2017年7月18日火曜日

レンチキュラー立体写真試作その後 lenticular

このブログ2017.7.9の記述「レンチキュラー3D写真やってみる」のつづきと言いましょうか。

60LPI(視野角74度)と75LPI(視野角59度)のレンチキュラーシートも買い足して、とにかく試作・試作・試作!(前回買った60LPIは視野角42度。30LPIは大きなプリントじゃないとあまり使わなそうですね)

印刷DPIの簡単な求め方としては、たとえば60LPIで4視点画像だったら60と4の公倍数をDPIにすれば考えやすいはず。240DPIとか、480DPIとか。
印刷サイズとDPIで画像の縦横ピクセルが決まるので、それにあわせて元画像を拡大・縮小します。

まあそれは、自分でFireworksで印刷画像を作成していた時の考え方で、
Twitter @_mer2さんから教えてもらった
http://z800.yokinihakarae.com/html5test/ne05e_prn_b.html
を利用するのには、そんなシバリはなくてもいいんだけど、こういう、ベースとなるDPIの求め方があった方が、あまり悩まなくて済むかも。
(↑すげー便利なページ。今回の試作・試作・試作はこのページがあればこそ!)

で、60LPIレンチキュラー用に、4視点の画像をLサイズ縦写真で480DPIでプリント、やってみた。
うむむ、いくつかやってみたけど、視差が大きいとよろしくない。どうよろしくないか表現しにくいけど、おおきなスジが縦に発生してしまう。じゃあどれくらいの視差なら、って計ってみたら基準点からプラスマイナス2%ならわりとスジ発生しないかな。
計4%の視差であれば立体写真としてはまあまあなんだけど、基準点からってのがクセモノで、だいたいはっきり細かく見せたいものは手前に置くから、奥2%の視差しかないのは、立体写真として寂しいですね。

で、いろいろ試してみて、DPI値を微妙に変えてみようかしら?DPIを少し増やすと、スジが太くなってそのぶん境目がぼんやりして目立たない。あんまりDPI増やすと基準点の細かいところが判別しにくくなるので1.04倍ぐらい…本来480DPIなら499DPIでプリントするのがよさそうだぞ、という結論が出かかっています。
こうすると、視差は基準点からプラスマイナス4%ぐらいまで許容できます。
これがプリンターの性能の問題なのか、「そういうもの」なのか、わかりません。

更に小さいサイズのプリントなら、Lサイズの半分の名刺サイズぐらいなら、同じやりかたでプラスマイナス5%ぐらいの視差もいけますね。
ただ、小さいプリントでレンチキュラーだと細かい質感の表現は難しくなって、記号的な画像表現にのみ適するようになってしまうような。75LPIでもやってみたけど、細かい部分の判別は…60LPIとそんなに変わらないような。

たべもの3D写真でも試作してみました。
これはわりといいですね。
たべもの3D写真はだいたいデジタル一眼レフを使用して、被写体は動かないで、カメラを動かしてます。ワンテイクで20枚ぐらい撮ってます。
なので視差を自由に調節できるし、レンチキュラー画像を生成するにあたって視点数も多くできる。うまくするとレンチキュラーの存在をあまり感じないようにも見せられる。

で、つくづく、nimsloの4視点レンチキュラーとたべもの3D写真のレンチキュラーを比べると、nimsloは細かい部分がよりちらつきますね。これは、視点数の違いだけではなく、写真4枚撮るにあたって、それぞれのレンズの歪み具合、レンズの微妙な位置の違いによるものではないかと。
もちろんPCである程度補正するんだけど、GIFアニメにして違和感なければまあいいや、というレベルではまだ補正が足りないような。でも今以上に補正するのは厳しいし、ちょっとやそっとでどうにかなるとも思えない。

nimsloやNishikaって、実はあんまりレンチキュラー向きじゃないな〜。GIFアニメ向きだね。
80年代90年代に流行らなかった理由がなんとなくわかる。

あと、視野角の狭いレンチキュラーシートの方が、貼るときにまっすぐ貼らないと、シマシマができやすいような。…あーまた失敗した。

以上、 オレの認識は間違ってるんだろうか、正しいんだろうか。

参考:カレーパン10視点GIF

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