2016年9月30日金曜日

フジのコンデジX10を2台、ダブルレリーズでステレオ撮影

フジのX10は昔ながらのネジ込みレリーズが使えるデジカメで、UNダブルレリーズも持ってるので、もう一台買ってステレオ撮影…という考えは以前から持ってました。
しかし、たとえレリーズのタイミングが完全に同時でも、シャッターの同期が完全ではない、完全にはならないのが分かっているので、それほどそそらない考えでした。
それに、X10って中古でもそんなに安くならないんだよな〜、と思っていたら、おやおや、アマゾンでちょっと安い中古を発見!ポチっとな!
他の中古より5千円ぐらい安い。付属品がバッテリーとバッテリーチャージャーしかないからかな。説明書もないからね。オレはそれで充分だ!状態もすごくいいぞ!

同期についてはちょっと考えがあって、あえて暗いところでストロボを使えばなんとかなるんじゃないかな〜と。

フジにはW3というステレオ撮影の名機があるのに、なんでわざわざこんな。
やっぱりもっと奇麗に撮れるカメラがいい。欲を言うと近くでワイドに撮れるのがいい。まあそれはステレオベース(ふたつのレンズ間の距離)の問題で、W3より狭くするのはほとんど無理なんだけど。

複数デジカメで同期を完全にと思ったら、キャノンの一部デジカメのみ対象のSDMというカメラを同期させるソフトがあって( http://www.stereomaker.net/jpn/sdm/sdm.htm )、でもそれにはWindowsPCが必要なんだけど、Windowsを持ってないのです。
いやまあ、SDMやるならカメラを2台と言わず4台5台6台と同期させたいけど、それで人が苦労してる姿を見てるので。
まあダブルレリーズはどう頑張っても2台ですがね。

さて、同期の問題はとりあえずしゃーないとして、
まずはステレオベーズ15cmのちょいハイパーでテスト撮影。
歩道橋の上からシャッター速度1/30秒で撮ってみました。
レリーズのピンの長さを調節して、おおむね同時になるようにはできます。
しかし、レリーズグリップを持つ向きや角度などを変えるとそれでタイミングも変わってしまうので、こりゃあ同時にするのは無理だ!
無理とは言え、だいたいどれくらいタイミングが合うのか、合わないのか?
二つのレンズの歪み具合の違いはどれくらい?
それを検証してみるには、普通に平行法とか交差法とかではなく、交互に表示するアニメーションGIFにすると分かりやすい。
2枚の画像の位置の違いがわかりやすいように、白いフレームを加えました。
うむむむ、左右のズレはしゃーないとして、なんで上下のズレもあるんだ?このリグで。
レンズとセンサーの位置が微妙に違う?センサーから画像を切り出す部分が微妙に違う?カメラ底部にあたるバーのコルクっぽい部分がすり減って水平ではない?

どちらもマニュアルモードで絞り・シャッター速度・感度を合わせたのに、なんか明るさがちょっと違う…ホワイトバランスはまあ合ってるかな。
レンズの歪みの違いは、確かにあるけど、アニメーションGIFではなく平行法・交差法・アナグリフなどで見るぶんにはそれほどの問題ではない…かな。
明るさや画像のズレ、歪みなどはある程度補正できるんだけど、タイミングの違いはどうにもならん。

まあ実際のところはわからないけど、バイクの速度が時速40Km、2枚の写真での位置の違いが30cmとして、ざっと計算すると2台のカメラで1/37秒のタイミングのズレがありますね。
もちろん、指でぐいっとレリーズを押すわけだから、もっとズレる時もあるし、ズレが少ない時もあるかも知れない。まあこれくらいは覚悟しろって事か。

この日のテスト撮影で、これが一番まともにステレオに見えるテイク。平行法。

同期について、あえて暗いところでストロボを使えば…と書いたけれど、自室のテストではまあ悪くない結果でした。いずれ実践してみたらこのブログにまた書きます。



ニコンの方が安いじゃん!

2016年9月29日木曜日

amazonプライムフォトのためにプライム会員になってみた

amazon cloud driveのunlimitedストレージという、年間13800円でファイルの無制限アップロードができるサービスがあるのですが、金額が微妙なのと、無制限だからって何テラバイトもアップして、急に「やっぱりサービスやめます」って言われたら超パニックになるだろうから、いまいち踏み切れないのです。
仕事で撮ったビデオファイルとか、エフェクトかけてレンダリングした途中経過ファイルとか全部保存してたら大変なので、ある程度時間が経ったら削除してるのですが、無制限アップロードだったら全部保存できるよな〜。
しかし実際のところ、途中経過ファイルをいつまでも保存しておく必要があるのかっていうと、ないだろうねえ。
仕事の成果は完成品が保存してあればまあいいかな、と思うけど(それ以上はきりがない)、写真は仕事とは別の表現なので、できるだけ保存したいのです。

で、もっと安い年間3900円のサービズもあって、それは写真ファイルなら無制限というアマゾンプライムフォトで、アマゾンプライム会員ならそのサービスを受けられます。
ちなみに写真じゃないファイルについては10GBまで。
アマゾンで買い物するようになってもう何年も経つけれど、「当日お急ぎ」とか全然魅力感じなくて、プライムどーでもいいと思ってたので、おまけのサービスについても気にしてなかった。
(本当に急いで欲しい時は「1時間以内」とかになる。そういうサービスも他にあるのかも知れないけど)
ふむふむ、写真ファイルとして認識するのは一般的なjpeg、tiff、gifだけでなく、RAWファイルも含まれる、しかもCanonのCR2ファイルも。これってよくね?よくね?

プライム会員になってみました。
アマゾンのページに「このカメラのCR2ファイルなら写真として認識します」という、対応カメラのリストがあって、そこに僕が持ってる7Dと70Dの名前がなかったのでちょっと不安だったけど、ばっちり写真として認識してくれます。レシピデータ(現像時パラメータなどの設定。CR2に書き加えられる)も保持してくれます!
フジX10のRAWデータ、RAFも写真として認識してくれます。あんまり使ってないけど。ただRAFはパラメータのデータを内包するのではないような…別ファイルと現像アプリケーションが紐づけるような…だからRAFとパラメータデータと両方アップする必要があるような。あんまり使ってないけど。

僕が3D写真の作成にメインで使用するアプリケーションはAdobe Fireworksなのだけれど、Fireworksの作業フィルのPNGもそのまま「写真」として認識してくれます。レイヤーの保持、ビットマップだけではなくエフェクト設定やテキスト設定も保持されてます。
PhotoShopで言うとPSDみたいなもんでしょうね。ちなみにPSDも「写真」扱いになるらしいです。
これはいい!とてもいい!

更に、tiffも「写真」として無制限アップロードできるのだから…
スキャナーでフィルムスキャンした一次データがtiffで、そのままだと重すぎるからjpegに変換して保存してたけど、これからはtiffじゃん!むやみに高解像度でスキャンしたりして。ぐひひひ。

ちなみにフジW3で撮ったMPOファイル、EVO 3Dで撮ったMPOファイルも写真として認識します。

せっかくプライム会員になったのだから、なんか映画でも見ますかねえ。
ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーを見たり…お、「特捜部Q」が映画になってたのか、あらまこんな暗いタッチですか。それでも映画ならではの映像美もありますね…

まだプライムのお試し期間なのだけれど、どうやら解約しなそうですよ。

ある日突然「サービスやめます」と言われてもパニックにならないような対策が必要ですね。
もちろん、クラウドだけではなくローカルにバックアップデータも残せばいいんだし、そうするつもりだけど、「見切り」をつけたデータはローカルに残さなくなるんじゃないかな…いずれ。

2016年9月22日木曜日

スマホ用VR3Dビューワで見るのに適した立体写真とは

昔から立体写真好きはベストなビューワを求めて生きていますが、近頃流行りの「スマホでVR3Dを楽しむビューワ」はまったくベストではなく、むしろひどい物に分類されそうで、というのもVR3Dコンテンツだったら中央だけはっきり見えていればよく、周辺を見たいときは首の向きを変えればそっちの方角の光景が見えてむしろそれがVRっぽく感じられていいのかも知れない、ところが写真を見るとなると隅々までじっくり見たいから、中央だけはっきり見えて周辺は歪んでピンボケというのは困る、そうは言ってもVR3Dビューワはじわじわ普及しつつあるし、逆に「スマホで3D写真を見るビューワ」は殆ど存在しない、プリント写真のビューワをスマホで使うか、VR3Dビューワの中から悪くない物を選ぶしかない、こんな状況なら「立体写真」側からVR3Dビューワにすり寄って行くのがいいのか、そうすると立体写真を楽しむ人が増えるのではないか、その場合の最適なフォーマットはどういうものか。
スマホの画面サイズとビューワによるので「最適」が決まる事はないけれど、「まあまあ最適」とか「自分の環境では最適」ならできそうな。

僕が持ってるスマホはFreetel Priori3 画面サイズは16対9の4.5インチ。

ビューワその1
アマゾンで安かったから買ってみた。1000円ぐらい。

折り畳みできるのがいいな、とも思って。しかしやはりレンズの拡大がちょっときつい。周辺ボケボケですな。
最大の欠点は中央の仕切りが画面に当たってるせいか、指でなぞっての操作をまったく受付けなくなってしまう事。ひょっとしたらオレの端末だけの問題かも知れないけど、できないものはできないのだ。
もちろんリモコンの存在も知ってるし、人の端末で使った事はあるけど、あれを持ち歩くってのもなんだかねえ。人に見せる時に、その人がリモコン慣れしてないとかえって画面に集中できないという事もあるし。(自分がそうだった)
なので、このビューワは却下。接眼部の広がりとスマホまでの距離の調節ができるのはとてもいいんだけどね。現在まったく使用されていません。

ビューワその2
ホルガの135-3DCV
@taketakego氏がお薦めのビューワ。
もともと中判ポジフィルム用の3Dビューワなのだけれど、カバーをつけた僕のスマホがぴったり入る!

136mm×73mmサイズまでのスマホが入ります。
パタパタ折り畳んで平べったくB6サイズぐらいになります。
残念ながら現在アマゾンでは取り扱ってないようで、検索してみつかるのは120-3DCVで、それはフタがあって見ながら指で操作できるようになってません。
これも結局のところ、それなりに拡大するのでベストではないのですがね。
指で操作するのが上からになってしまうのは…やってみたらそれほどマイナスでもない。

135-3DCVはstereoeyeで売ってます。
http://www.stereoeye.jp/shop/
とういか、そのページなるGoggle Tech製 Go4D C1-Glassビューアも気になりますね。。。

他にもビューワは持ってるけど、メインで使用しているFreetel Priori3が入らないサイズなので、ホルガ135-3DCVをベーシックなビューワと仮定して、理想的な平行法立体写真とは?

こう、かな
ひとつの画像は正方形に近く、余白はやや広めに、黒く。中央の余白が太くなるように。
歪んでピントが合わない周辺部は余白にしてしまえ、という事ですね。
コンスタントにステレオ写真を発表する人なら、こういう、自分のビューワに適した画像をアップロードするのは珍しくないかも知れない。

僕も今後しばらくは、Flickrにアップする平行法写真はこのスタイルにします。
とは言え、Freetel Priori3にプリインストールされている画像鑑賞ソフト「ギャラリー」は、ある程度の横長画像を勝手にパノラマ画像だと思い込んで左右に振ったりするので、それはそれで面白いけど、あまり横長にならないようにしなければいけませんね。