4眼ステレオフィルムカメラ、Nishika N8000をebayで買いました。
4眼ステレオカメラ?
こういうのです。
レンズが4つあって、一度に4枚の写真を撮ります。
もともとは、撮影した画像をレンチキュラーで立体視するようにプリントして楽しむサービスがあったんだけど、これは1990年代のカメラで、レンチキュラープリントのサービスをメーカーがもうやってないのです。
ていうかメーカーもないんじゃないかな。
で、カメラもまあ、言うなればお払い箱になるはずなのですが、普通に立体写真も撮れるので、立体写真好きな人たちの中では細々と生き延びていました。
ただ、35mmフィルムを使うとは言え、ハーフサイズになるし、カメラ自体がトイカメラみたいなものなので、あまりクリアで鮮やかな写真は撮れません。
本格的に立体写真を撮る人には、コレクションの1台として加えられても、それ以上の価値はないかも知れません。
でも僕は以前から気になってました。ぴくぴく3D好きとしては気になるんですよ。
Flickrにアップされてる傑作写真の多くはこのNishikaかNIMSLOで撮られているようで、「なんだそれは?」と調べて、オレも欲しい!と思っていたのです。
NIMSLOは1980年代のやはり4眼カメラで、アメリカではこちらの方が評価が高いみたいです。
Nishikaはその技術を「盗用した」ように思われてるようですね。
NishikaはMade in HongKongと書いてあるから、香港のメーカーかと思ったら会社はアメリカにあった?
というような事が英語版ウィキペディアのNIMSLOのページにありました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Nimslo
ともあれ、僕はデザイン的にNIshika N8000が欲しかったのです。
NishikaにしろNIMSLOにしろ、トイカメラのレベルであることに変わりはないだろうし。
eBayで19ドルで買いました。ストロボ付きですよ!
送料が34ドルだったけどね。でも34ドルも払っただけあって、1週間もかからずに届きました。
実物を手に取ると、うーん、でかい、でかいな!
デジタル一眼と遜色ないこの大きさ!頼もしいぞ!
状態はかなりいいです。eBayに「New」って書いてあったから、新品なのかな?まさかね、、
とは言うものの、本当に新品かも、っていうくらいピカピカです。ハコはちょっとボロっちいけど。
誰も使ってなかったことは確実じゃないかな。
1991年のモデルだよ。生産年はわからないけど、90年代前半かな。
それがどこかの倉庫で埋もれてたのかなあ。
いちおうフィルムはISO100のみ対応してます。というのは、露出不足だとファインダーに赤いインジケーターが灯って「ストロボを使用しましょう」てなことになるんだけど、それがISO100のみで想定されているのです。だからもちろん、ISO400だろうが800だろうが使えない事はないでしょう。
シャッター速度は1/60秒のみ。
シボリが…3段階だけどイラスト表示なので
Fいくつとか書いてくれないとISO400とか800とかのフィルムを使うとき困るんですけど。
まあそれは、前述のウィキペディアのページに書いてありました。
F8、F11、F19ね。ふむふむ。
巻き上げレバーのとなりに何やらプレートがあって、よく見ると近景・中景・遠景のカメラからの最適距離が書いてありました。
いやこれ、無駄にかっこつけてて読みにくいんですけど。
本当は別の何かを表示する予定だったのかも。
このしょーもないプレートがむしろ、カメラの評価を下げているような…。
初撮影は7月7日、新宿Motionでのソフトレスラーズとイレーサーズでした。
4枚の写真を揺り戻しさせるGIFアニメなので、6フレームあります。
これくらいのサイズだとちょっと重たいな〜。1.5MB。
1枚だけならいいけど、ひとつのページに複数枚表示させるとなると、もうちょっと軽い方がスムーズにアニメーションしますね。
実際にGIFアニメのまとめページか何かに貼付けられるかも知れないんだから。
予想通り、レンズ4つあっても、微妙に歪み具合が違いました。でもソフトウェアで画像の大きさを少し変えるだけでこのくらい自然に?見えます。
フィルムはロモグラフィーの安いやつで、現像は近所の55ステーション。スキャナーはエプソンGT-F730です。
いいねえ、Nishika。いいねえフィルムカメラ。
コストの問題があるから、デジカメみたいにばしばし撮れないから、慎重に撮るよね。緊張感があっていいんだなあ。
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