ヤフオクでnimslo 3Dを落札しました。
また買ったの?と思われるかも知れませんが、そうなんですが、今使ってるのがあるんだけど、普通に使えるの1台しかないので、安ければまた買ってもいいな、という事で。
で、安かったのかというと、動作未確認のジャンク品扱いで500円スタート、落札時は7500円。
昨年秋にeBayで買ったのは229ドル+送料50ドル。(このブログ2021.11.29の記述) それに比べりゃ安いけど、壊れてたらやだよね〜。壊れてたら長時間露光専用nimsloになるのか…
荷物が来ました。箱入りのnimlsoだぜ!
開けてびっくり、おやこれは?この「ひし形」のマスクは何?オークションの商品写真と違うぞ。
これなんかwebで見たことあるぞ、ワンテイク4枚も撮る必要ないよ、という人がマスク付けたんだったかな。記憶が定かではないけれど「ひし形」マスクに見覚えがある。
マスク設置箇所に傷がある以外はかなりの「美品」で未使用品かと思った。しかし電池室を開けたら液漏れしてカピカピになった古い電池が出て来た。完全未使用ではないのね。電池室はちょっと掃除したら問題なさそうなくらい奇麗になった、
でも電池室ちょっと変かなあ。新しいLR43電池を3個入れて動作確認したけど、シャッター動作するけど(やった!)、電池室のフタがきっちり閉まりにくくて、閉まるんだけどちょっとした事で外れてしまう。電池室の奥行きが狭くてギリギリなのかな。僕はnimsloこれで6台目なんだけど、これは初めての事で、この個体の問題だと思う。蓋の上からテープを貼って、これでいいや、大丈夫だ。
電池室に問題なくてもテープ貼った方がいいよ。何かのはずみで蓋がなくなったらもうそのnimslo使えないから。特に電池が入ってない時は内側からの圧がなくて、普通のnimsloでも蓋が動いて外れやすいのだ。
あとまあ、新品同様とは言ったけど、ひし形マスクを付ける穴とその付近の傷が目立ちますね。
マスクを付け外しすると傷が付きやすいなこれは。僕ももう傷付けたかも知れない。
フィルム室を開けて裏から見ると、まったく普通のnimsloですね。シャッターも4枚とも動く。
さて、ひし形マスクは何のために?シャッターは4枚とも動作するからマスク外せば普通に使えると思う。じゃあそれでいいじゃん、オレはそれがいいんだ。もともとレンチキュラープリントのためのカメラだけど、レンチキュラープリントサービス終了して、でも今みたいにGIFで表現するなんてのがまだ流行ってない、そんな時期にマスクを付けられたんだろうなあ。でもマスクして中央の2枚を撮らないからって、どんないい事が?現像同時プリントの料金を節約できる?
そんな事を思いながらフィルムを装填して巻いてみたら、むむ!ちゃんと巻けないじゃんこれ!
巻き上げレバーで「ぐるぐるぐる」っとフィルムが巻かれない。「ぐる…ぐ」しか巻けないぞ!
やっぱり壊れてるのかなあ、しかもこれじゃあ、巻けないんだから長時間露光専用nimsloにもならない、7500円も出してなんてこった!
いや、そうじゃない、そうだこれは…この「ちゃんと巻けない」のが正しい挙動なのだ!普通にぐるぐるぐるっと巻けたら真ん中の2枚が無駄になるから!
シャッターボタン押してレバーで巻いて、というのを繰り返して、36枚撮りフィルム1本で39回シャッターを押せたので、たぶんそうだ、無駄なくステレオペアの写真を撮れるようになってるんだ。(後でそのフィルムを使うために、感光しないようにレンズを4つとも塞いでテスト)
オレ似たようなフィルム送り機構のステレオカメラ持ってるぞ。(STEREO GRAPHIC このブログ2015.10.1の記述)
たぶんこんなふうに↓撮れるようになってるはず。
このフィルム送りスタイル、元祖はSTEREO REALISTだったかな。
すごいな、こんな改造するんだ、執念だな!やる気あるな!面白れーな!
もっとも、これを目指して改造したとしても、目指した通りに撮れるかどうかは使ってみないと分かりませんね。
Googleレンズで検索してみたら、ヤフオクで過去に同じ改造のnimsloが出品されてました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/528251324
マスクの傷が微妙に違うから、たぶん別の個体だと思う。この出品者はカメラマニアみたいで、改造nimsloを「買った」と言ってますね。してみるとそれなりに生産されて売られてたのかな。もちろんヨドバシカメラとかでは売ってなかったろうけど、変わったカメラのフェアみたいなのが…昔はあったのかな、あるいはマニア御用達のお店があって、そういうとこで売ってたんだろうか。
マクロ撮影用のマスクとレンズが付属してるみたいだけど、僕が落札したのにはありませんでした。(あれもちょっと面白そうだ)
さあて、撮ってみよう!
記述2に続く
余談と言いますか、なぜジャンクで壊れてるかも知れないnimsloを7500円も出して買ったのか。既に1台普通に使えるのがあるんだから7500円はちょっとした賭けだよね。
これは事情がありまして、ジャンクと表示されてるけど普通に使えるのではないかと思えたのです。実は今回、同じ出品者から7台のnimsloが同じタイミングで出品されていて、その出品者はカメラ専門じゃなくて時計とかビンテージっぽいもの全般な人で、nimsloすべて動作確認せずのジャンク品でした。へーえ、珍しい事もあるもんだ。いや、ヤフオク常にチェックしてないから珍しい事と言い切れるかどうか、わからんけど。
一人の出品者が7台出品。それならどこか一カ所から仕入れた可能性大かな、それなら壊れてない可能性も高いのではないかな、ぜんぶ500円スタートだし、安けりゃ2〜3台買ってもいいぞ、安いってのは3000円ぐらいだぞ、そう思ってせっせと入札してみた。
ところが、オークション終了のタイミングになって寝落ちしてしまったのです。
はっ、もう30分ぐらい過ぎてる!うわー、オレ1台も落札してない。でもまだ1台終了してないのがあるぞ。誰かが競りあっているのだな。ようし、3000円程度だから充分射程圏内、入札だ!
よく見ると、他の6台はすべて同じアカウントが落札してるではないか、なんて奴だ!オレだって2〜3台でいいと思ってたのに!業者かな?まあ間違いなく転売目的だろうなあ。落札されたものは高くて3000円ぐらい(オレが以前に入札したやつだ!)、他は1000円とかそのくらい。なんだよ、他の連中、根性ないなあ。このまま6台ヤローに全部取られてなるものか、何しろトータル1万円ぐらいで6台落札してるからな、くそう、うらやましい!
とりあえず5000円ぐらいは覚悟してたから…6台氏なかなか競ってきますね。ええい!nimsloが1万円なら安いもんだ!結局、7500円で落札。6台氏が決めたラインが7〜8000円なら、どのみちオレは1台しか落札しなかったろうと、くやしい気持ちをなだめる事にしました。寝落ちしてなかったら6台氏のコストがもっと増えてたろうなあ。
そして送られて来たnimsloがマスク付きで、おやおやおや?という顛末。
出品者の提示した商品写真にはマスクもマスクを付けるための穴もなくて、7台も出品してるから、おそらく他の写真を流用したのでしょう。
普通にnimsloが欲しいとか3D-GIFやりたいとかいう人には憤慨モノでしょうねえ。僕はステレオカメラ全般に興味あるからいいけど。とは言え、こうとわかってたら7500円出したかどうかは微妙。とは言え、返品返金可能だとしても手元に置いとくでしょう、珍しいなこれ、って。
6台氏にはどんなnimsloが送られたのだろうか。