2022年11月21日月曜日

EOS 70Dで立体撮影 EF-S 18-135mmレンズの新旧で

記述1記述2のつづきですかね。

Canonのデジタル一眼レフEOS 70Dのリモコン端子をただつないだだけで、そこそこの同期シャッターができるので2台で立体写真撮影してみる、という記事。そのレンズについて。

前回までシグマ30mmレンズを使用していたのだけれど、やっぱステレオベース85mmで被写体までの距離2〜3mだと厳しいんだよね。立体がきつすぎる。
ステレオベースを短くできないならレンズを広角にしてみよう。広角レンズにして、カメラから写っている物の距離が同じなら、カメラ位置の違いによる画像への影響は少なくなる。おおむね。
しかし、たとえばライブハウスの撮影で広角レンズを使用すると、標準レンズではフレームに入らなかった「モニタースピーカー」とか「ステージと客席の間の柵」が入ってしまうかも知れなくて、それがカメラから50cmの距離にあったら、結局きつめの立体になりはしないか?じゃあそれならとトリミングしたら、それも結局同じ事になるのでは?

という疑念もあったし、実は以前にテスト撮影でやった事があった。CanonのEF-S 18-135mmズームレンズを2本持ってるので…とは言え、同じレンズ2本ではなく、同じEF-S 18-135でも旧タイプと新タイプ(型番の最後にUSMが付くのが新しい方だったかな)で、レンズの長さとか見た様子も違うし、撮ってみたらやっぱり違う。どっちもフルワイドで18mmだから同じ画角かなと思ったら、違うじゃん!そして何より画像の歪み具合が違うので、これは無理があるなあ、という事で立体撮影での使用は考えてなかった。

しかし最近、PCアプリケーションをいじってて、こうすりゃわりと簡単に歪み補正できるよな、という方法をみつけたので(実際にはそんな簡単ではなかったのだが)、シグマ30mmだときついなら、いっちょう18-135mm新旧でやってみっか。

Canon EF-S 18-135mm新旧の2本を装着。よく見るとやっぱり違うレンズ。大丈夫なのかステレオ撮影なのに。

フード付けられません。2本のレンズの間がそんなに空いてないので。

近所の公園でテスト撮影しました。近い花までの距離はざっくり2mぐらい。
どっちもフルワイドで18mmなのだけど、どっちか18mmじゃないだろ!どれくらい違うのかGIFで表現。色と明るさもちょっと違うんだけど、それは補正済み。

新18-135レンズをほんの少しテレ側にすればいいかな。
カメラの背面モニターを見ながらズームリングを微調整。
再撮影↓うむむむ。

ちょっとマシにはなったけど、現場で背面モニター見ながら調整では、せいぜいこのくらいだよなあ。ズームリングを動かすと歪みも違ってくるだろうし。もともと歪み違うけど。

PCアプリケーションで歪み補正。簡単じゃなかった。手間かかりました。

平行法

歪み補正に手間かかるけど、広角レンズで撮っただけあって、ステレオベース85mmで距離2mでもそんなに無理な立体にはなってませんね。なってる?人によってはこれくらい立体感強調される方が好きかも知れない。

もうひとつ。歪み補正前

補正後↓簡易的な手抜き補正。近くの地面を見ると左右ではなく円に揺れてますね。これはレンズの歪みのせいだけど、補正するのが面倒になった。右と左の2枚だけならまあ…この程度の補正でもいいかな、と。
平行法。遠くの背景が見えるとどうかな、厳しいかなと思ったけど、わりといけますね。段々と遠くなってるからかな。

立派な木。太い幹まで距離は20mぐらい。
歪み補正前。

補正後。なかなか手間かかりましたぞ。

平行法。広角レンズで20mでどれくらいの立体感になるかなーというテストなので、立体感なければないでもいいし。ない事はないけど。
立体感欲しければステレオベースが長くなるリグにすればいいのだから。ステレオベース85mmのリグでこのレンズでどうなのかというテスト。


こちらは木の幹まで3m↓
あれやこれや補正したのだけれど、左上の葉っぱが大きくなったり小さくなったりしてますね。うまく補正しきれない。

画像の端の方に目を引く被写体があったらよろしくない、という事か。

それでも、今日のこの記事、これらの画像を見ると、充分実用的に見えるかも。これ充分使えるじゃん、って。
しかしなにしろ歪み補正に手間がかかる。

ライブハウスでバンドを撮ると、フィルムじゃなくてデジタルなので、100テイク〜200テイクぐらい撮ってしまう事もある。その中の明らかな失敗テイクとか、同じようなつまんない写真が続いてるのとかどんどん削除して、それでも100テイクぐらい残ったりして、その中の「まあ3Dにして、いいか悪いかそれを見て判断」というのが…数十ぐらいはありそうで、それを全部こんなに手間ひまかけてやってられんぞ、と思った次第なのです。

やはり同じレンズ2本が理想だよなあ。(当たり前だ!)

ちなみにこちら、手前の花まで1m!
歪み補正前

補正後
平行法

1mでもいけると言えばいけますね。これはこれで面白いかも。

EF-S 18-135は、もともと古いのが壊れたと思って、どこがどう不具合あったか覚えてないけど、しゃーないと思って別のレンズを…おや新しくなって手ぶれ補正が改良された?じゃあそれ買ってみるか。そしたら壊れてたと思ってたのが何故かまた使えるようになって、それで新旧手元にあるのです。

もう1本買えって?そりゃあ、歪みの問題はなくなるでしょうねえ。たぶん。

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