2009年11月20日金曜日

DVD「スコルピオ」scorpio

渋めのスパイアクション映画。
予告編ありました


「スコルピオ」
scorpio
1973年 アメリカ映画
監督 マイケル・ウィナー

渋めとは言っても、どこまでリアルなのかは微妙。でも、CIAの非合法っぷりはありえないでもないのかな。
ジェリー・フィールディングの音楽がとても多彩で、「すげえ」って思ったんだけど、ちょっとサービスしすぎ?
映画が終わってみると、ううん、こんなに多彩じゃなくてもよかったのでは。
死に行くバート・ランカスターへの鎮魂歌みたいな映画だから、音楽面もそんなカラーでもう少し統一してもよかったのではないかと。

それにしても、ランカスターもアラン・ドロンもよくアクションしますねえ。工場の飛び降りるシーンは本人みたいですよ。
バート・ランカスターは、最初は"大御所です"みたいな程度だったけれど、じわじわと映画を浸蝕してきて、前述のアクションとポール・スコフィールドとの対話シーンなどがあって、すっかりランカスターを弔う映画になりました。
アラン・ドロンもいいんだけど、ランカスターの渋さにはとうてい及ばない。
ドライな殺され方をする女性陣と、ウェットな関係を断ち切れない男性陣。いい映画だけど、ラストがいかにも70年代。インスタントな悲観スタイルにやや失笑も。

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