2015年10月1日木曜日

STEREO GRAPHIC カメラ入手

知人からフィルムカメラをいくつか譲り受けたのですが、その中にこの STEREO GRAPHIC がありました。

おー、なんかクラシックカメラっぽい!通好みのステレオ写真が撮れるっぽい!
ワタクシはnimslo 3D以降の多眼フィルムカメラには凝ってますが、それ以前の普通の(?)ステレオカメラについてはあまり知らないのです。
こういうクラシカルな外観には惹かれるのですが、多眼に慣れてしまったので、そんなにお金を払ってまで2眼を買うのもなんだかなあ。
それが今回は格安で入手できたので…そうなのかな?このカメラについてよく知らないからなあ。
どうやら1950年代のカメラみたいです。この個体が作られたのは何年なのかわかりませんが。

ともあれ、撮るために手に入れたのだ、撮ってみよう!
フィルムは普通の35mmフィルムを使うもので、フィルムの装填はまあ普通ですね。
前面中央にあるのが絞りダイヤル。

シャッター速度は1/50秒のみ。いや、バルブ撮影もできる!

シャッターボタンの同心円のツマミ「B」だとバルブ撮影です。「I」は何の略だろう、まあ普通に撮影するモードですね。
RとLは、Rにしてボタンを押し下げるとフィルムを巻き戻しできます。
中央の「数字と目盛り」はフィルムカウンターです。黒い部分を押し下げると任意の位置に設定できて、撮ってフィルムを巻くと、数字が減るように目盛りが動きます。
というような事が、いじったり調べたりして分かりました。シンプルですね〜。
残念な事に、ストロボは現在の規格ではないので使えません。昔の、いちいち電球?を入れ替えるタイプが装着できるようです。試しに今持っているストロボを挿そうとしたけどできなかった。

予想された問題点。
現像されたフィルムをスキャナーにセットするために、切らなければならないけれど、切ってしまうとステレオのペアが別々に分かれてしまう場合がある。
NimsloやNishikaと違って、ステレオペアの間に別のテイクが入るのですね。そうしないとフィルムもったいなさすぎ。
で、本来ペアなのに別々のフィルム片に分かれてしまうと、別々にスキャンするので色・明るさの補正が変わってしまうのですね。
たとえばこのように

1テイク目と2テイク目は同じフィルム片におさまったけど、3テイク目と4テイク目は分かれてしまった。特に3テイク目が、違う補正になってるのがわかると思います。
それをまたPCソフトで同じように補正するのが面倒臭いな、と。
やればいいんだけど、「同じように」のレベルをどこまで詰めるかでけっこう面倒な気がして。
ちなみにスキャナーのドライバソフトでマニュアル補正もできるので、同じ補正値で読み込めばいいんだけど、やってみるとそれもけっこう面倒なので、補正オートで読み込みたいのです。
ちなみに、フィルムが感光せずに真っ黒な部分があるのは、カメラの構造上、最初と最後にふたコマそういう部分ができてしまうのです。

でもまあ、補正を片方にあわせてやり直す事は、やってみたらそんなに面倒でもなかった。あんまり神経質にならなければね。
(どのみち、写真として見栄えよくするために両方とも補正はするのだ。ただ、その前の準備段階が面倒かな〜と)

予想してなかった問題点。
正方形に近い画像フォーマット、と思いきやステレオ写真としては1/4ぐらいが無駄になってしまいますね。

Nimslo、Nishikaで縦長写真ばっかり撮ってるから、正方形で撮るのは趣が変わっていいかな〜と思ってただけに残念です。
そして、左右での歪みの違いも大きいですねえ。なんだこりゃ!
STEREO GRAPHICカメラは右と左でピントが違ってて、両方で広い範囲のピントをカバーする、という話を聞いたけど、ピントの違いよりも歪みの違いが大きくて、うむむ、GIFアニマーとしてはいただけませんね。まあ、面白い表現につながる可能性もありますが。
更に、片方の画像に電柱がダブってるのがわかるとおもいます。なんなんですかねえ…。この「ダブリ」は他のテイクでも同様にあるので、カメラの不備?だと思います。ていうか、ステレオ写真じゃなければかっこいいんだけどねえ。

平行法で立体視できます。

周辺光量落ち(画像の四隅が暗くなる)は、普通のトイカメラなら魅力にもなるけど、この場合は片方の画像で「隅」でも、もう片方は隅じゃないので…
更に歪みも激しいので、立体視すると「ちらちら感」が半端ないですね。うむむむ。
「ダブり」もあって「ガラス越し」感が…魅力?

記述2につづく

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