2009年3月26日木曜日

THE 100HOOLIGANS 中野MoonStep

3月20日、中野MoonStepでのthe 100hooligansのライブに行ってきました。
ブラジルUFOのベーシスト天野君が参加してるバンドです。
天野君はブラジルUFOのなかでもオタクなパーソナリティ(みな、何かしらオタクではあるけれど)の持ち主だし、バンド名もhooligansだし、どっかミョーに過激なパンクバンドかと思っていたら
おお、まともな熱血ロックバンド!



カメラはソニーTG1
マイクレベル小に設定してるんだけど、音が割れてますね。もったいない。

the 100hooligansのwebサイト
http://the100hooligans.net/

2009年3月9日月曜日

DVD「頭上の敵機」twelve o'clock hight

台東区中央図書館から借りました。

「頭上の敵機」
Twelve O'Clock Hight
1950年 アメリカ映画
監督ヘンリー・キング

第二次世界大戦で、イギリスにいるアメリカ軍基地からドイツを爆撃していたB-17飛行中隊のおはなし。
日本ではアメリカの爆撃機というとB-29が代表格だし、市民への爆撃をさんざんやったから悪役になりがちですが、
ヨーロッパでのB-17というと、そりゃあ一般市民も殺したろうけれど、アメリカでは戦争中その活躍がよく報道されていたようだし、「空の要塞」なんて呼ばれて、たまに敵戦闘機を返り討ちにしたり、あるいは撃ち落とされる方がやっぱり多かったりで「傷だらけのヒーロー」的なイメージがあるみたいですね。

「空の要塞」というのは、装甲が厚くて敵戦闘機の攻撃に強いのみならず、機体のあちこちから機関銃がニョキニョキと出てて、近づいてくる敵を撃ち落としてしまおうというものだからですね。
それはもう設計思想の段階から防衛用の「要塞」にしてやれというものだったらしく、それって宮崎駿が夢想する「空飛ぶ重武装船」じゃん。

そのへんは映像的な題材になりそうなんだけれど、当時のアメリカ人はB-17をよく知っていたであろうせいか、B-17がどういう飛行機か、というのを映画的にかっこよく説明してくれないし、
この映画はテーマが「司令官の苦悩」になってるので、乗組員レベルでのチームワークや要塞っぷりについてはあまり描かれていないです。

テーマ、司令官の苦悩っていうのが、せっかく鍛えた部下たちを毎日のように送り出して行くうちに神経がまいってしまう、というもので、むうん、映画としてなんか面白くないぞ。
この映画は後にテレビドラマにもなったようで、それは見たことないけれど、テレビドラマなら、飛行機一機の中でのドラマ、チームのドラマ、兵卒ひとりのドラマが作れそうで、司令官なんかよりもそっちのほうがよっぽど面白そうだ。

検索してみたら、B-17には機関銃が13丁装備されてるそうで、ええ!そんなに!
っていう事を検索して知るのではなくて、映画を見て知りたかったなあ。
他にB-17の出てくる映画は「メンフィス・ベル」がそうなんだけど、う〜ん、見たけど覚えてない。

B-17操縦士訓練教本
http://barella.mat.ehime-u.ac.jp/kumac/B17/index.html
非情に興味深いです。
こんな狭いところに入り込んで、敵の戦闘機が迫って来るのを見て(動いてよけることもできず)、撃ち返すのか〜、こわい!

2009年3月3日火曜日

映画「ザ・クリーナー 消された殺人」cleaner

於銀座シネパトス

レニー・ハーリンというと、「ダイ・ハード2」とか「クリフハンガー」とか、その時代には売れっ子だったし、映像派として評価できないでもないけれど、どれもシナリオがロクなもんじゃなかった。
そして今や銀座シネパトスで封切りにまで凋落…そうだ、オレはその昔、銀座シネパトスで「プリズン」を見たっけ。これは原点に回帰ですね。

「ザ・クリーナー 消された殺人」
Cleaner
2007年 アメリカ映画
レニー・ハーリン監督

役者がいいですね。エド・ハリスにルイス・ガスマン。どちらも僕は久しぶりですが、エド・ハリス老けましたねえ。枯れ系になってきた。ルイス・ガスマンは歳をおうごとに強烈なお顔になってませんか。ロン・パールマンといい勝負できそうだ。
脚本もいいと思います。みなさん胸にいちもつスネに傷、皮をむくようにキャラクターの新しい面が現れてそれがストーリィの進行にもなる。僕が見たレニー・ハーリンの映画の中では、いちばんまともな脚本だと思います。

しかし演出は、むううん、まあそこそこ。スリラー映画らしくきっちり固めたスタイルにはしたくなかったのかも知れないけれど、じゃあどんな効果を求めているのかというのもはっきりしないですね。なんとなくよさげなカットをつなげただけという感じで、スリラー映画としての効果はさほどでもない。
やはりレニー・ハーリンにはアクション映画を作ってもらいたい。
この脚本ならカール・フランクリンあたりに監督してもらいたかった。

ラストにエド・ハリスとエヴァ・メンデス(ジーナ「ロングキス・グッドナイト」デイビスにちょっと似てますね。監督さんのシュミですか)の幸せそうな回想シーンがあるけれど、あれをもっと長く見せればいいのに、なんであんなちょこっとなの?
キャラクターの新しい面を見せる事で引っ張って行く映画だから、真犯人が動機を吐き出すシーンがいちばん強烈であるべきなのに、いちばんあっさりしてないか?
たとえ真犯人がもっと前からわかっていたとしても、キャラクターで見せる犯罪映画なのに、動機の描写が中途半端だなんて。
状況・仕掛け・謎の面白さで映画を作ればそれで充分だと思ってるのかな。