ラベル 映画 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 映画 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年1月27日水曜日

映画と小説「刑事マルティン・ベック」Mannen pa taket

もともとこのブログは映画や小説の感想も書く雑記も含めていた気がする。最近はツイッターで済ませるので、もっぱら撮影とか機材に関する記事ばかりになってしまいましたが。

半年くらい前にDVDで見て衝撃を受けた「刑事マルティン・ベック」(1976年 スウェーデン映画)について少々。
ツイッターに書いたので、まずそれを貼ります。

以降のツイート

え、この目つき悪い太ったじいさんがマルティン・ベックなの?違うだろ!ハンサムじゃなくても聡明そうな中年男性にしてくれよ!それに何でこの人たちはこんなにつまらなそうに仕事するの?そりゃ殺人事件の捜査を面白そうにやれとは言わないけど、そんな嫌々ながらやって解決するのかな?

そして、太ったじいさんは撃たれるべくして撃たれる。のっそりたどたどしくハシゴを登り、犯人に普通に撃たれる。誰かこの撮影やめろって言わなかったのかな。お前にそれは無理だって。感情と行動と描写がシュールに噛み合わない結果の悲劇に私は大きな衝撃を受けた

ちなみにマルティン・ベック役はカルル・グスタフ・リンドステット。あちらでは大御所のコメディアンなようです。シリアスな役を演じるからよりリアルなドラマに感じられる、的な効果?いや、納得できねー!もっと若い役者にしてくれ!まあ日本で言えば60歳の高倉健が40歳を演じるようなものだろうけど

俺のイメージするマルティン・ベックとのあまりの違いと衝撃のラストにより、入手した小説「唾棄すべき男」を読む事ができなかった。これを今読んではいけない… 映画を見てから半年ほど経った今、やっと小説を読んだ。ちゃんと堪能できた。小説を読んでやっとわかったぞ!なぜあんなに

なぜあんなにつまらなそうに仕事していたのか。眠くて疲れてたからだ!相棒の刑事とウマが合ってなかったからだ!マルティン・ベックのような人物がなぜあんなぶっきらぼうに相棒に物を言うのか、やっとわかった。そして小説を半分ほど読んで映画を見直してみたら、するすると頭に入って来るではないか

これはけっこういい映画だぞ…そう思いだしたらなんと、小説を読んでイメージされるマルティン・ベックも太ったじいさんになってしまった!いやそれはやめてくれ!くそう、俺のマルティン・ベックを返せ!ちなみにラーソンはわりとイメージ通り。コルベリはまあ、ないではない、許せるかな、という感じ

ちなみにカルル・グスタフ・リンドステットは1921年生まれだから、1976年当時55歳。そんなに爺さんでもなかったのね。マルティン・ベックのそのころの設定は40代後半だから、さほどかけ離れてもいないね。ふむむ

まあだいたい、言いたい事はツイッターで書きましたね。
シリーズ続編である「密室」でマルティン・ベックが独白してますが「唾棄すべき男」のラストに自分が一人で犯人に立ち向かうのはミスだった、間違いだったと。
そうだよね、そうだよね、無理だろこれ!やめろよ!と思いながら見てたら普通に撃たれて映画が終わる。。。どーなってんだ!誰かなんとかしろ!
小説を読んだ後に映画を見たら、いろいろ感じるところもあっていいんだけど、それまでの小説シリーズから受ける印象として、リアルな捜査官の思考と操作方法・手続きを表現してたので、何と言うか、リアルっぽいものを期待してたんだな。で、マルティン・ベックが太ったじーさんで、はしごをのっそり登って行く...
その前の容疑者の実家で両親からお茶とパンをごちそうになるあたりも、不思議なふわふわした感じがあって(でも不機嫌そうなのだ)「これが捜査なの?いやスウェーデンではそうなのかも知れない..」無理に納得させて見たけど、うむむ。
原作に忠実に映像化してるから何も悪くはない、のだろうか。たぶんもう一度見ればぐっと引き込まれそうな気がするんだけれど、オレのマルティン・ベックはもうちょい若くて中肉中背なんだよ、それが書き換えられそうでこわい。

DVDはアマゾンで中古で買いました。レンタル落ち1000円弱ぐらいだったような。 


値段ばらばらだなあ。アマゾンで中古品探すと出品者によってだいぶ違うからねえ。
このプレミアムエディションがどう違うのかよくわかりませんが。

シリーズの次の小説「密室」では警察組織や社会を皮肉ってコミカルに描く方向にぐっと振れましたね。本作「唾棄すべき男」や前作「サヴォイ・ホテルの殺人」が悲劇的だったからでしょうか。

シリーズ1〜5作目までが数年前に新訳で出版されたけれど、6〜10作は中断したまんまみたい。
新訳のレビューを見ると「旧訳がよかった...」「旧訳がよかった...」くそう!お前らマニアのせいでシリーズ後半が出版されないとしたら、読みたくても読めない被害者がいるんだぞ!

「密室」の文庫で3700円!まあアマゾンは極端かも知れないけど。
文庫が高いからもうしょうがない、ハードカバー買っちゃったじゃん。

こうやってブログに書いて、インターネット上に「マルティン・ベック」の文字を増やせば、シリーズ6〜10作も新訳で出版されるかも知れない!

2013年11月14日木曜日

映画「エリジウム」elysium

於TOHOシネマズ錦糸町

見たのは2週間ぐらい前、もっと前かな。
いつものTOHO西新井でもやってたけど、ぼやぼやしてたら朝1回しかやらなくなっちゃって、レイトショーでやってる錦糸町で見たのです。
TOHOシネマズ錦糸町は何年ぶりだろう。「サンシャシン2057」以来かな。

Elysium
2013年アメリカ映画
監督 ニール・ブロムカンプ

ブロムカンプの「第9地区」は見てなくて、だいたいが「エリジウム」より評価高いみたいですね。
ふうん、そうなんだー。
でもオレ、「エリジウム」すげー面白かったけどなあ。

格差社会を描くという意味では確かに、かなり足りない気がするけれど、娯楽映画としては充分面白いです。
こいう小ネタ満載のSF大好き!
大ネタは…やはり格差社会とスペースコロニーなんだろうけど、
格差社会についてはリアリティ描写がいまいちと言いますか、そもそもの解決方法がボタンひとつで一発逆転っていう、そんな安直に解決できるものとしているところからして、これは「社会派映画ではない」と宣言してるわけで、あまり意識すると幻滅してしまう。
「社会派映画ではない」としながらも、これくらいの映画がいっぱいあればじわじわと中流階級の意識が変わるんじゃないかと、淡い期待があるのかも知れない。
スペースコロニーも昔からあるSF的アイディアなので、それ自体は目新しくないけれど、この堂々とした描写はやっぱり新鮮ですね。映画館で見るといいなあ。

小ネタ、ちょっとプラスな描写が多くて、大きなマイナスがないから(娯楽映画とわりきって見れば)、映画が進むにつれてこっちはどんどん高揚していきます!
スペースコロニーで、桜吹雪舞い散るなかでの戦いとか、かっこいい〜!そうだよね、贅沢な「夢の世界」を実現するんだから、常に桜が舞い散っているから(桜かどうか正確には知らないけど)、あちこちで隔壁が壊れたら「裏方ゾーン」に花びらがやってくるわけだ!なんて美しい皮肉!

ジョディ・フォスターがまたいいですね〜。もうそこそこお歳をめされてるので、こちらもそれなりに覚悟していましたが、まさかこんなにウキウキしちゃうなんて。どうなってんだオレは。ハキハキと野望に突き進む姿が、なんともりりしいのですよ。

素敵な小ネタが多いだけに、肉体改造されたマット・デイモンの姿は、もうちょっとなんとかならなかったのか。
ただパワーが大きくなって、電子情報を直接やりとりできるようになって…うーん、もっと戦闘能力がアップグレードされた感が欲しいですねえ。
たぶんされてるんだろうけど、相手が互角だと普通に殴り合ってるだけのように見えてしまうし。ラストは普通にプロレス的な殴り合いになってしまうのは残念ですねえ。本作に限らず、ほとんどの米国アクション映画がそうなんだけど。
見た目ももっとスマートにするか、ゴテゴテでマット・デイモンの肉体美がもったいないくらいにして欲しかったなあ。クリューガーと比べて中途半端なのですよ。

音楽がよかった!
映画の効果音も斬新で迫力あったけど、その路線を延長させたような音楽の重量感と突き刺さり感たるや!
作曲家はライアン・エイモン Ryan Amon 知らない人ですが、本作で皆が大注目間違いなしですね。
近頃ではブログにあまり書かなくなりましたが、これでも映画をちょこちょこ見てるのです。で、最近は特に、エンドクレジットが楽しみな映画が多いです。音楽がいいんですよ。作曲家の腕のふるいどころですから。(もちろん本編で、ある程度楽しめてこそですが)
本作もしかり。映画が終わる頃になると、これでエンドクレジットではどんなサウンドをふるってくれるんだろうとわくわくしてました。そして大満足!

速攻、アマゾンでサントラCD買いました。

僕が買ったのはもっと安い輸入盤なんだけど、国内盤には日本のライターがライアン・エイモンにインタビューして書いた、音源制作秘話みたいなライナーノーツがあるらしい。そうと知ってたら国内盤買ってもよかったなあ。

更にiTunesは1200円じゃん、輸入CDより安いじゃん、どうせ解説がないならこっちでもよかった。

2012年11月6日火曜日

映画「エクスペンダブルズ2」expendables 2

於TOHOシネマズ西新井

TOHOシネマズ西新井は今月で5周年なので、なにか料金サービスあるかな、と思ってたんだけど、
1周年の11月には、シネマイレージ会員は1300円で見られたんだけど、うーん、5周年は特にそういうことやらないみたい。
景気低迷だから?

The Expendables 2
2012年アメリカ映画
監督 サイモン・ウェスト

一作目を見てなかったので、レンタルで見ました。
まあそうね、わざわざ映画館で高い料金で見なくてよかったわい、という映画でしたね。
スタローンの心意気はわからないではないんだけど、脚本がダメすぎるのみならず、何かもっと「うまい」表現、間合いが必要ですよ。

しかし本作は監督が職人サイモン・ウエストですからね。スタローンは自分が認めた監督にそこそこ能力を発揮させるプロデューサーだし、むしろ期待していいんじゃないか?ぐらい思ってしまう。
映画館で見ましたよ〜!
最初のアクションシーンで改造ジープ?見たとき、もうそのデザインに痺れた。これは一作目の100倍はよさそうだぞ!
実際にはまあ、50倍ぐらいでしたかね。本作もいろいろツッコミどころがありますな。
結局、作戦はすべて「パワーで押し切る」しかないみたいで、まあいいんだけど、
ヴァン・ダムは最初のシーンでなぜ皆を殺さなかったのか?
その前に、ビリーが無線に応じないんだからもっと用心しろよ!
いやこれは田舎芝居なんだから、そんな事気にするなって?
そうね、そうだよね。
ということで、かな〜り素敵な映画でした。

それでも、久しぶりに見たチャック・ノリスの好々爺っぷりにはちょっとショック。
あんな外見だったら一匹狼路線じゃなくて、孫に囲まれておっとりしてるけど実は…という設定がよさそうだなあ。この映画にどう出演するかは難しいけど。
やってる事もそんなに一匹狼じゃないしなあ。「続・夕日のガンマン」の音楽をあてるのもいまいち。撮影時にはあんな音楽をあてる計画ではなかったのだろうと思う。

空港のシーンぐらいになるともう、みんな好き放題にやらかすから、けっこう楽しくなってきた。
なるほどこれは田舎芝居だな〜。(田舎芝居…見たことないけど)
スター俳優が敵の雑魚どもをひたすらなぎ倒す。カタルシス、というほどではないけれど、まあ血しぶきあげて楽しそうね。

そんな中で、一番光ってたのがジャン=クロード・ヴァン・ダム。この人も久しぶりに見たけれど、いいね〜!悪役に光るね〜!
特にラストのスタローンとの対決シーンがいい!ヴァン・ダムの立ち振る舞い、仕草がいちいちイイ!かなり痺れました。
ヴァン・ダムがナイフを捨てるシーン、あれこそが他の大スターの遊び半分な決め台詞をはるかに超えた「見栄を切る」シーンだ。たまんないよー!
スタローンとヴァン・ダム、ふたりとも、動き、台詞の言い回し、目つきが別格!この対決シーンはアクション映画史に残るぞ。

ドルフ・ラングレンの哀れな感じ、好きだなあ。ジェイソン・ステイサムのナイフ投げアクションもかっこいい。でも、もうおなかいっぱい。



2012年10月22日月曜日

映画「ボーン・レガシー」bourne Legacy

於TOHOシネマズ西新井

「ボーン・レガシー」
The Bourne Legacy
2012年アメリカ映画
監督 トニー・ギルロイ

予告編見た感じだと、なんか普通の映画みたいだな〜と思ってたけど、監督がトニー・ギルロイだし、ジェレミー・レナーもまあわりと好きな俳優なので、見ておきましょうか。

おっと、エドワード・ノートンいいね。
わ!ステイシー・キーチだ、貫禄たっぷりに謀略してまっせ〜!
この「陰謀会議進行中」みたいな描写がいいですね。トニー・ギルロイの腕の見せ所ですかねえ。
前半はアクションシーンが多くないけど、それなりに見れてしまう。
"ジェイソン・ボーン"シリーズほど展開が目まぐるしくもないし、複雑でもないし、小ネタも多くない。
ボーン三部作と比べてしまえば見劣りするかも知れないけれど、もともとさほど期待してなかったから、けっこうやるじゃんこの映画、ぐらい思ってました。

しかしそれもマニラで薬品工場を出るまでだなあ。
言うなればあそこでこの映画はストーリー的に終わっているわけで、その後は激しいアクションをひとしきりやって幕を閉じる、という映画的に安易な道に走ってしまったのだが、うまくいってないよ。
安易な道もいいけれど、それはアクションシーンに確固たるビジョンやチャレンジがあれば、という場合です。
アクションしか見せるものがなくても、心意気で十分楽しめる映画もある。でも、ハリウッド映画だと、パターンA、B、Cとその変化形をやってみるだけになりがちで、そうならない為には、なったとしてもそのアクションを生かすためには映画全体とアクションを有機的に結合して考えるバランス感覚が必要。
トニー・ギルロイにはそれがないのか?ラストのマニラ市街(実際にマニラで撮ってるかどうかは不明)でのアクションがダメなんだよなあ。やはりアジアの都市で撮るというのは、勝手が違うから思う存分できないのか。
もちろん現場的サイドではいろいろ新しい挑戦もやっているのだろうけれど、「あとは派手な追っかけっこやっておけばいいだろう」という制作者側の認識の甘さが根本的にあるのではないか。

具体的には、あのバンコクから来た殺し屋、なんだよあいつ!
いや、役者を責めてるんじゃないよ。歩いたりする描写がフツーだってば。
ジェレミー・レナーより能力が上のはずなのに、せいぜい互角だし。
無駄に派手な動きして目立っちゃうし。頭を使った捜索活動的なこともやってないし、「意表をつく」こともしないし。
ひょっとしたら欧米人はあの人から不気味な雰囲気を感じるのかしら。
やってる事がマッチョなアクション映画のキャラクターと変わらないよ。
マッチョなアクション映画とは一線を画すのがこのボーン・シリーズのはずなんだがなあ。
このままフツーのアクション描写の映画シリーズになったらいやだなあ。

音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード。オープニングで前シリーズのテーマ曲が流れたので、おっと思ったけど、あれれ、そうか。また記憶に残らなそうな曲を書きますねえ。
それが悪いとは言わないけれど、なんでだよ〜!ジョン・パウエルでいいじゃ〜ん!



2012年6月14日木曜日

映画「キラー・エリート」killer elite

やはりペキンパーの映画とは関係ないようで。

於TOHOシネマズ西新井

The Killer Elite
2011年アメリカ映画
監督 ゲイリー・マッケンドリー

なんで80年代なんだろうと思っていたら、そういう事情か。石油の利権を英国が狙ってSASがらみで、という話なら80年代かなあ。実録かもっていう事で原作が話題になったらしいし。
でも原作はどうあれ、現在に改変してほしかったなあ。だって、ジェイソン・ステイサムって80年代じゃないでしょう。80年代にこんなヤツいたか?

そりゃまあ、ジェイソン・ステイサムのファンですから、なんんでもいいんですけど、80年代って言われるとますます時空を超えた存在になってしまう気がする。
決め台詞の言いまわしとか、まったくいつも通りで、またこんな役か、と思いながらもやっぱりかっこいい。
なんとなく、ジェイソン・ステイサムには今を生きて欲しいのかな。

それはいいんです。
ジェイソン・ステイサムはいつも通りにかっこいいんです。それ以上は期待しません。
デ・ニーロもまあよかった。ラスト、ぶつくさ言いながら札束を懐に入れるあたりはおいしい役どころだよね。
しかし何より、誰よりもクライヴ・オーウェンですよ!
いや、前からクライヴ・オーウェン好きでしたけどね。今回もクライヴ・オーウェンが出てるという事でウヒウヒしてたんですけど、見る前のウヒウヒを上回る陶酔を得られました。
たまんないね〜、この人。
ジェイソン・ステイサムやデ・ニーロはまあ、普通のキャラクター。感情面や行動原則はすんなり受け入れられる。
それだけに仲間のドミニク・パーセル(誰かあのモミアゲなんとかして)やエイダン・ヤング(メガネ男)の曲者っぷりも光る、大丈夫かよと思いつつリアルな感触で引っ張られるのだが、やはり敵役がより重要、それがクライヴ・オーウェンとあっては誰もかなわない。物腰、顔つき、たたずまいから半廃人っぷりがにじみ出ている。痺れます!
まずいね、こんな人にアクション映画に出られたらヘロヘロになっちゃいます。

だから中盤の、病院での殴り合い、もうちょっと時間を短く、派手さを抑えてほしかったなあ。
ジェイソン・ステイサムが「動」のアクションであるのに対して、クライヴ・オーウェンは「静」のアクションであってほしい、それが似合うと思うんです。

全体的にアクションは派手目だけど(今の基準で言うと普通かな)、設定やその他の描写は渋めでいいです。
元SASの実業家たちが秘密組織を組んで、汚い仕事をする実行部隊をやはり元SASからスカウトする。スカウトされる側は戦争から離れると自分の身の置き所がないから…なんて事はありそうじゃないですか。
それらをリアリティをもって受け入れられる描写がいい。
映画が進むごとに、視点や事情が変わってくる、見えなかった事情が見えてきて、よりリアルに感じられるようになる。いい映画だ〜。

非欧米人の自分としては、アラブの民族的・文化的な描写が紋切り型なのがちょっと不満だけど、それはしゃあないかな。

本来ならドミニク・パーセルあたりが強い印象を残すはずなんだけど、なにしろクライヴ・オーウェンでしかもこんな役、オレは大満足だ〜。



2012年1月7日土曜日

追悼 アンドリュー・ラズロ Andrew Laszlo

アンドリュー・ラズロ(1926〜2011)
僕が初めて名前を覚えたカメラマンです。
カメラマンというか、映画の撮影監督、撮影クルーの班長さん。
アメリカでは高名な撮影監督、重鎮さんだったようです。

僕の心に刻まれてる映像は「ウォリアーズ」「ランボー」「ストリート・オブ・ファイヤー」ですね。
26年生まれだから、その3本は50歳代の時の仕事ですね。いいね〜。


「ストリート・オブ・ファイヤー」アンドリュー・ラズロの音楽映画と思うと(思わなくても)興奮しますね〜。

何年か前に、そういやどうしてるかな〜と思って検索したら、まだ存命なようで、安心というか、ふむふむと思ってました。
先日、またなんとなく検索したら、昨年の10月7日に亡くなってたのですね。3ヶ月前だ。
85歳。大往生ですね。

情報元はこちら
http://www.imdb.com/name/nm0489970/bio
翻訳ソフトによりますと
1926年1月ハンガリー生まれ。ナチスの収容所に入れられて、家族の中で自分だけ生き残った…そんな過去があったんだ。
他の80年代映画は…「探偵マイク・ハマー」「レモ/第一の挑戦」「スター・トレック5」などなど。
90年代以降は第一線からは退いていたようですが
(だって、91年には65歳ですからねえ。カメラマンは体力勝負なところもあるし、ハリウッドの撮影監督ともなると、そうそうマイペースでいられないだろうし)
ワークショップを開いたり、本を書いたりしてたようです。
その中の一冊の名前が上記サイトにあったので検索してみました。"Footnote to History"
アメリカのアマゾンにありました。でも値段がないから、売ってないのかな。英語わからないからどうせ買わないんだけど。
http://www.amazon.com/Footnote-History-Andrew-Laszlo/dp/0761824650/
これは映画や映像の本ではなく、ハンガリーでの少年時代の思い出を綴った本らしいです。ホロコースト以前の幸せな時代への郷愁…なのかな。興味が湧きますね。

英語版のウィキペディアもあった
http://en.wikipedia.org/wiki/Andrew_Laszlo

僕にとってアンドリュー・ラズロのベストは「ランボー」です。
特に、森の中の自然な暗さがすごいと思う。
まったく、どうすりゃこんなふうに撮れるんだろう。
この自然な暗さ。しかも短くないシーンで、カットごとの違和感もなく。
他のハリウッド映画ではちょっと見られないです。

2011年11月16日水曜日

映画「ミッション: 8ミニッツ」source code

於TOHOシネマズ西新井

source code
2011年 アメリカ映画
監督 ダンカン・ジョーンズ

ダンカン・ジョーンズの前作「月に囚われた男」はみてませんが、どっちもSFということで、ちょっと期待しちゃう監督さんじゃないですか。
しかし、あんまり期待しない方がよかったかな。
おもしろいけどね。
ちょっと欲張りすぎというか、ラスト、あそこまでハッピーエンドにしなくてもよかったのではないかと。

この映画のテーマが「魂の救済」だとしたら、そこを鮮烈にみせるために、救済されない部分も必要じゃないかと思う。
でも映画のラストはみんなめでたしめでたしで、ええっと、何がやりたいんだこの映画、グッドウィンもハッピーエンドにさせるために、そこまでこじつけなくてもいいだろう、と思うんですが。

感動シーンナンバー1は「父親との通話」なのに、その後のハッピーエンド攻撃でかなり印象が薄れてしまった。もったいない。
ヒロインへの切ない愛情は、8分間しか生きられないから、そうとわかっている状況を繰り返すから強まっていくので、
「はい、もっと生きられるようになりましたよ、よかったですね」と言われても、切なさがストンとなくなってしまう効果の方が大きい。
ハッピーエンドが悪いとは言わないけれど、全体を丸っこい、張りのない印象にさせてしまう効果があるのは知っておいてほしい。

冷たい現実が必ずある、という前提だからでこそ、そこで起こる感情がより強烈になるのに、
 『「現実」に幸せに暮らしましたとさ。おわり』みたいなこと言われても、ふうん、ぐらいにしか思えない。

あのラストが実は現実ではない、という解釈もあるけれど、映画はいつ頃からか「現実」と「非現実」区別に意味を感じさせなくなっている。これは「魂の救済」に重きをおく僕が勝手に感じるだけかも知れないけれど。

映画の根底に「半死状態は不幸なことだ」という認識がある。まあそうなのかも知れないけれど、これは映画なんだから、その認識にメスを入れて「救済」して欲しかったなあ。

それと、僕としては、兵士が入るプログラムのベースである教師、その教師のパーソナリティがもっと影響する方が面白いと思うんだけど、そこまで複雑にすると面倒臭いか。SFとしてありがちかも知れないし。
でもあの、すべてハッピーなラストで教師だけが救済されない気がして、なんだか可哀想。






2011年11月9日水曜日

映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」fast five

於TOHOシネマズ西新井

fast five
2011年アメリカ映画
監督 ジャスティン・リン

このシリーズは一作目だけ見てます。東劇で見ましたね。
それなりに面白くて、いいと思ったけれど、2作目ヴィン・ディーゼルが出てなくて、あまりそそらないので見なくて、それっきりだったのです。
やっぱり主演はヴィン・ディーゼルじゃないと。色男のあんちゃんだけじゃあ熱が入らないよ。

いいね、ヴィン・ディーゼル。この人がいるとどんな無理なプランでも実現可能に思えてしまう。
捜査官役のザ・ロックもいいですね。その昔「スコーピオン・キング」を見たっきりで、それも全然覚えてなくて、役者としてはつまんない印象があったかな、というくらいだったけど、この役はいいですね。あんまり悩んだりしないで任務一筋ってのがいいですよ。リアリティはなくても。。

で、泥棒サイドもチームなら、インターポール(だっけ)サイドもチームなんですね。いいね!
それならもうちょっと、国際警察チームも顔つきだけでも個性的にして欲しかったけど、まあしゃあないか。

予想通り、大味な映画で、かな〜り楽しめました。
細かいところでいっぱいツッコミ入れられるのですが、許します。そんなの気にする映画じゃないから。
けど、けど、クライマックスの大仕掛けがねえ。あんな重そうな金庫を、スポーツカー2台ごときで動かせるの?あの車がどれくらいパワーあるのか知らないけれど。
あんな高速で動かして、慣性をコントロールできるのか?
いや、そんな事気にするのはヤボってものだろうけど、気になるんだもん。
なんでオレ、こんなことでつまずくんだろう。もったいない…と見ながら思いました。。
それくらい迫力あって面白いんだけど、何かこう、言い訳でもいいから説明が欲しい、最初に金庫を動かす時に、動きやすくするような工夫を見せてもらいたい。
いかなヴィン・ディーゼルでも、車のパワーはむやみに上がらないだろ、そんなふうに思う人もいるんですよ。

それと、現地警察のおねえさん、ラストはヴィン・ディーゼル一派ですか。それよりザ・ロックの部下になってヴィン・ディーゼルとは精神的なつながりがある事にした方が、映画としても美しいし次に"つづく"って感じでいいと思うんですけど。あら、インターポールの女性席は定員1人みたいですね。




2011年10月31日月曜日

映画「ツリー・オブ・ライフ」the tree of life

観たの2ヶ月ぐらい前なんですけどね。
なんだか、昔ほど映画感想文に筆が動かなくなりましたね。筆じゃないけど。

於TOHOシネマズ西新井

The Tree of Life
2011年 アメリカ映画
監督 テレンス・マリック

テレンス・マリックの映画ちゅうたら「シン・レッド・ライン」を見ましたけど、まるで覚えてないなあ。
ショーン・ペンがひたすらかっこよくて、ああ、ショーン・ペンが実はかっこいい役者だってのが世間の人に知れてしまう。嬉しいような、もったいないような…
とか思ってたのは覚えてる。

で、この映画は予告編がワタクシに直撃しまして、これは絶対見なければ!と思ったのです。


本当は、ブログに埋め込みたかった予告編はこれじゃなくて
こっちなんですけど↓埋め込みできないようになってるので。
http://youtu.be/DlYYreuK8vo
台詞が入ってる方がいいと思う。

賛否両論あるようだけど、賛の人の気持ちも、否の人の気持ちもわかります。
僕は楽しめました。陳腐な言い方だけど「胸が締めつけられるような」映像の連続にノックアウト状態でした。
映像的には、今YouTubeで予告編を観てもたまらんです。
でもそうやって、映像を受け止めて、楽しんでいられたのも途中まででした。

恐竜が出て来るあたりも「うわーなんだこの映画、おもしれー!」と思っていられたし、
映画というのは人の頭の中を見られるのが面白いし、これは間違いなくそういう映画だ!と言い切れるけれど、途中から、ドラマ(?)が進んで、人物に感情移入するようになってからは「映像をただ受け止める」のが難しくなってしまったのです。
だから、ラストの海辺(みたいなところ)で人々がさまよっているシーンは、美しかったけれど、乗り切れなかったです。
こうやってYouTubeで予告編見ると、いいな、って思うんだけど。

西洋人の宗教的な背景があるので、ピンとこない人もいるようだけれど、
まあそれは、人の頭の中を見るのだから、それくらいの事で文句言うなよ、って感じですね。

ショーン・ペンのファンとして、もうちょっと彼の映像も見たかったですね。

2011年9月30日金曜日

映画「メカニック」the mechanic

於新宿バルト9

見たの一ヶ月ぐらい前ですけどね。

バルト9って、昔、新宿東映だったとこ?たしかこのあたりだったような。
新宿東映…「暗くなるまで待って」のリバイバルを見に行ったのだけ覚えてる。一度しか行ってないかな。いい映画館でした。

THE MECHANIC
2010年 アメリカ映画
監督 サイモン・ウェスト

このブログはネタバレおかまいなしに書きつづってますが、今回は特にネタバレ度100ぐらいです。あしからず。

いいアクション映画です。
人物描写も適度だし、役者もいいし、アクションもスピーディで迫力あって…
でも、でもさあ、これやっぱり、ラストはジェイソン・ステイサム死ななきゃ〜!
そりゃあ、こういうシナリオもありですよ。
でもそれなら、死ぬ人物は死に向かって行く描写を、生き残る人物は「死に至らなくなる」転換点を示してほしいんだなあ。
だってまあ、映画見てて、ガソリンスタンドで車が爆発したとき、爆発の直前に運転席でJ・ステイサムが「はっ!」となって焦るカットがないから、それがあれば「死んだ」ということなんだけど、ないから、生きてるんだろうなあ、とは思ったけど、そう思いつつも、「美しい!これで終わってくれたら美しい!」と痺れていたんだ。

だってさあ、ジェイソン・ステイサム、好きだけど、ファンだけど、役者としてはそんなにうまいわけじゃないと思うんだ。
だから、途中からふつうにうまい役者のベン・フォスター(おっと「パニッシャー」のピアス男!)に映画を乗っ取られたとしても仕方が無い、役柄もわかりやすくて変化があって、親父役がドナルド・サザーランドじゃあねえ。

商業映画だから、スター俳優を死なせられないんだろうけど、そこをなんとかシナリオを描写をちょっと変えてくれれば、美しい映画になったのになあ。
あるいは、ベン・フォスターが死ぬなら死ぬで、なにかもっと死に取り憑かれたような描写があっていいのでは。
そんな描写が最初はあっても、むしろ段々薄れているように感じたくらいで、ああこれは若者が生きる映画なのかしら、ええっ、違うの!?
よくできたアクション映画だけに、なんとかしてもらいたい。



ところで、ブロンソン主演のオリジナル版「メカニック」ですが、子供の頃にテレビ放送で見たような気がするけど、まるで覚えてない…
今回、YouTubeで検索したらいくつかシーンがアップされてて、それを見ても思い出せないなあ。見てないのかなあ。


2011年7月19日火曜日

映画「ブラック・スワン」black swan

於TOHOシネマズ西新井

予告編で気になってはいたんですけど、なんとなく見逃していて、ああ、このまま映画館での上映は終わってしまうのかな〜、そのへんの執着が薄れてきたよな〜、とかなんとか思う淡白な日々。
でも、1000円の日に気持ちをふるい立たせて行きました!

Black Swan
2010年アメリカ映画
監督 ダーレン・アロノフスキー

凄い、凄い映画。これを予告編だけで済ませるところだったとは!
予告編の100倍ぐらい凄い!

臆病なナタリー・ポートマンのアップでずっと緊張しっぱなしでした。

ナタリー・ポートマンちゅうたら「レオン」と「ヒート」と、あと何だっけ?大人になってからの映画も何かしら見たはずだけど、すぐに出てくる作品名がない。いや、僕がロクな映画見てないんですがね。
そう言えば「スター・ウォーズ」にも出てたような。

だけど今やっと、大人ナタリー・ポートマンの記憶に残る作品に会いました。

凄いね…
そしてこの凄い緊張映画を観ている最中にどこかから、いびきが聞こえてきて
…それも凄いな…
とも思いました。
こっちはナタリー・ポートマンと一緒に心臓ばくばくさせてるのに、うーん、そうか、この映画見ながら寝ちゃう人もいるのか…
僕もわりと眠い状態で見に行ったんだけどね。

しかし僕はこの濃密なサイコスリラーをどっぷり堪能しました。
映画はレイトショーで、終わったのが夜の11時ぐらい。シネコンのエレベーターに人と一緒に乗りたくなくて、しばらくエレベーターホールの椅子に座って待ちました。
人と一緒にエレベーターに乗ったら、どこか気持ちを切り替えなければならないから、そんな事で映画の余韻が薄れるのがもったいなかったのです。
この映画のショックは、もっとプライベートな時間で守らないと。



バレエの練習シーンは手持ちカメラばっかりでそれがかっこいいし、音楽もぴったりだし、ナタリー・ポートマンのおっかなびっくり顔にすっかり脳みそやられました。

欲を言うなら、もっとVFX控えめの黒鳥を、時間的にも長く見たかったなあ。
振り返ってみると、わりとこじんまりした映画かも。いやまあ、いいんだけど。


2010年12月3日金曜日

iTunesで映画レンタル rental movie

先月からパソコンソフトiTunesで映画レンタルできるようになりまして、なんだそれ?むむむ…
映像データをダウンロードして、見はじめたら48時間後にデータが消えてしまう。見ないでいても一ヶ月で消えてしまう。なるほど〜。

レンタルだけでなく販売もやってます。
販売だとSDで1本1500円。HDで2500円。
レンタルはSDが200円。
HDが300円。

レンタルについては、そんな安いとも思わないけれど、高くはないですね。
リアル店舗、店員、メディアの入れ物などがない事を考えるともっと安くてもいいはずだけど。

あまり安いとリアル店舗を持つレンタル屋が駆逐されてしまう、という業界の圧力でしょうか。

しかし僕なんかは、うちの近所に関して言えば、レンタルビデオ店はとっくになくなってる。
一番近所のが3年ぐらい前になくなって、じゃあ次はここかなあ、でも微妙な距離だなあ、とか思ってたらそこも閉店、なので最近は図書館からたまに借りるのみでした。

宅配レンタルについて、じっくり調べた訳じゃないけれど、例えば一ヶ月2500円で何本まで、みたいなシステムが普通だと思う。
でも僕の場合は、一ヶ月何も借りない、1本しか借りない時もあるだろうから、そんなシステムはちょっとね。

それに、うちにはテレビがないのでDVDをパソコンで見るのだけれど、24インチぐらいのPCモニターで見るとSDのDVD画質には不満を感じてしまう。
と言ってブルーレイのドライブもないし、フツーのDVDをお金払って借りて見るのはちょっと腰が重い(以前に比べると「映画」というものへの興味が薄れてるせいもあるでしょう)のですね。

そんな状況の人間にとって、iTunesの映画レンタルは“当たり”ですね。

これはヤバい…お金使っちゃう!
幸いにしてまだラインナップは貧弱だけれど、(DVDが1000円ぐらいのハリウッド映画ばかりで、ダウンロード販売が1500円ってどうなんだ?)
これからどんどん増えたら、DVDが発売されないような70年代のアクション映画が加わったら、ヤバいっすよ〜。

勿論HDでお願いします!

ためしに借りてみたのが「座頭市地獄旅」(HD) 1965年 三隅研次監督
以前にSDのDVDで見ている作品ですが、よく覚えてなくてまた借りた、ていう状況。三隅研次ならいいんですよ、オレは。
HDの映画ソフトは初めて見たけれど、いいですね〜!黒が黒くなってて、ツブレもない。
この作品の場合、HDとは言っても、横幅1280サイズの、セミHDです。(他はどうかわからない)
うちのパソコンのモニターが解像度1680×1050なのでそこそこ拡大されるのですが、ほとんど気にならない。
細かくざわついたような動きがブロック状になる箇所もまったくないではないけれど、SDのDVDに比べたらわずかなもので、充分映画にのめり込めます。

ちなみにデータ量は2.4GBぐらいだったかな。それってDVDに比べたらデータ量少ないんだけど、DVDよりきれいっていうマジック。
それでもダウンロードに40分ぐらいかかったから、供給側としてもデータ量はあまり増やさないようにしたいのでしょう。
ちなにみ2.4GBをダウンロードするのに40分だと、速度は8Mbpsですね。ダウンロードした当時はひかりONEだったので、今よりちょっと速いと思うけど、映画レンタルのサービスが始まったばかりで、金曜の夜だから、そのくらいのスピードなら御の字なのかな。

ところで、ハリウッド映画が大多数なのに、なぜか座頭市シリーズ(大映時代)が揃ってます。
大魔神もあって、コピーライトが角川映画になってるから、角川が権利を入手して、ためしにiTunesに並べてみた、ってとこですかね。




今までにもこういうサービスがない訳ではなかった。
数年前に、日本で放映・販売されないようなテレビ映画を見たけれど、値段も店頭レンタルと同じか、もっと高いくらいだし、解像度も低いし、さんざんだった。
ブロードバンドなんて言葉が喧伝されるようになってもう10年ぐらい経つけれど、やっとそれらしいサービスが始まりましたね。




iTunesのアフェリエイトでも映画レンタルできるようになりました。
でも映画のアイコンが出ないのはつまんないな〜。
「座頭市地獄旅」
The Blind Swordman and Chess Expert

シリーズ第一作「座頭市物語」が好きなんだ〜
The Life and Opinion of Masseur Ichi

2010年7月15日木曜日

映画「グリーン・ゾーン」green zone

於TOHOシネマズ西新井
見たの5月ですけどね。

GREEN ZONE
2010年 アメリカ映画
監督 ポール・グリーングラス

最高しびれた傑作「ボーン・アルティメイタム」のコンビ、マット・デイモンとP・グリーングラスの新作とあっては期待大!
米軍進行数週間後のバクダッドを舞台にしているけれど、政治的な内容ではなくてエンタテイメントであるっていう話しは聞いてた。
エンタテイメント大いに結構じゃない!
どんどんやってくれ!

と思って見たのだが、
う〜ん、及第点はあげられるし、それなりに緊張感と迫力はあるけれど。
そもそも「イラクに大量破壊兵器はなかったけど、アメリカが言い掛かりつけて進攻した」というのはもうすでに定説になってるので、
大量破壊兵器の存在を信じて頑張る熱血漢が、じわじわと裏のカラクリを知る…
なんていう役どころをマット・デイモンが演じてても、あまりリアルな感触がない。
もちろん実際にそう思っていた人はいっぱいいたろうけれど、
なにしろマット・デイモンゆうたら、「ボーン・アルティメイタム」では、裏の世界を知りつくしていながら自分の事がわからない、そんな役をやってますからね。
大量破壊兵器がどうだこうだなんてさっさと見切りをつけて別のレベルに行って欲しかった。
行ってるつもりなのかも知れないけれど、まだまだ甘い。目に見える悪役と対峙するために、大量破壊兵器にこだわるシナリオになっている。
どうせ政治的な要素を含むんだったら、もっとドロドロしてよかったのではないか。
2回見たけどよくわからない、とか言われるくらい混沌としてる方が娯楽映画としても面白いと思うんだがなあ。

それとも、さすがにグリーングラスと言えども、ハリウッド資本で、イラクのリアルっぽい映画、アメリカ軍が不透明に暗躍する映画は作りにくいのですかね。

映画の重要事項に、イラクの将軍をどうするのか、誰に殺させるのか、がある。
その時イラク人の青年が、イラク人民を代弁するような台詞を吐くけれど、それもなんだかシナリオライターに都合のいい展開にしか見えない。

特殊部隊の男が言うなれば悪い奴なんだけど「任務を実行してるアメリカ軍兵士だし、それをマットデイモンには殺させられないよなあ」じゃあどうする?とりあえず体当たりさせておいて、殺すのは別の流れ弾、ってこれまたシナリオライターの常套手段。

リアル路線のアクション映画じゃなければ、さほど不満にはならないはずなんだけど。
実はそんなにリアルじゃない、という事なのか。
「ボーン・アルティメイタム」を見てなければ、それなりに楽しめたかも知れないなあ。

2010年6月14日月曜日

映画「ハート・ロッカー」hurt locker

於TOHOシネマズ西新井
見たの4月なんですけどね。

The Hurt Locker
2008年 アメリカ映画
監督 キャサリン・ビグロー

キャサリン・ビグローというと「ニア・ダーク/月夜の出来事」ですかね。
当時、お、これは!と思った。
でも僕の中ではそれっきりかなあ。
「ハート・ブルー」も悪くないけれど、さほど熱くはならなかった。もうちょっと泥臭いのが好きなんで。

で、ずーっと時代は下って本作、これはいいですね。
全編緊張感たっぷりでリアル路線のアクション映画としてよく出来てます。

欲を言えば、主人公がアメリカ映画でよくある無鉄砲・無協調野郎、リアル路線なのにステロタイプのヒーローなので、もうちょっとキャラクターの描き込みが欲しかったな。
それなりにキャラクターに奥行きをつけてはいるんだけれど、結局いつまでもステロタイプで新鮮さがないし(緊張状態を求めつづけるってのも映画や小説ではよくあるような)、
淡々としたリアル描写からは共感できるところも少ない。
むしろ共感を拒絶してるくらいですかね。

この、共感の拒絶がドキュメンタリーっぽいリアルさに一役買っているのだけど、強い主張を発しにくい。強い緊張感と弱いテーマ。今のアメリカの戦争映画らしいとも言えるのかな。

アクション映画、スリラー映画としては満足できるけど、人間描写の映画としてはもう少し詰めが欲しい。ふ〜ん、て感じ。
緊張シーン以外は淡々としたタッチに徹したキャサリン・ビグローの気持ちもわからないではないけれど、それで何か伝わってくるかというとそうでもない。
それでいてラストはいきなり「アメリカが世界に広めた民主主義は、彼らヒーローの犠牲的精神の上に成り立っている」そんな絵作りなので、なんか興ざめしてしまう。
それまで社会的にはローテンションな路線だったのに、そんな急に高揚されたって。
僕には安易なラストシーンに感じられて、この映画にはもったいない。

こういう映画を見てつくづく思うのは、アメリカ人って、かの地の状況をこの映画ぐらい知ってても、まだ出張戦争続けるてるんだから、不思議だよなあ。
自分の国で爆弾テロを防ぐのならしゃあないけど。

2010年5月26日水曜日

映画「アリス・イン・ワンダーランド」alice in wonderland

於TOHOシネマズ西新井

Alice in Wonderland
2010年 アメリカ映画

監督 ティム・バートン

予告編は、がしがし3Dに見えたのでちょっと期待。
確かに3D効果はあった。特に、リアル世界は2Dで、ワンダーランドは3Dでという描き分けもあって(3D撮影技術的にはその方が楽みたい、というか、ライブアクションは殆ど2Dで撮ったらしい)、んまあ3D部分は面白かったです。
CGキャラクターの方が3D的に描き込める、という事もあってか、人間が演じるキャラクターよりもずっと魅力的に見えた。ウサギも、イモ虫も、蛙も魚も、極めつけにかっこいいチェシャ猫も!
もう帽子屋もフルCGでよかったんじゃないか?あの帽子屋の悲しみや混乱は、この映画のジョニー・デップ VS CGキャラだったら、CGの方がリアルに伝わって来ると思う。
アリスが大人ってどうなのよ、と見る前は思ってたけど、ワンダーランドのキャラクター群を目の当たりにしたらどうでもよくなってしまった。

しかし振り返ってみると、アリスが大人になった事でより興味深い視点ができたのかというと、別にそんな事ない。
ワンダーランドに適応できないで、これは夢だなんて言ったり、ありきたりの映画で役者が喋るような事しか喋ってくれない。

この映画の大きな不満は、根本的にフツーの映画な事ですね。

我々大人にとって興味深い「子供」の感覚と、不条理満載の「不思議の国」がミックスされてくれれば面白いけれど、そこにいるのは大人だし、世界は不条理ではなく「予言」やら「運命」やらレールが敷かれてる。
物語のクライマックスはアリスが聖剣を奪取して魔物を倒す…なんだよこれ!
話が進むほど不条理さがなくなって、三流ファンタジー化していく。
ファンタジーってこんなんでいいんだろ、女が剣を振り回して魔物を倒せばいいんだろ、という。
子供なら面白がって見るだろうけどね。

はっ、そう言えばこれはディズニー映画だから、子供向けでいいんだ…

でもディズニーアニメの「不思議の国のアリス」だって、もうちょっと不条理さは守られていたと、ぼんやり記憶している。(だからディズニーアニメの中では「不思議の国のアリス」が好きだった。今見るとどうなのかわからんけど)
それなのに、ティム・バートンが監督しているとあってはなおの事、これはどうなんだ、と思ってしまう。

なんでそんなに不条理好きなのか。
ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」(1988年)が一番印象深くて、あれはもう「不思議の国のアリス」とは別物なんだろうけど(原作読んでません)、今度の映画は10年後ぐらいの話なんだし、設定上はもっとカッ飛んだ事も出来るはず。
極彩色のごった煮映画として、それはそれでシュールなアリスものを期待してたし、確かに前半はそんな希望もあった。
しかしまあ、フツーの安直ファンタジー映画に変えるぐらいしかできなかったようです。

ジャバーウォッキーが他のCGキャラと比べてリアルさがないのもいかん。しかもそれと戦うのがクライマックスだなんて。
チェシャ猫が笑うよね。

2010年3月17日水曜日

映画「Dr.パルナサスの鏡」imaginarium of doctor parnassus

於TOHOシネマズ西新井
これも一ヶ月ぐらい前に見たんですけどね。

「Dr.パルナサスの鏡」
THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
2009年 イギリス、カナダ映画
監督 テリー・ギリアム

テリー・ギリアムの映画は久しぶりですねー。
あれ?ブラザーズ・グリムは見たんだっけか?見てないよね、そんな感じ。
昔は要チェック監督だったんだけどなあ。

今回は予告編を見て、うーんこれは、往年のギリアム節炸裂かも。
そう思って見る事にしたんだけど…
いまいちですなあ。
鏡の中のシーンにしても、CGで何でもできる昨今ですから、見ていてわくわくしないんだなあ。
「特撮」でやって欲しいなあ。CG時代になって、むしろイメージが小さくしぼんでしまったように感じられる。
いや、小さくはなってないんだけど、昔と同じ事をCGでやってもね。なんかパワーを感じないのです。

それと、いわゆるドラマって、人が怒ったり、泣いたり、わめいたり、そんなシーンが多いんだけど、僕は実生活の中でそんな事をあまりやらないのですね。見かける事も多くはない。
だから、怒ったり、泣いたり、憎んだり、そんなシーンで成り立ってるようなドラマ、それこそがドラマチックだと押し付けているようなドラマには、あまりリアリティを感じられないのです。

で、テリー・ギリアムの映画ですが、以前なら、たとえ登場人物が、泣いたり怒ったりしていても、それとは一歩離れた違う感覚も同時にあって、その達観した皮肉さが独特で、それプラス特撮というのが凄かったのですね。

ところがこれはみんな真面目に頑張ってて、悩んだり怒ったり、要求したり。ギリアム流の皮肉、笑いもあるにはあるけれど、そんなに強烈ではない。
なんかフツーの映画だなあ。

ヒース・レジャーが死んじゃったので、仕方なく鏡の中のシーンは他の役者が演じているけれど、なんか散漫な印象で、パワーダウンしてる感じ。
まあそれはしょうがないかな。有名俳優の出演がなければ、制作が打ち切られたかも知れないのだし。

2010年3月12日金曜日

DVD「お早よう」

台東区の中央図書館から借りました。
小津安二郎というと、ずっと以前にテレビ放送で「秋刀魚の味」を見ただけですが、登場人物の鷹揚な喋り方にカルチャーショックめいたものを感じました。

「お早よう」
1959年
監督 小津安二郎

今回は小津特有らしいラジカルなカメラワークと、もろホームドラマなシナリオの組み合わせにクラクラしました。
なるほど信望者がいるわけですね。

それはいいとして、
「おなら」の音、最初、わからなかったなあ。
おならを表現するのに楽器の音を入れてるんだけど、それが普通に楽器の音なので、おならだとわかりませんでした。 わりと重要な要素なんだけど、映画の中盤までわからなかった。。オレだけ?
昔の人はあれで、おならだってわかったのかなあ。

おなら音も鷹揚に表現するっていうのは、まあわからないではない。
おなら音を生録りするよりも楽器でそれらしい音を出した方が、録音も編集も楽だし、必要以上の生々しさがなくていいのでしょう。

しかしこの場合は、音楽劇の効果音みたいに、まったくリアルさを排した、様式化されたおなら音なのですね。
そのスタイルに慣れた人、ある文化圏の人ならすぐわかっても、そうじゃないとわからない…オレだけ?
いや別に、わかりにくいのを責めているのではないのですけどね。

写実な映像と様式化された音の組み合わせに違和感を感じるのは、時代や世代も関係あるかなあ。

これって実は、映像と同じくらいのラジカルさなのかも。

違和感を感じさせておいて、流す。

2010年3月11日木曜日

映画「マッハ!弐」ongbak 2

於新宿ミラノ3



見たの一ヶ月前なんですが、なんとなく書いてなかった。

マッハ!弐
ongbaku 2
2008年 タイ映画
監督 トニー・ジャー、バンナー・リットグライ

むううう、
原題がオンバク2なので、「マッハ!」のたしかに2と言っていいのだろうけれど、時代設定はさかのぼって数百年前に。
ま、それはいいんだけと…
予算がぐっと増えたのでしょう、フィルムは格段にいいものを使ってるらしく、クリアな映像で、スローモーションもたっぷり。
アクションもどっさりで出し惜しみなし。
なんかしらんが山賊集団なのに各種格闘技の達人がいて、ザトーイチみたいなのもいる!オレ、この映画好きかも!
タイの時代物のはずが、この無国籍っぷりいいね!
と思ったのだか…

何なのこのラスト?
復讐映画なのに復讐がなされない。
両親の敵を討った、と思いきや、殺したのは影武者でしたと悪者が高笑い。
ナレーションは「こうして非道をつくしたティン(山賊なので)はそのむくいを受けたが、皆が願えばいつの日かティンの魂は復活するであろう」
正確には違うだろうけれど、こんなような事を言ってた。
そそそ、そうなの?
てえ事は、数百年後に復活したのが「マッハ!」のティンなのか、
あるいは「マッハ!3」につながるはずなのか。
たぶん「3」を考えてなんだろうけれど、「2」が売れなくて企画が流れた?いや、わかんないけど。

なんかアンハッピー映画への憧れみたいなものがあったのかも知れないけれど、ドラマを成立させるための配慮がまるでないのがいかん。
実は生きてましたという悪者も、ただ卑怯で助平なだけのではなく、手段は汚くても強い理想があったりとかしてほしい。

激しいアクションでも、訓練や試験であればいまいち熱く見れない。
本スジの「復讐」がやっと始まったと思ったらあっさり終わって謎の暗殺軍団。これもそれなりにアツいんだけど、起伏が延々と続くので、終わり頃には集中力が散漫になってくる。
すごい事やってるだけに、何だかな〜。

ひょっとしなくても、撮影しながら脚本を考えたのかな。そんな香りがしますよ。

音楽もよくない。あちらでは予算があったらオーケストラってのが映画としての見栄なのかも知れないけれど、曲そのものにスパイスあるいはビジョンのようなものは感じられず、ただジャカジャカやってるだけで、映画の妨げにさえなる。どうも音楽は作る方も作らせる方も、やっつけ仕事が基本みたいですな。

たぶんこの映画、ストーリーがわからない「ダイジェスト版」があったら、そっちの方がいいよ。


ちょっと検索して得た情報によると、制作費が足りなくなって映画会社とモメたらしいですね。
で、結局、中途半端な作りのまま無理矢理物語を終わらせるしかなかった、のかな。

2010年1月25日月曜日

映画「アバター 3D」avatar

於TOHOシネマズ西新井

予告編を見て「またこんな映画か〜」と思ったけれど(ハリウッド的な、アメリカ人に解りやすく都合のいいSF)
なんか売れてるみたいだし、3Dだから、見てみました。

アバター 3D
avatar
2009年 アメリカ映画
監督 ジェームズ・キャメロン

案の定、モロにハリウッド的な、安直文化映画でした。
さて何から書いたものか…

文明と文明の対立を描いているにも関わらず、一方の文明の尺度でとらえやすい感情しか描かない。
たとえSFじゃなくても、異文化を描く映画としてはつまらない。SFとあらばなおのこと。

特にひどいのが「勇敢に戦って死ぬのが美しい」という感覚を全面に出すあたり。それは地球上でも一部の人しか感じてない事なのに。
他の惑星の原住民でさえそうなんだ、あれはかっこいいね、と言ってるようなもので、
作り手に「これがわかりやすい面白い映画なんだ」という認識があるんだろうけれど、異文化を描く映画としてはつまらない。
異文化を描いてるつもりでも、自分たちの感覚が普遍的なものだと主張する。悪意がないだろうから始末に悪い。

例えば、原住民はなんだかぽやぽや〜っとしたままで、海兵隊が内乱を起こしてしまうとか(何かの化学作用でもあって)、そんなのもありかと。
地球の軍人同士の戦いなら「壮絶に死ぬのが美しい」というのもわからないではない。

強大な敵に対して、バラバラだった部族が一致団結して戦うってのも地球的発想ですな。
それまで団結して戦うなんてやった事なかったろうから、あんな短期間で組織的に整然と動くなんて…、できなかったから虐殺されたのかな。

団結させるために、赤いトリに乗ってカリスマを得る、ってそれはいいんだけど、団結させてどうするというビジョンが甘かった、というかあまり先の事は考えてなかったみたい。
もともと「どうせかなわないんだから逃げろ」と言っていたのに、
それが「団結して戦おう」と主張変更するからには、何か海兵隊に対して有効な手段があるのだろう、元海兵隊なんだし、と思ったら何にもないのかよお前!
そのために赤いトリに乗って、原住民を信用させてタチが悪い。

経験を得てリーダーとして成長する、という事がまるでないんだな。
でもむやみに設定上のカリスマは増える。
見た目のカリスマは、海兵隊の大佐の方がありますが。
SFなんだから人間的な成長とは関係ないドラマにしたっていいけど、そんなラジカルなSFじゃないみたいだし。

それと、
惑星パンドラの植物は高速なネットワークになっていて、惑星全体が神経で覆われているようなもの。
その大きな節を攻撃すると…どうなるの、どうなるの…
動物が暴走して、トリが大挙して海兵隊を襲ってくれる…何だよそれ!
そんなの、地球の神様が今までの映画の中でさんざんやってるじゃん!

どうせ異文化を描かない、描けないんだったら、
未来の海兵隊をもっと細かい描写で見せてくれたら、それもそれで面白かったろうにね。
ミッシェル・ロドリゲスはまたもこういう役。いいんですけどね。
しかし、これって脱走&反乱じゃん。
脱走の時点でもう地球に帰れないって事で、マスクなしでは生きられない惑星にずっと住まなきゃならないのだが、この人達はそれを覚悟していたのか?未来の海兵隊員は先の事を考えないのかな。

蜂起した原住民に脱走兵が加わるわけなのだか、ゲリラ戦が何十年続くかわからないのだから、フツーはヘリコプター温存するでしょう、
特に、地球人にとっては貴重な移動手段なんだし。
それを緒戦に投入してあっさり爆死だなんて。いや、未来の海兵隊員は先を考えないんだってば。

とまあ、文化・文明について考えてしまうのであれば、ツッコミ所の多い映画ではありますが、
アメリカ映画として、ハリウッド映画として割り切って見れるなら、充分濃い映画で、3時間なんのたるみもなく見られます。
僕の知人は「ナウシカ+マトリックス+シャア専用機で面白おかしい」とメール送ってきたくらいです。
専用機はちょっと違うかな。もっともあれは大佐の専用機かも知れませんね。
もうひとつ不満があった。
ロボットの戦闘での使い方が「エイリアン2」の時と基本的に変わらないのがちょっとね。
「エイリアン2」は戦闘用ロボットじゃなかったけれど、基本的に使い方、生かし方は一緒。アニメの後追いをしている。
あんなものがそんなに実用的なのか?とも思うし、もっと今までにはないロボットの生かし方、戦闘用ロボットのありかたを見たかったですね。

ま、そういった細かい不満もなく、ハリウッド映画に慣れていれば(オレも充分慣れてるはずなんだが)、それなりに楽しめる映画…というのは2Dの話で、3Dとなるとどうなんだ!?

僕はダメでしたね。
これなら2Dでよかった。
3Dメガネがやや重みがあるので、3時間装着してたら頭が痛くなってしまった。
それでいて3D効果があったかというと、そんなでもない。
場面によっては、出せるはずの3D効果をあえて出してないところもあって、これは全部3Dグリグリだとかえってウザい、という判断でそうしてるんだと思う。
それはそれでいいんだけど、重たいメガネをかけて3時間だから、3D効果絶大のシーンがもっと欲しい。
2Dでもいいんだけど3Dにしてみました、なんてのじゃなくて。

メガネの感じ方は人によりけりだと思うので、3Dで見てよかった、という人もいるでしょう。でも僕みたいに、これなら2Dでいいよ、という人も少なくないと思うんだなあ。

これからは3Dが流行る、って本当にそうなるかどうかわからないけれど、興行する側としては、最初に設備投資が必要でも後はずっとお客さんが300円よけいに払い続けてくれるわけだから、まあ悪くない話だよね。

しかしこの程度の3D効果であれば、僕は2Dでいいなあ。
今後もわりと2Dでいいのかも知れん。

でも「アリス・イン・ワンダーランド」の3D予告編はいい感じで立体効果があったぞ。あれは3Dを見ようかな。

2009年12月27日日曜日

映画「パブリック・エネミーズ」Public Enemies

於TOHOシネマズ西新井

映画のポスター「今度のジョニーはハートも盗む」とかなんとか、でもなんか違う。
まあ、そうでもしなけりゃ映画なんて売れないだろうし、この映画をどう売るかってのは宣伝する方もちょっと悩むだろうねえ。

「パブリック・エネミーズ」
Public Enemies
2009年 アメリカ映画
監督 マイケル・マン

あるいはジョニー・デップのファンじゃないからそう思っただけなのか。あんまりカリスマ感じないんだよね。
悪い役者とは思わないけれど、ティム・バートンの映画以外では、なあんか印象が薄いし、この映画でもそうだなあ。
パーヴィス捜査官役のクリスチャン・ベールの方が記憶に残ってしまう。てか、この配役、逆でいいんじゃないか。
ジョニー・デップはもっと「カタブツ」な方が、狂気をチラリズムしてくれそうだし、ギラギラしたクリスチャン・ベールも見たいなあ。

プロ対プロの対決という感じでも、爽快な犯罪映画でもない。そんな映画ではなくて、戸惑ったり流されたりするうちに腹をくくっていく感じ。
全体として、やってることはともかく、心情的にあまり歯切れよくはない。
だからダメという事もないんだけれど、せめてデリンジャーがもっと狂暴、あるいは強烈な瞬間があってほしいなあ。コイツは他の奴と違う!っていう。

それでも僕はマイケル・マンの映画が好きなんで、まあじわっと見れましたけど、
普通の人が見たら、こんな映画どこが面白いんだ?って思う、かな。