2009年6月18日木曜日

発見の会「ちりとてちんぽvol.2」chiritotechinpo2

6月14日、新小岩ZAZAでの「発見の会」の公演に行きました。
由緒あるアングラ劇団らしいです。

寄席興行と銘打っていましたが、本当の寄席ではなくて、寄席っぽいスタイルの興行、でしたね。
落語ありコントあり、マジックショー?あり。
同行したブラジルUFO番長によると、普段の公演はもっと劇っぽいものらしいです。
今回は、発見の会の隠し芸大会みたいなものかな。

アングラ劇団なので、不条理パフォーマンスもありましたが、普通の「お笑い」も不条理で笑わせるものが少なくないから、もっとアングラっぽさが前面にあってもよかったのではないか。
むしろ演者側の「寄席演芸への憧れ」を感じてしまった。
名の通った寄席ではやらない、アバンギャルドな出し物も確かにあったけれど、
「古典落語でごさいます」という噺を「ちょっとうまい玄人さん」にやられても、古典芸能を楽しんで見るという程ではない。

それはしょうがないのだろうけれど、
本格古典芸能とアングラ不条理を代わる代わる出せれば「すごい」と思わせてより先鋭さが増すだろうし、
それができないとかえって寄席演芸への憧れが見え隠れして、トガッてる部分まで丸くなってしまう。
不条理コントが面白ければ面白いほど、古典芸能のレベルが上がらないと。

そうもいかないなら、本物の噺家だったらやらないような事をしゃあしゃあとやってしまう方が、アングラ劇団らしい先鋭さは薄れないと思う。
たとえば、公演の中の「大山参り」でやっていたような。

−褒め言葉を付け足し−
それでも、僕が行くような寄席はマイクを通して演者の声を聞くので、今回のように小さい芝居小屋で生の声を聞いて、というのは今までの寄席とは違って、それはそれでちょっとよかったですね。

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