先日、GIFMAGAZINEの取材をまた受けまして(それは半分ぐらい自分で執筆するような記事になる予定なので、簡単に「取材」と言い切れるような事象だったのかどうか…まあいいか)、その中で安価なフィルムスキャナーがいかに多眼カメラ画像のデジタル化に適していないか、という事をとうとうとまくしたてたのですが、実際にはそんなスキャナー持ってないので、たぶんこうなるはずだ、という想像で喋ったのです。
そのまま知ったかぶりでもいいんだけど、以前から1万円ぐらいのフィルム専用スキャナーも欲しかったので、買ってみました。
フラッドヘッドスキャナーを持ってるから「必要」とは言い切れない、それなのに1万円出す…数万円出して高級スキャナー買うならともかく…でもフラッドヘッドスキャナだと1枚読み込むのに数分かかるけど、安価なフィルムスキャナーだと数秒らしいぞ。それは大きな利点だけど、いちまんえんか…ずっと迷っていたけど、きっかけがあったので買ってみました。
パソコンのない環境でも使えるように、
・AC電源でも駆動する
・SDカード(か何か)に記録する
で画素数はあんまり気にしないんだけど、色とか画質が悪くてもいやなので1万円ぐらいがいいのかな。
ケンコーでよさげなのがあったけど、それはもう生産してないようなので、おっとこれは?サンワサプライの製品で、アマゾンのレビューも悪くないような。
こういうのって、中国メーカーの製品をサンワサプライが自社ブランドで売ってるんだろうけど、オレとしてはメーカーのブランドの方がそそるんだけどねえ。日本で普通にサポートするとなったら中国の中小メーカーでは難しいか。どっかにメーカー名があるとテンション上がるんだけどなあ。
サンワサプライ400-SCN024を買いました。11800円、予算ギリギリだ!
フィルムホルダーの真ん中に「柱」があるのが気になりますね。
注文する前に製品写真を見て「柱」がまったくないのが理想。数本あるのはアウト。1本ならまあ、仕方ないかな。
だって「柱」の太さは普通のカメラのフィルム画像にあわせて、あまり影響のないようにしてるだろうけど、多眼カメラの画像には太すぎますからね、たいてい。
昨年10月のももづか怪鳥ライブ写真をスキャン。
速い!スキャンスピードが速い!これは快適。
4眼のnimslo 3Dカメラで撮った画像なので、4枚スキャンしてワンセット。
ハーフサイズなんだから1回で2枚分スキャンできないか?それだとかなりトリミングされちゃいますね。一回のスキャンでハーフサイズ1.7枚分ぐらいかな。0.7の方は切り捨てるつもりでスキャン。画像の下部もちょっと切り取られてますね。
2番の写真に白いラインが太く入ってますが、それが「柱」です。
4枚スキャンした後、ホルダー内のフィルム位置を調整して、2番の画像に影響ないようにして、もう一度スキャン。
色補正はスキャナーの自動補正のままで、歪みだけ補正して(カメラのレンズのせいなので、スキャナーのせいではない)、GIF化してみました。
4枚を同時に(同程度に)色補正して、ホコリを塗りつぶしました。
この「ちらつき」が何なのかというと、やはり、4枚を別々にスキャンして、その時にスキャナが自動で補正してるから、1枚ごとに違ってしまうのですね。
なので、明るさが均一になるように別々に補正してみました。
まだちらつきはあるけれど、これくらいなら悪くない、と思いますよ。
ちなみに、エプソンのフラッドヘッドスキャナGT-F730でスキャンした画像がこれで(PCで色補正してます)
GIF化したのがこちら
サンワサプライのフィルムスキャナー、充分実用的です!
手間は増えるけど、スキャンがお手軽にできますからね。
ところで、フィルムホルダーの「柱」普通のカメラの普通のフィルムだとそんなに影響ないのかというと、そうでもないですね。フィルムの穴を入れるツメがあって、フィルム位置を穴の間隔でしか調整できないので、ぴたっと丁度いい位置じゃなければ、1枚は柱が重なってしまいます。
まあスキャンやり直しもたいしてストレスじゃないけど…いや、フィルムの画像に対して狭い範囲でしかスキャンできないようだから、柱の位置は端っこだったらたいして影響ないのか?
これってつまり、普通の写真だったらかなりトリミングされるという事でしょうね。
(スキャンしてみりゃ分かるんだけど、普通の写真あまり興味ないから)
むしろハーフサイズ向けなスキャナーが気がしてきた。
2015.5.01追記
多眼カメラのフィルム1本まるまるスキャンしてみると、これはこれでやっぱり面倒な気もしますね。
上の作例よりも、もっと派手に「ちらつき」がでてしまう事もあって、うむむ、多眼カメラのスキャナーとしては微妙なチョイスですなあ。
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