3月に見てたんだけど、ヒマがなくてここに書けなかった。なんかDVDも発売されたみたいだし。
於TOHOシネマズ西新井
「フェイクシティ ある男のルール」
street kings
2008年 アメリカ映画
監督 デヴィッド・エアー
パワフルでドロドロした映画で、いいですね。
犯罪捜査のリアルな映画、ではなくて「劇画」ですね。
フォレスト・ウィテカーがタフガイ刑事たちのまとめ役で悪の元締め?あの優しそうなカオでそれはちょっと、と思っていたら凄い迫力!こわいな〜。しかし最後にキアヌ・リーブスと殴り合いはやらなくてもよいのでは。。
予告編を見ると、なんだか普通の正義とか復讐とかのアクション映画みたいなんだけれど、
ジェイムズ・エルロイ原作だけに、 そう単純ではないキャラクターと、ドロドロした展開。
たとえカラクリが推察できるとしても、力のある映画なので、引っ張られて見てしまう。
しかし、ラストが、何コレ?
キアヌが逮捕されない、無罪放免って、そりゃあアメリカ人はハッピーエンドが好きなんだろうけれど、
逮捕されないために、いろいろ焦って工作していたのに、「焦り」が重要な要素だったのに、それをコロっとどうでもよいものにしてしまうなんて、それまでのドラマを否定しては、何の感情の高ぶりもない。
画竜点睛どころか、映画の根幹の問題。
どうせこういうラストにするんだったら、それは大きなテーマにもなるので、ラストの2分ぐらいはロケーションも変えて、映画のスタイルも変えて、もっと主人公の内面を浮き彫りにすべき。そうしないと、ただ甘いだけの、リアリティのないラストになってしまう。もともと劇画みたいなものなのだから、せめて心理面のリアリティは重要かと。
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