Canon EOS 70Dで立体写真撮影シリーズ。
前回の続きです。
ブログのラベル「EOS stereo」を新設したのでそこから順に読むこともできます。順にとは言っても新しい記事から順になりますね…
さて、ステレオベースが最短で85mm(正確に計ると83mmぐらい)なので、
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シグマ30mmレンズ装着
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シグマ30mmレンズで2〜3メートルの距離の人物を撮ると視差がきつすぎる。
それで、キャノンEF-S18-135mmレンズを使ってみた。よりワイドなレンズで撮れば視差を抑えられるので、18mmならいいんじゃないか。確かに視差はおとなしくなったけど、同じ18-135でも新旧レンズだから歪みの違いが生じて、補正が面倒くさい。(これが前回の記述)
それに、撮ってみた感じだと、18mmほど広角じゃなくてもいいかな、とも思えるのでキャノンEF-S24mmレンズ2本でやってみた。
EF-S24mmをすでに1本持ってたので、ヤフオクでもう1本購入。EF-S24mmはパンケーキレンズ的なやつで、そもそも安くて小さいから、中古市場にざくざくしてるのですね。検索したら出てくる出てくる。
ヤフオクで送料込み12200円即決でした。
レンズキャップとリアキャップ無しだったけど、それがその時見た中では一番安かったので。ちなみにその時アマゾンで安いのは13800円でした。
付属品は無ければ無いでいいや、レンズキャップ、リアキャップは手元にちょうどあったから。
問題はレンズがきれいかどうか。ステレオで使うとなると、左右のレンズに違いがあったら写真に影響してがっかりする。
その点心配だったけど、送られて来たのがとても奇麗なレンズだったので、まあいい買い物ができた気がしますね。
さて、EF-S24mmレンズを二つ、EOS 70Dに装着。
深さ2cmの普通のレンズフード付けました。これでパンケーキレンズなんて軟弱なモノ使ってるとはバレないぜ!
近所の公園でテスト撮影。
手前の花まで距離2m、2枚の画像の位置調整だけで、歪み補正なし。色の補正はしてます。
いいと思います。
これが4枚のアニメーションだったら補正したくなるかも知れないけど、2枚ならこのままで充分でしょう。アニメーションで見せるのではなく(このGIFアニメは表現としてではなく、歪みの違いをわかりやすく見せるため)、平行法・交差法で見せるのが一般的なので。
平行法
ちなみに、シグマ30mmで同じ位置から撮ると
同じ位置とは言っても、三脚使ってないので、多少は違うと思いますが。
これも歪み補正なし。全然ヘンじゃない。ただ視差がきつくなるだけ。しかしこれもこれで悪くないかも。好きな人にはいいかも。
平行法
EF-S24mmレンズ、距離3m。歪み補正なし
手前の木が枯れてて、上の方にだけ花が咲いてますが、あの花の高さが僕のオデコぐらいなので、人物撮影にはよさそうですね。
平行法
悪くないですね。もっと広角がいいかも、20mmレンズぐらい…と思ったけど24mmでいいじゃん。カメラ縦使いだと24mmぐらいでいいね。横だとわかんないけど。
さて問題は同期精度で、露出・バッテリー・左右のレンズ・背面モニターオンオフなど 諸々条件を変えて50枚単位でテストしてみた(すべてAF)。だいたい50枚のうちNGが3〜6枚程度。どうやってもそんなに変わらなくて、3〜6は誤差の範囲かな。
シグマ30mmは条件によってかなり違いがあって、NGが0/50だったり、10枚連続NGでテスト中断とかもあったけど。
EF-S24mmはそんなに好成績にはならないけど、使えない事はない、まあなんとか実用の範囲、と言ったところでしょうか。
今のところの結論は、
1.モニターオフで
2.子機のファインダーを見ながらAFの動作を確認して(リモートケーブルで操作される方が子機。だいたい右手でシャッターボタンを押すので右機が親機になり、左が子機になる)
3.シャッターボタンをぐいっと押す。たまに親機の挙動がヘンな事があって、撮れてるんだけど左右シンクロしてなくてそれは親機に問題あるかなと作動音から思うのだけど、シャッターボタン半押しの後、弱々しく本押しするのがいけない?気がする。ぐいっと押せ!
これでわりとNG 3/50になるような気がする。左右どっちに新旧レンズ(と言ってもシリアルナンバーでしか違いがわからない)を配するかやバッテリーは関係ないみたい。
シグマ30mmの場合、絞りを絞り込むとNG率が高くなり、開放に近いと成功率が高くなる。それは絞り羽の動く距離が長いか短いかの違いで、長く動くとなると、シャッターボタンを押してからレンズがやる事が多いので同期もしにくくなる、という事だと思う。
その論でいくと、小さいレンズで絞り羽根も小さいEF-S24mmは、絞りを狭くしても同期しやすいのではないか?
確かに、f11でもNG 3/50だった。でもf2.8(開放)でも3/50だったから、うーん、小さいレンズなのであまり変わらないという事か?まあ、f11まで絞ればピントも合いやすいし、スローシャッターも可能だから。
スローシャッターで撮りたいか?撮りたいねえ。
こちら↓10月にシグマ30mmで撮ったTha pino noir
平行法
f5.6でシャッターは1/15秒。f5.6より絞ると同期が不安になるので、この日はすべてf5.6で撮りました。実はNDフィルターも2枚持って行ったのだけれど、ライブ中にフィルター2枚をくるくる回してる余裕なかった、そうなる気はしてた。(あと、シグマ30mmレンズでこのページ最初の写真のリグなので、レンズフードの付け外しが面倒。フード同士がびったりぐいぐい合わさってるから、フィルター付け外しするとなるとねえ。)
だから、もっと絞れるEF-S24mmだったら、シャッター1/1秒とかいけるんじゃないかな。
それにしても、条件によるけど、キャノンよりシグマの方が同期率高いなんて。NG 0/50が理想だから。いやメーカーはそんなの気にして作ってないだろうけど。そんな需要があるのも知らないだろうけど。
今後別のレンズを買い足すとしたら…シグマ?またうちのシグマ村の住民が増えるのかな。
さて、これまでブログに載せる左右の画像は色補正してました。右と左で色・明るさがちょっと違うんだよなあ。
それは左右のレンズの違い…だってシグマ30mmもEF-S18-135mmも新旧で使ってたから、まあ違うんだろうなあと思ってたけど、今回はシリアルナンバーしか違わないレンズなのに、やっぱり色が違うなあ。おやおやこれは…
次に続きます
同期はステレオミニミニケーブルで。これはよくあるステレオミニケーブルを変換して、なおかつL字なアダプター。
F-Fotoのレンズフード。もっと安いのもあったけど、これは内側に細かい溝があると明記されてるから、溝あったから、たぶんこれがいいのだよ。