2022年6月13日月曜日

陽炎のごとく歪む3D-GIF これはスキャナGT-F730の不調なのか?記述1

 先日またパフォーマンスユニット「燃えるゴミ」と撮影会をしました。
(燃えるゴミ Facebookページ)
カメラはnimslo 3Dでフィルムは白黒のみ。
さーて、現像して、いつものようにエプソンのフラットベッドスキャナGT-F730でフィルムをスキャンしてデジタル化!

そしてPCで3D-GIFに。
撮影フィルム前半は普通に撮れて普通にGIF化できたけど、後半に撮ったLight Blaster使用写真が、うーん、なんだかGIFにすると顔のあたりの歪みが激しい気がする。

Light Blasterはフラッシュに取り付けて画像を投映するものです。
このような画像↓からフィルターを作成して

Light Blasterで投映するとあら面白い3D-GIFが撮れるじゃないですか。
(Light Blasterについて、このブログ2014.7.4の記述)

まあそれはともかくとして、どうも今回、nimslo 3Dで撮れる4枚の画像の歪みの違いが気になる、被写体の顔を見ると陽炎(かげろう)のようにゆらゆらしてるじゃないですか。

実はこれ、ゆらゆら歪みが少なくなるようにやや補正したのだけれど、まだ歪み目立ちますね。丸いメガネが伸び縮みするし、右ほほが広くなったり狭くなったりしてませんか。

もちろん、今までだってこの種の歪みがなかった訳ではないけれど、こんなには気にならなかった。
これは、歪みがひどくなったのか、あるいは実は今までもこれくらい歪んでいたのだけれど…
・背景が暗いから、背景の動きによる効果がないので、どうしても顔の変化に注目してしまう。
・メガネが丸いから、形の違いがすぐわかる。注目してしまう。
・Light Blasterを使用しているため、平面的なグリッドを投映してるようなもので、レンズの歪みが如実に出る。
といった要因で、歪みが目立って見えるのだろうか。

この日、最初の頃に撮ったテイクはこちら。Light Blaster使用してません。

ビデオテープの白い丸に注目すると、ほとんど歪んでませんよねえ。
前半のテイクはこんな感じで、デジタル化、GIF化してもさほど陽炎歪みは見られない。だよね、あんまり歪んでないよね。
後半のLight Blaster使用テイクはことごとく陽炎歪みが気になる。(と言いきれるほどGIF化作業まだしてないんですけど、今のところ。)

フィルムにこのように記録されているのだろうか。その場合もうどうしようもないのだけれど、なぜそのように記録されてしまったのか。今回はクローズアップレンズをnimslo 3Dに取り付けているのだけれど、前半と後半の間に一度外して、また付けてるから、その時にクローズアップレンズにゴミでも付いたかな。でもそれでピントがボケることはあっても歪んだりするかなあ。
カメラのせいなのか、スキャナのせいなのか、フィルムに歪んで記録されているのか、いないのか。

そーいや、もう1台フィルムスキャナを持ってるからそれでスキャンしてみよう。
久しぶりに使用してみた。サンワサプライのフィルムスキャナー。

エプソンのフラットベッドスキャナーよりも短時間でお手軽にフィルムをデジタル化できるけど、nimslo 3Dのワンテイク4枚を一度にスキャンできないし、GT-F730と比べるときれいにスキャンできないからから、ほとんど使用してなかった。

なんとも盛大なノイズ!これでも少しはノイズを消したんだけど。
しかし歪み具合は…

悪くないんじゃないですか。GT-F730のような陽炎歪みはあまりないと思う。
違いが分からない?左右に並べて見れば…
ほうら、全然違う!
(「歪みの不自然さ」だけを見て)

人物の顔ですから、こだわりたいよね。

どちらかでも歪みの少ない画像が得られるならば、フィルムには歪みの少ない画像が記録されてる、という事になりますか。

サンワサプライのフィルムスキャナーは、nimslo 3Dカメラで撮った「4枚1組」をばらばらで1枚づつ、フィルムホルダーを手で移動してスキャンするのです。フィルムホルダーの位置決めに多少遊びがあるからか、少し傾いてしまうのでそれを補正しなければならない、同時にカメラレンズによる歪みも(今回問題にしているの陽炎歪みとは別のベーシック?な歪み)画像全体を拡大縮小してざっくり補正するので、けっこう手間かかりますねこれは。
1枚づつスキャンするから明るさも均一にならない、っていうかスキャナーのバックライトが無駄に反射してるかも。あとスキャナーが出力するのは低圧縮ではないJPEGなので、PCモニターで表示倍率100%で見るといかにもJPEGでっせという、もやっとした画像なのでちょっとテンション下がる。

それでも顔が歪まないように調整したらこのようになったわけで、だからまあ、これでいいのか?
モデルの左肩、左脇のあたりが歪みでモコモコしてますね。画像の角度調整とか微妙に違ったかも。とは言え、顔が歪んでなければGT-F730より御の字ではないか。
それにしても盛大なノイズは大きな問題。ノイズをペイントツールで消すので、かなり面倒くさい。

GT-F730でスキャンして、陽炎歪みがなければそれでいいんだがなあ。
撮影の前半は歪みがなくて、後半Light Blaster部は歪みがある…
だいたい撮った順にスキャンしたので、GT-F730を使用していてどこかの時点で調子悪くなったのだろうか。
もう一度、撮影最初の頃の「ビデオテープ」テイクをスキャンしてみた。やはり歪みはほとんど感じられない。だから、調子悪くなったとしても正常に戻ったか、もともと別に調子悪くはないのか。

GT-F730がもうダメなのであれば、エプソンGT-X830を買うってのも考えてはいたのだ。GT-X830は120フィルムもスキャンできるので前々から欲しかったんだよなあ。

今のオレに36000円は痛い出費だけれど、GT-F730が不調ではしょうがないよね〜、ヤッター!買い替えだ〜!と。
しかし、GT-X830を買っても同じ事になったりしないだろうか。
GT-F730を買ったのは…10年前だ!(このブログ2012.1.24の記述 当時はまだNishikaもnimsloも持ってなかった)
10年かけてこんな歪むようになってしまったのか?

いや、そもそもスキャナの不調ではなく、これがフラットベッドスキャナのリスクなのか?
スキャン時にセンサーが「うぃーん」と移動する、その移動スピードが一定じゃないと、こうなるよなあ…フラットベッドスキャナにこんなリスクがあるのは当たり前?常識?実はみんな知ってた?

普通に1枚の写真をスキャンするだけならさほど気にならないけれど、4枚をスキャンしてアニメーション化するとなると、移動スピードの僅かな違いが歪みとなって、気になる…。
もちろんそこは精密機器ですから、かなりのレベルまで性能を追い込んでいるだろうけれど、メーカーはどこかの時点で「これくらい一定スピードになればもういいだろう」と判断するでしょう。しかし僕の目的は一般的ではないからなあ。

今まで、Nishikaやnimsloで撮ったフィルムをスキャンするのにフラットベッドスキャナがベストオブベストだと思ってた。(4枚を一度にスキャンできるって重要。他種スキャナではたぶんどれもできない)
しかし、違うのか?この10年間のフィルムスキャンは出来うる限りのベストではなかったのか?

記述2に続く



サンワサプライのフィルムスキャナー

別会社からもほぼ同じ製品が販売されてますね

こちら、以前はあまり見かけなかったのでたぶん最近発売されたのだと思う。お値段からすると高級機ですね。とは言え4枚1度にスキャン(1枚の画像にして出力)できなそうだし、フィルムホルダーの柱が邪魔くさいからnimsloには向いてないと思う。

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