於東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
先日、久しぶりに京橋のフィルムセンターに行きました。
9月26日まで「特集・逝ける映画人を偲んで」と題された企画上映をやってます。
そのひとつをなんとなく見に行きました。
昭和のカルトっぽい大衆SFって気になるじゃないですか。
またそういった古い映画を高精細なフィルム、スクリーンで見れるというのはホントうれしい。
DVDなんかよりずっとわくわくする。
「ガス人間第1号」
1960年 監督本田猪四郎
SFもの特撮ものと言うよりも、ある種の純愛モノ?情念モノ、ですかねえ。
いろいろツッコミどころもあるけれど、全体的に完成度も高くて、役者もいいです。
八千草薫の超人的な美しさは一見の価値有り。
ガス人間強いじゃん!無敵じゃん!
気体になってするするとどこへでも行けるし、好きに実体化もできる。警察も逮捕のしようがない。
自分は人間ではなくなってしまった。どうせ自暴自棄の道を行くなら高笑いして恋人のために犯罪をしよう。
その恋人ってのが日本舞踊の家元で、犯罪の目的がでっかいホールで発表会させるためだってんだから倒錯してる。
美しい映画です。
情念の映画としてより高く昇華するために、最後に見せた炎の美しさをもっと追求して欲しかった。
ところで日本舞踊って、あまりホールでやるもんじゃない、と思ってたんですけど、なるほどこれならホールもありかなあと、ふと思いました。
東京国立近代美術館フィルムセンターのサイト
http://www.momat.go.jp/fc.html
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