記述1の続き。
3眼フィルムカメラに安物リングフラッシュを取り付けたいのだが、僕が持ってる3眼フィルムカメラはどれにもホットシューがないのだ。リングフラッシュそのものは無理矢理テープでカメラに固定もできるけど、ホットシューがなかったらそもそもカメラのシャッターと同期しないじゃん。
3眼カメラにはどれも内蔵フラッシュがあるから、リングフラッシュにスレーブモードがあればタイミング合わせて光ってくれるんだけど、それもない。スレーブモードもない。
ふと思い出した。俺はエツミ スレーブユニットを持ってるぞ。
フラッシュを取り付けると、他のフラッシュに合わせて発光してくれる、シンプルな便利グッズ。のはずだけど、10年近く前に買って一度も使った事がない、使えた事がない!光らないんだよー!使い方間違ってないはずなのに、間違いようがないはずなのに、光らないんだこれが。どーなってんだ!誰でもチョー簡単に使えます、みたいな説明を読むたびにイライラする!(そんな説明文だったかな)これに2700円出したのかと思うと値札を見てもイライラする。よくまあ引っ越しの時に捨てなかったものだ。今回もダメ元でスレーブユニットを使ってみたが、やはりリングフラッシュは光らない。このスレーブユニット壊れてるのかな〜。せっかく何年ぶりかにスレーブユニットを引っ張り出したので、なんとなく他のフラッシュで試してみた。やはり光りませんな〜。
おや?光る!光るフラッシュもある!光らないのは相変わらず光らないけど、YONGNUO YN560III光りますね。うむむ。
いろいろ試してみたら、接点が「ピン一つか二つ」というタイプはスレーブユニットで光らないようですね。
接点が「ピン+プレート」のYN560IIIやVILTROX JY610IIは光るぞ。すごい!スレーブユニットが10年目にして使える!
そうだ、昔は「ピン一つか二つ」のフラッシュしか持ってなかった。
なーんだ「ピン+プレート」なら光るのか。ちゃんと説明書に書いてくれよ!(この法則が正しいのかどうかわかりませんが)
て言うか「ピン+プレート」タイプはフラッシュにスレーブ機能があるから、スレーブユニットに取り付けるなんて思いつきもしないってば。やれやれ。
接点うんぬんが分かったところで、スレーブユニット+リングフラッシュで光らない事に変わりはない?そうですね。
いやしかし、なんとかなりそうな手がありますぜ。YONGNUOのフラッシュリモートトリガーを間に介します。ほうら、接点がピン+プレートだぜ。
そして、この組み合わせにリングフラッシュを取り付けで光ります!わーい。
使用する3眼カメラはRETO 3D
ちょうど72mmのフィルター径がレンズ3つの外側の台形にカチッとはまるんですよ。これはいい!どうせ30cmぐらい近くの被写体しか撮れないとなると、クローズアップレンズが必要だから、72-77mmのステップアップリング付けて、77mmのクローズアップレンズも付ける。カチッとはまるとは言っても、サイズ的にぴったりなだけて外れない訳じゃないからテープで固定します。何もはまらない他の3眼カメラよりもぐっと安定しやすいですね。
リングフラッシュはそのまま77mmのアダプターで取り付けて、できあがり!
RETO 3Dには三脚穴がないから、バーには両面テープで貼り付けてます。電池蓋にテープを貼らないように注意。テープはがす時に電池蓋をバキッと折っちゃうかも。
RETO 3Dのフラッシュの光が被写体に影響しないように、それでいてスレーブユニットには届くように厚紙でカバーを作りました。
さあ撮ってみよう!
クローズアップレンズは+3を使用。
ねこさん
フィルムはNew SEAGULL100
ノーファインダーで近くから撮るとこうなる。でもこれくらい近くじゃないと光が届かないんだな。
ちなみにRETO 3Dの露出はf10で1/125秒。もともとちょっと暗いよね。
りりしいねこさん。
おー、リングフラッシュ的な効果を感じますね。
しろねこは白いからまだちょっと明るく写るんだけど、セルフポートレイトは悲惨な暗さだった。
同じ露出、同じフィルムです。現像時間も長くして増感してるんですよ。PCでまたぐっと明るく補正したらノイズがすごい事になった。上の猫写真はPCではそんなに補正してません。同じフィルムなんで増感現像してますが。
ISO100は厳しいですね。ISO400にしてクローズアップ+2にしてみるとか。ただこの時ISO400の白黒フィルムを持ってなかった。77mmのクローズアップ+2も持ってない気がする。
水
なにか今までと違う質感がありますね。それはリングフラッシュだから、というのもあるだろうけど、発光時間が長いからかも知れない。
今回の安物リングフラッシュ、発光時間が長いのか?目で見た感じ、長そうなんだよね。LEDを一瞬光らせるだけなので、まあこんな感じだろうな、という明るさと発光時間。説明書によると1/100秒らしい。あてになるのかこのスペック?とは言え、1/100秒でもカメラフラッシュとしては長い方だと思う。そもそもRETO 3Dはシャッター速度が1/125秒なので、それが正確ならこの写真は1/125秒が露光時間ですね。その長い露光時間のせいで、水がくっきりしないでぼんやりして見える、それがちょっと面白いなと。
いやそもそも、ピントが合ってなくてぼんやり見えてるのかも知れませんが。
まあ、今までフラッシュを使用した露光時間についてはあまり気にしてなかった。水しぶきが止まればそれでよかったから。
これ↑は明らかにピントが合ってないんだけど、フラッシュの発光時間がやはり長いのがわかりますね。滝壺がきりっとしてなくてグズグズになってる。ピント合ってたら、手前の泡が面白い質感になるかな。
しぶきが上がってるから、あまりカメラを近づけたくないんですよ。だからピントが合わない。
以上、今回の収穫は、スレーブユニットが10年目にしてやっと活用できた事ですな。
(正確には10年も経ってないんだけど、そんな気分なのですよ)
あと、RETO 3Dってあまり使ってなかったんだけど、そうか72mmのフィルターリングがぴったり入るのか。いろいろ使えそうだ。
でも、36枚撮りフィルムで24テイク撮れるんだけど、撮ってるうちにだんだんフィルム巻き上げダイヤルが重くなって、「カスッとなにか引っ掛かりが外れた感触→それでもダイヤルを動かすとまた引っ掛かってフィルムを巻ける」これが15テイクぐらいから頻繁に起こるようになって、まあ結局撮れるんだけど、すげー不安。そのうち壊れちゃうんじゃないかなー。他の3眼カメラは90年代の工業製品なんだけど、RETO 3Dはそれらに比べると耐久性に不安がありますね。もう一台買っとく?
スレーブユニット、UN製品もあるよ
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