アンドレ・ノートンのファンですが、なかなか未読の本を読む機会がないです。
葛飾区のひきふね図書館の書庫にありました。
タイム・エージェント・シリーズ 4「未知なる銀河航路」
日本で出版されたのは昭和53年5月、久保書店からですが、アメリカではいつの出版なのか、それらしい記述がないので…webで検索すればすぐにわかりますね…1959年でした。
シリーズ4とは言っても、日本での発行が4番目なので勝手にそうしたようで、巻末の解説によると実際にはシリーズ2作目らしいです。
作品ごとに舞台やテーマが違って、主人公も違うので、まあ順番どおりじゃなくてもいいと判断したのでしょうか。
でもやっぱりこれはねえ、だって、読み終えたら前後がどうなってるのか読みたくなったよ。
どうやら前作の謎が解明された様子はなく、謎は増えてるのではないかな。
ストーリイ。この設定の20世紀では、過去を映像に見る技術があって、見るだけでなく密かに「行ける」ようにもなってて、まあそれは大掛かりなシステムが必要で大国の組織でもなければ難しいんだけど、米ソ冷戦の頃なので競い合って過去に行っているようです。
遠い過去にしか行けないのかな。たぶん。遠い過去に行って異星の宇宙船の残骸から有用なものを持って帰る、そんなことをやっている。
どうやら宇宙船の墜落は過去に少なからずあって、それをさがすセンサーみたいなものがあるような。
そして宇宙人というのは2派あるようで、どちらも友好的ではないようで、20世紀の地球人から見ても超高度な科学を有しているような。
今回は1万2千年前に行って、その当時に墜落した宇宙船から何か持って帰ろうとするのだけれど、行ってみたら普通に着陸した宇宙船があって、乗組員は死んでて、これは大発見、このまま20世紀に持って帰ろうとするんだけど、時間移転の機器を作動させたとたんに宇宙船が自動操縦で出発、20世紀に戻ったんだろうけど、中にいた主人公達調査員を載せたまま大宇宙に行ってしまう。おそらく母性に向かっているのであろう…
というお話。
面白かったかと問われれば、そりゃあまあ、ノートン女史の冒険談ですから面白いけど、やはりちょっとこれは、前も後ろも宙ぶらりんなのでうーん、なんだかねえ。
僕が上に書いた説明文のうち、米ソ冷戦はまったく「未知なる銀河航路」に関係しないです。どうやら1作目にソ連の基地がでてくるようです。
宇宙人が2派というのも1作目で、今回はそのうちの片方だけみたいです。
ノートン女史は1作目を書いた時点でシリーズ化するつもりではなかったようです。
そうなると(そうならなくても)やっぱり1作目を読みたいですねえ。
シリーズは4作しか書かれていないようです。
ひきふね図書館には「未知なる銀河航路」だけあって、他の3冊はありません。
それが読める日がくるのかなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿