子見しましょうかねえ。
ほとんど洋楽ばっかり聴いてるから、Apple Musicであんまり不満はないと思うけど。
不具合の可能性を考えると、専用の端末があった方がいいのかな。でもオレのiPod Touchは古いから対応してないんじゃないか。iOS6だぜ。端末を新たに買うなら、やっぱり先延ばしだ〜。

落語聴き放題なら、登録しちゃうんだけどね。もっともiTunes Storeの落語コンテンツはわりとさみしいから、Apple Musicでは登録しないなあ。(たぶんApple Musicに落語入ってないだろうし、入っていてもどうかな、と。)

2015年7月27日月曜日

ドラムを後ろから撮るまつり

7月20日、早稲田のライブハウスZONE-Bで@fulmid君がイベントやるにあたって、ドラムの後ろをあけてもらって、そこで写真を撮る、という事をやりました。

いままでも機会あればドラムの後ろで撮ってたんだけど、写真メインではあまりやってないし、僕にとってその為のイベントは初めてなので、ブログに書いておこう。


イレイサーズ

トキナーの広角レンズを使って、デジイチで撮りました。
いつものnimslo 3Dカメラも持って行って撮ったけど、標準レンズぐらいの画角だとピンとこなくて、あんまり撮らなかったなあ。
広角レンズを持って行かなければ、標準のnimslo 3Dをもっと使ったかも知れないけど、かなり近かったので、ファインダー見てても広角の方が面白くて。

nimslo 3Dカメラ


The Floppy-Pinkies


d/i/s/c/o/s


無呼吸過呼吸深呼吸

いちおう、LightBlasterも持って行ったけど、あまり使わなかった。忙しくて。
あと、久しぶりに使ったら、わりと暗くなるというのを忘れてたり。


もうちょっと後ろに空間があれば、nimslo 3Dカメラでも、下がって普通に撮れたんだけどなあ。
次回はそうしよう。そうなると、ステージの最前面にドラムが配置されるんだよねえ。僕はいいんだけど、ライブハウス的に音響の組立てが面倒かも。