2012年12月28日金曜日

国立科学博物館でanimatedGIF

2012.12.23の記述のつづき

GIF BOOKの取材で多眼フィルカメラでの撮影を実演する事になりました。
外で適当に撮ってもいいんだけど、何か紙面的によさそうな題材ありますか?と聞かれたので、いくつか候補をあげました。
その候補の中でどうやらライターさんの気を引いたらしいのが「国立科学博物館で恐竜の化石を撮影」これをやりました!
僕は普通に開館してる時にちゃちゃっと撮影するつもりでいたのだけど、閉館後の一般の入場者がいない時に撮影させてもらえる事になりました。
それはいい!あそこはストロボ撮影禁止だから、でも暗いから、高感度なフィルムを用意して、それでもどうなるかなあ、と思ってたけど、撮影のために時間を割いてくれるならストロボ撮影もできるでしょう。

- 通常はストロボ撮影できない、これは僕の思い違いでして、実際には普通にできます。通常できないのは三脚を使用した撮影です。撮影当日に博物館の人に言われて知りました。特設展とかはたぶんストロボ撮影も駄目だろうけど。以前は何度も国立科学博物館に行ったんだけどなあ。別の博物館と勘違いしたかな -

しかしNishikaのアクセサリーシューに付ける付属ストロボでは、正面から当てるから立体感が乏しくなるし、
(そうならないように角度をつけて天井から反射させられるようになってるけど、博物館は天井高いからねえ)
手前ばかりが明るくなって奥は暗いだろうから、でも立体写真なら奥行きを出したいから、奥にも光をあてたいから、ストロボを複数使ってみよう!やったことないけど。

Nishikaのアクセサリーシューじゃないところにストロボを設置できるように、UNホットシューアダプターとUNデラックスホットシューPCコネクターを買いました。
メーカーサイト↓
http://www.un-ltd.co.jp/products/camera/lighting/index03.html
UNホットシューアダプターはカメラ側に取り付けて、アクセサリーシューに流れる信号をそこに差し込むケーブルに出力するものですね。信号を受けるのがUNデラックスホットシューPCコネクターです。
デラックスホットシューPCコネクターのケーブルは900mmですが、カールコードなので実際には500mぐらいまでの使用が適当ですかねえ。
ストロボ1台だけならこれでかなりいい感じです。このセットで持ち歩きたいくらいだ。
でもこれだけではストロボを増やせないし、離れたところに設置できないので、エツミ3灯用エキステンションコードhttp://www.etsumi.co.jp/catalog/product_info.php?pid=1150と延長コードも買いました。
近所の公園でテスト撮影して、ばっちり使用できるのを確認。

上野、国立科学博物館地球館の地下1階で撮影しました。
ストロボ2灯、のみならず、せっかくベルボンV4ユニットがあるのだから、被写体が動かない"静物"だから、カメラを横に動かして複数回撮ってみよう。

こういう事です。
IMG_0132 Nishika N8000
動かす幅はきっちりNIshika N8000のレンズ4つぶんにして、2回撮ったら8視点撮れるし、3回なら12視点、4回なら16視点…おっと、4回動かして撮るほどV4ユニットの首は伸びませんでした。
Nishika N8000のレンズ幅の、3と3/4倍の長さを伸ばせるので、最大で15視点になりますね。
撮った写真がこれですが、15視点ではなく12視点のGIFです。
img336_337_338 パキケファロサウルス
近所の公園でテスト撮影した時はうまくいったけど、なぜかこの時は4枚目の写真がやや明るさが変わってしまって、13視点以降が違和感あるので12視点でやめておきました。
しかしまあ、多灯ストロボ撮影のサンプルとしてはあまり美しくないですね。
これを博物館内のあちこちで何度もやれば、いい写真も撮れただろうけど、多灯ストロボ・多視点の撮影は一度しかやりませんでした。他にもやってみたい撮影があって、時間が限られていたので。

時間は1時間に限られていました、と書くと何かの圧力でそうなったかのようですが、もともとNishikaをただ手にもってパチリパチリと撮るだけのつもりだったのです。だから1時間もあれば十分なはずだったのだけど、日が近づくにつれてせっかくだからこういう事もやってみよう、という思いつきが増えたりしまして…。

V4ユニットがあるんだから、撮影対象が静物なんから、デジタル一眼で複数回撮りしてみよう!
いつも家で接写してることを、広角レンズで広い空間で、ステレオベースを長くしてやるのだ。
それがこれです。
IMG_0126_W500
カメラはEOS 7Dで、レンズはトキナーAT-X-PRO 11-16mm
5枚の画像をゆらゆらさせています。1枚おきにカメラを2cm動かして撮影しました。
まあこれもGIFアニメだし、こっちの方が感度も上げられてきれいに撮れるし、三脚使用がOKになった時点でストロボもNishikaも必要ないんじゃないか…

ただ、V4ユニットは本来こういうことをするためではないので、ヘッドを動かすためにツマミを緩めると少しガタつくんですよね。で、カメラ位置を決めて普通に締めると、角度が少し違ったりする。。

もうひとつ、パノラマステレオ撮影をやってみました。
Spinner360°カメラを参考に…
ビデオカメラを録画しながら、ぐるっと回して、各フレームの一部分だけをつなげて画像にする。
この時に、ビデオカメラをふたつ並べるんですね。
国立科学博物館 W1000
→横幅1000ピクセル画像

使用カメラはcontour ROAMを2台
ちょっとステレオベースが狭かったなあ。広角レンズだからステレオベースもやや長めでいいと分かってはいたのだけれど。
それに、ビデオカメラだから色がいまいちだなあ。

Kalimar 3Dカメラも持って行きました。
ただ、これこそストロボとレンズのせいか、怖い写真になってしまいがちですねえ。
img313_W500GIF
写真としては面白いけど「国立科学博物館は書き割りを展示しとるのか!」と思われそうです。

とまあいろいろ撮ったけれど、結局この、普通にNishikaを手で持ってストロボひとつでティラノサウルスを撮った写真が迫力ありますね。Nishikaのストロボいいですね。
img343_W500

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