於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短篇映画選 ウッチ映画大学の軌跡
前衛作品・視覚芸術作品選集
小ホールに入ったのは初めてです。
キャパ150、下手なミニシアターよりも立派なもんすね。
見たのは昨日です。けっこう入ってましたね〜。平日の昼間だってのに、100人ぐらい来てたかな。
フィルムセンターポーランド短編映画選のサイト
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PolishShort/kaisetsu.htm
前衛作品・視覚芸術作品とは言っても、さほど前衛でもないですかね。
台詞がないからこういうくくりにした、という事はあるかもしれない。
今回上映された短編は、ウッチ映画大学の学生が作った映画ばかり、なのかな。そうみたい。
ウッチはポーランドの地名で、ワルシャワに次ぐ大都市だそうです。
学生が作った映画だから、つまんないのもあるだろうなと思って行ったのだが、すごい完成度の高い作品ばっかり!ウッチ恐るべし!
夜の上映が終わってからトークイベントがありました。
大学学部長のアンジェイ・メリン氏によるトークです。
そんなイベントがあるとは知らずに行ったのですけど。
せっかくポーランドから来てもらったのに、話を聞かないで帰るのも失礼かな〜と思って拝聴しました。
それによるとやはり、学生が学習のために作る映画だから、多くはひどい出来だそうです。
今回上映されるのは選りすぐった良いものであると。
天使たちが堕ちるとき
Gdy spadają anioły
(20分・35mm・パートカラー)
1958年 ロマン・ポランスキ監督
ポランスキの卒業制作ってことはやっぱ学生が作ったんだな。
才能がすごいとか、演出力がどうだとか、撮影技法がどうだとかそれだけではなくて、美術、セット、役者、衣装、などなど、これには多くの人がエネルギーを注いでいるはずで、その情熱の高さと人数の多さが凄い。
考えてみれば、金にならない短編映画を時間と労力かけて作るなんて、映画学校でなきゃできないだろうなあ。
ところで西洋では係のおばあさんがトイレに常駐してるのって、普通?
ああ、チップをもらってるんだ。そうね、だれもいないとチップ置いて行かないものね。そうでもなきゃトイレの維持費を捻出できないのかな。
司教の死
Śmierć prowincjała
(28分・35mm・白黒)
1965年 クシシュトフ・ザヌーシ監督
これも美しい映画でした。後でふと思うに、あの司教さんたちは本物?役者?
普通に考えると役者に決まってるけど、学生の映画だと思うと…。
静寂
Cisza
(13分・35mm・カラー)
1997年 マウゴジャタ・シュモフスカ監督
自然の光(と思われる)で農村を撮影した、説明のないドキュメンタリー。
トークイベントで言っていたけれど、ポーランドの映画人でハリウッドに輸出されるのは、カメラマンが多いそうです。
そうだ、どれもこれもカメラマンの水準の高さによるところが大きいぞ。
0 件のコメント:
コメントを投稿