2017年10月8日日曜日

meopta ステレオカメラがやってきた stereo camera

eBayで超かっこいいカメラが目に止まりました。うわ〜「ザ・箱カメラ」
更にeBayで画像をめくると、なんだこれ!フィルムを斜めにセットするのか、素敵!
チェコスロバキアの1970年頃のステレオカメラです。

なるほど〜、フィルムを斜めにセットすると、左右の画像が上下に分かれて、フィルム送りの機構もシンプルに済むよな〜。これはよく考えたなあ。それにしても小さい画像になるなあ、とツイートしたら、これはビューマスター用のカメラだと教えてもらいました。ますます納得!

(ビューマスターについて - このブログ2010.5.28の記述)

そういう事なら、ビューマスターのリールを自作しないと。
買いました。meoptaステレオカメラ。
写真を見るとカワイイ感じもするけど、実物はわりとごついです。でかいです。近頃のミラーレスカメラよりは大きいぞ。

eBayでモノが140ドルで送料24ドル。アメリカあたりから送ってくるかと思ったら、チェコから送られて来ました。なんかすごい。チェコから10日ぐらいで来たね。
フィルムを切るのに専用カッターがあるといいらしいけど、カッターはありません。カメラのみ買いました。
後日、カメラとカッターのセットを売ってるページも発見したけど、300ユーロぐらいするし、もうカメラのみ買っちゃったしね。
http://www.3dworldshop.com/Meopta-Stereo-35-viewmaster-format-Camera-Cutter
(↑こういうレンズキャップが純正なのか!?かっこいい!)

Lomographyのサイト内にこのカメラと専用カッターのレポートがありました。
https://www.lomography.com/magazine/235973-the-meopta-stereo-35-aka-the-view-master-camera
それによると「専用カッターがないと、切り抜くのに無限に時間がかかる」そうでして、うむむむ、不吉な事を言いますな。
ただ、専用カッターでカットしたとしても、ビューマスターのリールにマウントするのにまた手作業でトリミングする必要があって、結局手間がかかるみたい。

まあリールも注文したけどまだ来ないから、(このカメラを受け取ってからリールを注文した)それは先の問題という事で。
ちなみにリールの入手先はTwitterで@haeckelさんから
http://www.3dstereo.com/viewmaster/mts-rm.html
を教えてもらいましたが10枚セットも使う気力があるかどうか分からないし、eBayで古いのを売ってたので、そちらにしました。とりあえずここにはメモとして記しておきます。
eBayのは6枚セットだな。でも紙だから貼り合わせるのかな。6枚セットだと3組かな、よくわかんないな。

だいたい中古カメラを買うと「これは一体何のボタンだろう?」というのがひとつくらいあるのだけれど、このカメラはありませんね。
XとMの穴ストロボ関連だろうし(という程度なワタクシのカメラ知識)、シャッターレリーズは普通に使えるし、ホットシュー式の汎用ストロボも使える!これはいい!ちなみにホットシューの横の小さい丸いボタンはフィルム巻戻し時のロック解除ボタンです。

シャッターは正面にある黒い四角い出っ張りです。これをぐいと押し下げます。
絞りはf3.5〜22
シャッター速度は1/60秒とバルブのみ。シンプル!
欲を言うともうちょっと遅いシャッター速度も欲しいけど(だってリバーサルフィルムってISO100か50なんだもん。少しでも明るく撮れるようにしたい)、実際に撮ってみると手ぶれ起因らしいピンぼけがあるので、やっぱり1/60ぐらいでなんとかせい、ちゅう事なのかな。

シャッター速度のツマミと、小さい目盛りはフィルムカウンター。カウンターは75まであるけど、実際には80テイクぐらい撮れるらしい。
なんかもー、今までnimsloやNishikaで「1本18テイク」だったから…世の中進んだなあ。
三脚ネジ穴はちょっと太いドイツネジ。アダプター持ってるぜ。でもアダプター付けちゃうと、底面がわずかに平らじゃなくなるから、ちょっといやかも。こう見事に「箱形」だと。

白黒ネガで試し撮り。
白黒ネガなら自分で現像できるからすぐに見られるし、フィルム全部使わないで途中でちょん切って、残りは別のカメラでも使えるからいいですね。
こんな感じ。パーフォレーションの穴にまで画像がかかっているけど、前述のリンク先に「専用カッターで切っても、その後手作業でトリミングする必要がある」とあったので、ビューマスターで見るぶんには問題ないのでしょう。
このフィルム、普通にスプライサーで切らずに、鋏で斜めに切りました。そりゃそうだよね。
画像に三角の出っ張りと四角の出っ張りがあって、左右上下が簡単に判別できるようになってます。こりゃあアイディアもんだね〜。

さて問題は、どうやってスキャンするか?
左右の画像を1枚でスキャンして、色・明るさの補正を左右同程度にやれるようにしたい。
そりゃあ、ワンペアを含めた画像をスキャンすりゃいいって…
例えば、AとA"なら四角い点線をスキャンすりゃいい…ってそれだと無駄な部分もスキャンする事になるし…いずれ無駄にならない?ひとつのスキャン画像に左右を収めたいなら他は無駄になるんですねえ。この段階でスキャナーの自動補正を効かせたいし、他のスキャンでは別の補正になってしまう。
更に、スキャンするのにそれなりに時間かかるから、これで80テイクは大変だし、そもそもどこかで切らなきゃスキャンできないから、いくつかは左右が分かれてしまう。
しゃーないから、まったく補正なしでスキャンしました。補正なしなら左右別々にスキャンしてもいい。じゃあ補正なしがどう不都合なのかって?PCに取り込まれた画像は補正できる幅に限界があるので、それ以前にちょっとは補正しておきたかった…まあそうは言っても、PCデータ化する前なら無限に補正できる訳じゃないけど。あるいは実際のところ、スキャナで補正してもしなくても、後で補正できる幅にたいして変わりがないかも知れないけど。
とりあえずnimslo、Nishikaとはまったく違う考え方でスキャンする事になりますね。

そもそもフィルムをビューマスターのリールに入れて完成なら、PCスキャンは「おまけの作業」なのでは?
まあそうなんだけど、デジタル化できるならしておきたいし、バラバラにしてしまうとスキャンが面倒臭い気がするので、バラバラに切る前にやっておきたいのだ。

テストテイクから、無補正の左右画像をGIFにしてみました。
左右で大きさが違いますね。レンズの歪み具合かな。片方が明るいというか、ぼんやりしてますね。レンズは見た感じきれいな気がするんだけど、汚れてるのかなあ。

大きさ、明るさを補正してみました。
しかし、PCで見るのではなく、ビューマスターで見るとなると、無補正の画像になるのだなあ…。

ちなみに、フィルター径は30mm
ステップアップリングをかましてクローズアップレンズを付けてみたり…

ステレオベースが65mm程度なので近接撮影で3Dなら2回撮りでしょうか。もう片方の画像が無駄になるけど、80枚撮れるならいいか!
これでどれくらいの距離でピントが合うのか、テストはこれからです。

ちなみに、meoptaは老舗の光学機器メーカーですが、現在はカメラは製造していないようです。双眼鏡とライフルスコープを作っているようです。


アマゾンで一番安いリバーサルフィルム。でも1000円もするんだ。

ネガフィルムだと色が反転するので、切り抜いてビューマスターで見るには無理があるのですね。

今回使用したフィルム
フジNEOPAN100ACROS




アマゾンで売ってるISO100よりも高感度なリバーサルフィルム…5本で3万2千円!

もう生産してないんですね〜。

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