2021年3月31日水曜日

バルブ撮影専用nimslo 3Dカメラの絞りを抑制する

nimslo 3Dのフロントパネルを外し、小さいピンを操作して絞りを開閉する、というのを前回の記述で説明しましたが、それだと絞り開放でしか撮れない。いやもっと絞って撮るのも不可能ではないけど、指先でピンをそんな微妙に操作するのはかなり難しい、意図した絞りになるようにピンを止めるのはまず無理、ピンを止められるのは引ききった絞り開放でのみになりますね。

それをなんとか、もっと絞って撮れるようにしてみよう、というのが今回の試み。
それでどんないい事があるかというと「NDフィルターがいらなくなる」「ピントの合う範囲が広くなる(近くてもピントが合う)」のではないかと。

ピンが少ししか動かないように邪魔してやればいいんだな。
マッチ棒をちょうどピンの動きを邪魔するように挿せますな。

この、指先でピンをちょっと動かした時にレンズ中心に小さい白い点が見えるのが「絞り」です。しかしこりゃ〜小さすぎるんじゃないか、ND8相当にしたいなら、開放の1/8の面積にすればいいのだが、こんなに小さくないだろう、まあそもそもND8相当にしたいのかと言うと、今までそれくらいのNDフィルターを使ってたからそれくらいにしてみようかな〜、あんまり絞るとフラッシュの効果が弱まるからな〜、やってみないとどうなるかわからんのだが、マッチ棒をカッターで少し削ってピンがもう少し動くようにして、更に棒を短くしてテープで固定してみた。

なんだかよさそうな気がしますよ。

テスト撮影!モデルは@tokyosugartownさんに御足労いただきました。

 最初のテイクなので端が感光してます↑

いいですね、ピント合ってますね。普通、nimslo 3Dではこの近さでピント合わないんですけどね。どれくらいの距離だろ。1mぐらいかな。

しかし、うまく撮れたのはこれくらいで、他は...




ゆ、指が〜!
かなりの高確立で指がフレームに入ってます。


 ピンを少ししか動かさないから、その動かさない2ミリぐらいレンズ寄りに、指が位置してしまう。
マッチ棒が少し出っ張っているので、そのぶん指が浮く。
爪を切って間もなくだったので、爪にピンを引っ掛けるために指をたてなければならなかった。
等の要因が考えられますね。

はてさて、3/4ぐらいの確率で指が入ってしまうのはいけませんね。「気をつけて操作する」ではなくて、なにか対策を考えなくては。

「付け爪」どうすかね。爪の先がカギ状になっていて、ピンをひっぱりやすい。いやオレ、付け爪について全然知らないから、どんな強度で付けられるのか、どんなサイズ・形があるのかわからんのですけど。3Dプリンターでもありゃ自作できるのかもしれないけど。

とりあえず、「NDフィルターがいらない」「被写界深度が深くなって近くでもピントが合う」この2点が確認できたのはよかったけど、シャッター操作については根本的に考えなくては。

うむむ、どうしましょう。


記述2 (2021.5.16)
穴をふさぐのにマッチ棒はやめて、小さい板にした。たぶんフレームに指入らない。

2021年3月19日金曜日

私はどのようにしてnimslo 3Dでバルブ撮影するのか

nimslo 3Dでバルブ撮影、そのやり方を今までもたまにこのブログに少しづつ書いてましたが、そのつど記事で必要な部分だけ書いてて、その全貌は書いてなかった気がする。

今回、インスタにnimslo 3Dでバルブ撮影のやり方ムービーを投稿したので、このブログでも書いてみます。
とは言え...

https://www.instagram.com/p/CMXH_l-H3Rg/

このインスタ投稿を見てもらったら、後は何も説明することないような...

まあ細かく事情を言うなれば、 そもそもこのnimslo 3Dカメラは壊れていて、シャッターボタンを押してもシャッターが動かないのですね。それで、フロントパネルを外して、なにか、ここをこうすればそれがあっさり直る、そんな事になりはしないかと思ったのだけれどそんな事はなくてさっぱりわからんニム!
おや、この小さいピンを動かすとシャッターが開くスロ!

爪の先でピンを3ミリぐらい動かすと、シャッターが開きますね。

絞りが「ひし形」なのがわかります。 大きく開いて円形になってる時がf5.6らしいです。
この指先の微妙なコントロールでf11とか設定できるかと言うと、それちょっと無理!オレは無理。今、最大オープンじゃないな、というくらいの感触はわかるだろうけど、それが1/2なのか1/3なのか、実際にこのように「絞りを目で見て」じゃないとわからんよ。それはフィルムに感光してないって事だし。

ちなみに、レンズの下に黒テープを貼ってますが、貼らないとフィルム室に光が入ってしまうのです。

指をぐっと引いて止まったところで保持するのが楽、というか途中で保持するのは難しいので、基本f5.6で撮る事になるので、それはちょっと通常の撮影には明るすぎるような。バルブ撮影のみですからね。短くて1秒、いや0.5秒でも、あるいはもっと短くもできるけど、カメラがブレやすいですね。0.1秒と0.2秒だと露光量が倍になるのに、そのコントロールは困難だし、フラッシュの光を入れたかったら短いシャッター速度ではそれも困難。なので、基本的に数秒間撮る。としたらf5.6では明るすぎる場合が多いような。

そこでNDフィルターを使用します。

NDフィルターはよくあるガラスフィルターではなく、フジフィルムから発売されているシート状のフィルターを使用しています。75mm×75mmサイズのシートをハサミで切って、テープで貼付けています。

そんなに安くなかったりします。1/4サイズに切って、それぞれをそこそこ汚れるまで使います。
ちなみに、フジの製品の「0.8」という数字は濃度を示しているのですが、代表的なフィルターメーカーであるケンコーの番号とは違います。
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/films/sheetfilter/nd#
に対応表があります。フジの0.3がケンコーのND2で、フジの0.6がケンコーのND4で、フジの0.9がケンコーのND8にあたります。
僕は今、もっぱらフジ0.8を使用してますが、それはアマゾンでの在庫や値段にもよりますね。

バルブ撮影もフラッシュを使用しています。 フラッシュも手動で光らせます。フラッシュにはテスト発光ボタンがあるので、それを押してもいいんだけど大抵は押しにくいので(押しやすいと間違って押しちゃったりするからね)、リモコンスイッチを使用します。ここだというタイミングで発光するには操作性が良くないと。

フラッシュのリモコンは色々なメーカーのがあるけど、僕はYONGNUOを使用してます。一時期それで揃えていたので。カメラ関係は中国製の安いブランド品がいっぱいあって助かるわ〜。もっともこれから日本が衰退していくなら、中国製は高くて買えない!みたいになるのかな。

以上で説明おわり!

これは「壊れたnimsloを捨てるのがもったいないからバルブ撮影専用機にしてる」ので、もっとお手軽にバルブ撮影する方法もあります。
このブログ2019.8.22の記述にありますが、ただnimsloの電池を逆に入れるだけでバルブ撮影できるようになります。
なのでまあ、フロントパネルを外してピンを動かすのは「壊れたnimsloを捨てるな」っていう事ですよ。

Tha pino noir
2021年2月