これも一ヶ月ぐらい前に見たんですけどね。
「Dr.パルナサスの鏡」
THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
2009年 イギリス、カナダ映画
監督 テリー・ギリアム
テリー・ギリアムの映画は久しぶりですねー。
あれ?ブラザーズ・グリムは見たんだっけか?見てないよね、そんな感じ。
昔は要チェック監督だったんだけどなあ。
今回は予告編を見て、うーんこれは、往年のギリアム節炸裂かも。
そう思って見る事にしたんだけど…
いまいちですなあ。
鏡の中のシーンにしても、CGで何でもできる昨今ですから、見ていてわくわくしないんだなあ。
「特撮」でやって欲しいなあ。CG時代になって、むしろイメージが小さくしぼんでしまったように感じられる。
いや、小さくはなってないんだけど、昔と同じ事をCGでやってもね。なんかパワーを感じないのです。
それと、いわゆるドラマって、人が怒ったり、泣いたり、わめいたり、そんなシーンが多いんだけど、僕は実生活の中でそんな事をあまりやらないのですね。見かける事も多くはない。
だから、怒ったり、泣いたり、憎んだり、そんなシーンで成り立ってるようなドラマ、それこそがドラマチックだと押し付けているようなドラマには、あまりリアリティを感じられないのです。
で、テリー・ギリアムの映画ですが、以前なら、たとえ登場人物が、泣いたり怒ったりしていても、それとは一歩離れた違う感覚も同時にあって、その達観した皮肉さが独特で、それプラス特撮というのが凄かったのですね。
ところがこれはみんな真面目に頑張ってて、悩んだり怒ったり、要求したり。ギリアム流の皮肉、笑いもあるにはあるけれど、そんなに強烈ではない。
なんかフツーの映画だなあ。
ヒース・レジャーが死んじゃったので、仕方なく鏡の中のシーンは他の役者が演じているけれど、なんか散漫な印象で、パワーダウンしてる感じ。
まあそれはしょうがないかな。有名俳優の出演がなければ、制作が打ち切られたかも知れないのだし。
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