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2009年11月20日金曜日

DVD「スコルピオ」scorpio

渋めのスパイアクション映画。
予告編ありました


「スコルピオ」
scorpio
1973年 アメリカ映画
監督 マイケル・ウィナー

渋めとは言っても、どこまでリアルなのかは微妙。でも、CIAの非合法っぷりはありえないでもないのかな。
ジェリー・フィールディングの音楽がとても多彩で、「すげえ」って思ったんだけど、ちょっとサービスしすぎ?
映画が終わってみると、ううん、こんなに多彩じゃなくてもよかったのでは。
死に行くバート・ランカスターへの鎮魂歌みたいな映画だから、音楽面もそんなカラーでもう少し統一してもよかったのではないかと。

それにしても、ランカスターもアラン・ドロンもよくアクションしますねえ。工場の飛び降りるシーンは本人みたいですよ。
バート・ランカスターは、最初は"大御所です"みたいな程度だったけれど、じわじわと映画を浸蝕してきて、前述のアクションとポール・スコフィールドとの対話シーンなどがあって、すっかりランカスターを弔う映画になりました。
アラン・ドロンもいいんだけど、ランカスターの渋さにはとうてい及ばない。
ドライな殺され方をする女性陣と、ウェットな関係を断ち切れない男性陣。いい映画だけど、ラストがいかにも70年代。インスタントな悲観スタイルにやや失笑も。

2007年8月7日火曜日

DVD「ヴェラクルス」veracruz

その昔、新宿のシアターアプルで見ました。二十歳ぐらいの頃かな。

「ヴェラクルス」

1954年 アメリカ映画
ロバート・アルドリッチ監督

あんまり覚えてないんですけどね。
もうすでにマカロニの"どぎつい"ウェスタンを見慣れていたので、「2大スターによる虚々実々のかけひき」みたいな事言われても、ふ〜んこれがそうなのかねえ、ぐらいにしか思わなかったような気がする。

最近バート・ランカスターがブームなので、再見してみました。
まあ映画のおっとりした感覚は否めないけれど、いいですよ。何がいいって、バート・ランカスターがいい!
「キショー!やられたぜ!」という歯をむき出して笑うあの顔がいい!
悪党なんだけどカラッとしてて憎めない。映画の生命力のかなりの部分をバート・ランカスターが負っている。
ヘクト=ランカスター・プロダクション作品でありながら、ゲーリー・クーパーというスター俳優に花をもたせる、これはランカスターとしても意欲作だったと思われる。
しかしゲーリー・クーパーは、う〜ん、ちとヤサ男すぎたのではないかな。
ランカスターのむきだしのギラギラ感に対して、秘めたるギラギラ感があるような、別の役者がよかったんじゃないかなあ。

後に男映画の巨匠になるアルドリッチの初期の作品。
E・ボーグナインやら若きブロンソンやら"男顔"も出てますが、やはりまだこの頃は映画会社の方針そのままのようです。
だってあの馬車と騎兵が横一列になって平原を駈けるシーン、いらないじゃん。もう危機は去ったんだし。あれっていかにも映画会社が欲しがりそうな"スペクタクル史劇"なカットだね。

ラストの対決も、ランカスターの感情をもうちょっと、もう1秒ぐらい、カラッとしたのでも見せて欲しい。
クーパー側に至っては、なぜあんなふうに唯一の友達と殺し合わなきゃならないのか、感情を共有できない。
わからない事はないけれどね。ちゃんと説明してるし。でも「あれはメキシコ人民の金だ」ってそんな優等生的な事をいまさら言われてもねえ。
それにしては正義の為にギラギラしてるようでもないし。
なんだかクーパーを見てると「殺したくないのに殺してしまった。本当は金なんかどうでもいいのに」と思ってるかのようで、そんなふうに殺してしまうにはあまりにもランカスターのキャラクターはもったいない。
あるいはランカスターが一線を越える瞬間がはっきりとあればいいのかも。

ランカスターが一目で気に入る伯爵夫人が、ぜんぜん美人じゃないんですけどいいんですかね。




アマゾンは定価ですね。町のお店に行くともっと安く売ってたりします。あるいはこのフォックス・ジャパンのスタジオ・クラシック・シリーズは在庫処分のために安くなってる気配があります。そうなるともうすぐ生産中止?いや、パッケージを新しくしてまた売るでしょう。

2007年5月21日月曜日

500円DVD「真紅の盗賊」

バート・ランカスター主演の1952年作品。
The Crimson Pirate 「真紅の盗賊」

発売元ケー・アイ・コーポレーション。マスタリングは500円DVDとしては普通。悪くない部類かな。
ランカスターが独立プロを立ち上げた初期の頃の作品。
見た事ない映画だけど、僕の中で再評価が高まってるバート・ランカスター主演なんで、買いました。
知らなかったけど、バート・ランカスターって、サーカスでアクロバットやってたのね。
この映画でもけっこうアクションしてますよ。ほとんどスタントマン使わなかったとか。
後のすっかり渋くなった頃しか知らないから、こんなに明るく喋って動くバート・ランカスターは新鮮です。
映画自体はまあ、お気楽な娯楽映画だけど、シナリオはそつがなく、キャラクターもさわやかで、王道を行ってます。
ランカスターが子供の頃に見た海賊映画の楽しさを再現したようで、恋ありアクションあり、オモチャありでいかにも大衆受けしそう。
この頃が一番人気あったんじゃないかな、そう思える快活な映画。