2008年3月23日日曜日

古書「チャップリン その愛と神話」chaplin

僕は東京都足立区に住んでいて、最寄り駅は五反野駅です。その近辺の本屋、古本屋はすべて頭にインプットされてたはずなのに、もう5年も住んでいて、先日初めて気がついた、こんなところに古本屋がある!
表通りから入った路地にあって、まあ確かに表通りからは見えないけれど、いや、特定のポイントに立てば表通りからでも本屋の看板が見えた!
でもこれじゃあ気付かないよなあ。駅から数分のところです。
表通りは駅からの道で、ほぼ毎日のように歩いているのに、こんなところに古本屋があったとは。

古くていい感じの本屋です。本がやたら積まれてなくて、ちゃんと分類されている。
残念ながら、僕が読むような翻訳物は少ししかおいてなくて、SFにいたってはゼロでした。
でもせっかくだから何か買って行こうかな…
芳賀書店のデラックス・シネアルバム「チャップリン その愛と神話」

定価2200円が2000円って、古本としては高いんだけど、状態はよいですね。
よいはずで、初版は1978年だけど、これは1993年の版でした。
まあ僕は初版とか気にしないし、状態もよほどひどくなければ気にしないんだけど、財布に2000円あったので買いました。
後でアマゾンで検索したら500円とか1000円とかで売ってましたね〜。まあいいや。

僕はチャップリンの映画好きです。
一番が「モダン・タイムス」で次が「独裁者」ですね。
ここ数年の間に、最初期のキーストン社時代やエッサネー社時代の短編を見るようになりました。
NHKで放送されてた短編も見てたけど、こちらがある程度トシとってから見たせいか、とても感慨深い。「チャップリンすげえ〜!」と思ったのです。
これには台東区中央図書館のDVDが大きく関与しています。
IVCからチャップリン作品集というDVDが発売されていて、今売ってるのは片面一層でトータル時間が短い、収録本数も少ないものですが、
台東区中央図書館にあるのは片面2層で本数の多いもの、DVDごとに「キーストン社時代」「エッセネー社時代」「ミューチュアル社時代」と分けられています。値段も高いです。
それもIVCから発売されてたのだけれど、もう廃盤みたいで、今はその中から選ばれたのが「作品集」として発売されてるようです。
チャップリン初期の全貌を知りたいという人は台東区中央図書館に行きましょう。
(追記-2007年7月に再発売されてました!)
最近は500円でもチャップリンのDVDを売ってますが、見比べる機会があったのですが、やはりIVCの方がいいマスターを使っているようです。
とは言っても充分粗れてて見にくいですけど。。

さて本ですが、僕はチャップリンに限らず、映画は見ても本はほとんど読まないので"うら話"みたいなものは全然知らず、へーえ、そうなんだ〜、と思う事しきりでした。
このシネアルバムシリーズは、DVDはおろかホームビデオも普及してなかった時代に興ったものなので、写真も映画のプリントからが多く、資料として一定の価値はあっても一定以上はないというところでしょうか。
しかしこれは"デラックス”ですから、林冬子が長文を寄稿してます。入魂の一冊、ぐらいですね。
チャップリンの死後まもなく刊行されてるので、追悼めいた文が多いのも無理ないでしょう。
写真や図版が多く、文字も大きくて読みやすいです。
DVDなどで映画を持てなかった時代に、映画を持てたらいいなという願望から作られた本でしょうから、本を所有する歓びを満たしてくれます。

0 件のコメント: