2022年6月27日月曜日

JJCフィルムデジタイズアダプターがやってきた film digitizing adapter

 このブログ2022.6.15の記述「陽炎のごとく歪む3D-GIF これは10年前に買ったフラットベッドスキャナの不調なのか」の続きでもあります。

センサーが移動することにより画像が歪む、それはフラットベッドスキャナの構造的な欠点であり仕方ないものだとしたら、もっと高級なフラットベッドスキャナを買ってもあまり変わらないかもしれない。

フラットベッドではなくても、数万円以上のフィルム専用スキャナでも
これとか…Plustek OpticFilm 8200i Ai

センサーかフィルムが動いてスキャンするだろうから、同じ問題は発生するのではないか。

と言って、安物フィルムスキャナーを使用するのはそそらない。何度も引き合いに出して悪いけどサンワサプライのFILM SCANNER Proは、ノイズが多い、明るさが均一にならない、スキャンごとに微妙に角度が変わってしまう、JPEG圧縮のせいか美しくない、と言った問題があるので作品制作のためのスキャンには使いたくない。

歪みが問題なのだから、センサーが動いてスキャンするのではなく、ワンショットでするのがよかろうなあ。
JJCフィルムデジタイズアダプターを買いました。

デジタル1眼レフカメラ等に取り付けて、フィルムを撮影するものです。以前にNikonから似たようなのが発売されてて、ふーんと思ったけど、なんかNikon専用みたいだし、オレが持ってるのCanonだしという事でスルーしてました。久しぶりにアマゾンで検索したらJJCという中国のメーカーから発売されてますね。カメラは問わないようで、かつ値段もそう高くないので光源付きのセットを買いました。光源あった方がいいでしょ、4枚を同じ露出で撮りたいから。

以前に売ってたNikonの製品は、NikonのD850かD780だとネガポジ反転で撮れるから、という事だったようで。じゃあNikonじゃなくても使えたのかな。そんな安くもなかった気がするけど。
アマゾンにまだあった、Nikon ES-2

1万7千円か〜。光源ないみたいだし、「筒」の数が少ないと対応できるレンズとカメラの組み合わせも限られるだろうから、JJCでよかったと思うのだ。

果たして自分が持ってるカメラとレンズでばっちり撮れるかどうか、不安がないでもなかったけど、マクロレンズ何本か持ってるし、なんとかなるだろう、と。

ほら、JJCフィルムデジタイズアダプターは「筒」が多いでしょ。買ってから知ったんだけど。アマゾンの写真だと長いの1本だけかと思えるけど、実際には組み合わせて使うんだね。多様なレンズで使えるように。

「筒」の組み合わせで、フィルムにピントが合って、かつフレームに丁度よくおさまる距離を求めます。画像右の3つの輪は↑レンズのフィルター径に合わせるアダプターです。55mm用、62mm用、67mm用があります。説明書に日本語ないけど、イラストで充分わかります。

僕のカメラ、Canon EOS 70D(APS-Cサイズセンサー)とSIGMA 105mm 2.8 DG MACROの組み合わせだと、こんな感じ、筒三つでばっちりの画角とピントになりました。

筒三本ぶんよりちょっと短いのですね。先端のユニットのネジをゆるめて長さや角度を調整します。nimsloで撮ったハーフサイズの画像1枚を高解像度で撮るには上の写真のようになります。ハーフではなく35mmフィルムの普通サイズを撮るには、ネジをゆるめて少し遠くします。

このネジがちょっと頼りなくて、指先でしっかり絞めたのに、フィルムホルダーを動かすと普通に全体が動いてしまう、なんだこれ!

プライヤーとかで絞めればもっと動かないかなあ。そもそもそんな前提の製品ではなさそうな気がするし…(何度もプライヤーでぐりぐり絞めてたら、いずれ筒が破損しそう)
しゃーないからテープで止めるけど、それでも少しは動くから、撮影ごとにピントを調節して、角度は…PCで調整できるからあまり神経質にならなくていいか。神経質に撮影時に角度調節しても、結局その調節を確信できなくてPCでまた調節するだろうから。

 撮影時はやっぱり、やっぱり、カメラでネガポジ反転できないと撮る時に適正露出わかりませんね。確かにそうだ。
一応、スマホにネガポジ反転できるカメラアプリ入れて、それで見ながら、スマホのカメラを通してなんとなくわからないでもないけど、そもそもそのアプリで適正露出になってるかわからんからなあ。

なので結局、以前にエプソンのスキャナーでデジタル化した画像を参考にして、このあたりが真っ暗になってればいいのだから、真っ白になってればいいんだよな…そんな感じでカメラの露出を決めました。これ、白黒だからまだいいけど、カラーだと職人芸が必要?
まあ、違うなと思ったらやり直せばいいんだけど、とにかくすごく時間がかかる。
エプソンのスキャナーみたいに、フィルムセットしてちょちょいと設定してワンアクションで4枚スキャンするのとえらい違いだ!
JJCフィルムデジタイズアダプター買うまでは「この手のやつって、取り込みは簡単なんだろうけど、取り込んでからGIF化するのは面倒だろうなあ」と思ってたけど、いやいや、取り込み面倒臭いよ!そして、GIF化するのも予想以上に面倒なのであった!

こんな写真が撮れました。フィルムのハーフサイズがデジカメのフレームいっぱいになるように、できるだけ高解像度に、とは言えフィルムのフレームをあえて入れて、後で傾きを補正しやすいようにしてるので最高の解像度でもないですけど。

さて撮ったRAWデータを補正するのに、ネガポジ反転のままでやるのか…。
僕のPCに入ってるRAW現像ソフトはCanonのDigital Photo Professionalだけで、ネガポジ反転機能なんかないからなあ。たぶんないと思う。
検索したらDarkTableつうRAW現像ソフトがうちの古いMacでも使えそうだし、ネガポジ反転機能あるそうなのでインストールしてみた、けど何故かアプリケーションが走らない。予期せず終了してしまう。
しゃーないのでDigital Photo Professionalでネガ画像のまま「こうじゃないかな?」と補正。傾きもこの段階で補正。

その後、書き出したJPEGを、Adobe Fireworksでネガポジ反転して…すごい!こんなふうに撮れていたんだ!
今までのスキャナーと違う、段違いな質感のリアルさ!リアルってなんだよ!フィルムっぽい?粒状感?まあそうなんだけど、撮れていたモノがこんなに違っていたとは…
同じ素材から違う世界が見える。大げさ?写真を撮ってスキャンしていた当事者にしてみれば、これはなかなかの衝撃なのです。

今回のサンプルはわりと暗い写真で、あんまりグラデーション表現がどうだとかいうものではないけど、写真によってはかなり違う印象になりそうだ。

くそう、デジカメで撮るのが良いなんて、フィルムがデジタルに負けた気がする、いや違うんだけど、これは単にスキャン方法の比較なんだけど、そしてオレそんなにフィルム主義者じゃないはずなんだけど。

解像度はおおむね3000×4000ピクセル程度。EPSONのスキャナで取り込んだ画像は1500×2000ぐらい、でもスキャン解像度を倍に設定できるので、その数字で優劣を決めたいわけではないのだ。1500×2000よりも、3000×4000の方がノイズ除去が面倒だと知ってもらいたい。
JCCフィルムデジタイズアダプターは構造が単純なので、フラットベッドスキャナよりもホコリなどを取り除いてノイズを少なくしやすいかも知れない。けれどなにしろサイズが大きいから、ペタペタとペイントツールでノイズ除去するポイントが多くて、かなり面倒な作業だ。解像度が低ければ、気になるノイズも少なくなるんだけどね。しかしできるだけ高い解像度でレタッチしたいじゃないですか。ていうか3000×4000サイズでレイヤーいくつもあって大丈夫なんかいなワタシの古いMacでAdobe Fireworks、フリーズしまくりじゃないすか。今でさえたまにフリーズするんだから。

JCCフィルムデジタイズアダプターでデジタル化した画像4枚、ノイズ除去前。位置と大きさなどを調整したGIFです。

どうですか!この質感と陽炎歪みの無さ!え?よくわかんない?
ノイズはこのサイズだと(横幅700ピクセルのGIF)気になるの10コぐらい消せばもういいかな、って思えるかも知れないけど、3000ピクセルサイズだと消さなきゃならないの、消したくなるのいっぱいあるんだよー。

質感と歪みの比較
EPSON GT-F730でスキャンした画像をGIF化したもの。↓ ノイズ除去済み。

ねえ、全然違うよねえ。

JCCフィルムデジタイズアダプター使用の画像をノイズ除去してGIF化。↓

ノイズ除去に40分ぐらいかかったぞ。むむむ…
なかなかに手間かかりますね。

しかし、この質感、高ダイナミックレンジと言うんですか、それもRAWから補正できる!ネガポジ反転で面倒くさいけど、他もたっぷり面倒だけど、ヤバい、これはヤバい!もう後戻りできない!これはヤバい買い物をしてしまった!

そうだよな、デジタル一眼レフで撮ると、こんなにレンジの広い素材になるんだ、今頃知ってしまった。常識?みんな知ってた?

とりあえず、今後はEPSON GT-F730でざっくりスキャンしてざっくりGIF化して、これはというテイクをJCCフィルムデジタイズアダプターで再スキャンしよう。GT-F730でのスキャン解像度設定も低くしちゃえ。2400dpiだったのを1800dpiでいいかな。スキャンしてTIFFで書き出ししてたけど、JPEGでいいだろ!ざっくりフェーズのストレスを減らさないと。
TIFFは重たいからさっさとクラウドにアップしてローカルデータは消してたけど、もうそれもやらなくていいね。(もちろん今度はRAWデータをアップするんだけど) 今もあるクラウド上の大量のTIFFが急に無価値になった気がする。いや前からオレ以外には無価値なんだけど。

何がどういう作品になるかというのは、やってみないと分からないから、欲張ってあれもこれもJCCフィルムデジタイズアダプターでスキャンしたくなるけど、やらないかな、やってられないかな。

とりあえず、フィルムの保存と検索性をしっかりさせとかないとね。何年何月何日に撮ったあのテイクをまたスキャンしたい、と思ったりするだろうから。検索性はたぶん、今でもそんなに悪くない。日付け順にネガアルバムに綴じてあるから。しかし保存は…テキトーだからなあ。今まで、古いネガを引っ張り出すってほとんどなかったからなあ。防湿庫とか安くないんですのよ。

 



コクヨのネガアルバムを使用しています。
他メーカーもいろいろあるけど、他はみんな横長で、コクヨの「縦長」がなんとなくいい気がして。

防湿庫って、大きい物はかなりな値段しますよね。
カメラセレブっぽくてちょっと抵抗あるし。

 

2022年6月22日水曜日

6月19日のライブハウスので作品展示を終えて

このブログ先月の記述
Sister Paulの企画ライブで作品展示 記述1
Sister Paulの企画ライブで作品展示 記述2
にあったとおり、ライブハウス早稲田ZONE-Bで3D-GIFの作品展示をしました。
デジタルフォトフレームを7台用意できたので、ライブハウスの壁に設置して3D-GIFを表示。
6台プラス予備のつもりだったけど7台使っちゃった。

5月の末にZONE-Bに下見に行って(数年前まではよく行ってたけど、壁がどうなってるか気にしてなかった)、いつもの黒テープ(カモ井加工紙 mt foto)でデジタルフォトフレームをすんなり貼れるかどうか、壁の塗装がはげたりしないかチェック。デジタルフォトフレームそのままでは貼りにくいので、厚紙で「貼りしろ」を付けたり。

下見の時には壁の塗装に影響なかったので、ようし、これならいいぞ!
イベント当日、意気揚々とセッティングしてみたら、あらら、やっぱりちょっとmt fotoでも壁はがれますね、うむむ。
べたべた貼るつもりだったけど遠慮して最小限にして、どうにかセッティング完了。
その壁の問題は時間的なロスなかったけど、搬入開始から完了まで2時間以上かかった。

壁に穴をあけられないのでテープで貼ったのですけど、テープ最小限にしたので落ちはしないかとずっと心配だった。常にその場にいるわけでもないし。
落ちて壊れるのが残念と言うより、みっともないからねえ。

展示してたのは3時間半ぐらいで、その前の準備に2時間、終わって撤収に1時間…まあそれはいいとして、今回展示してみての反省点を列挙してみます。

・欲張りすぎたかな。デジタルフォトフレーム1台につき7〜10点作品を表示したけど、3点ぐらいの繰り返しでよかったかも。
・どういうカメラで撮ったのかわかるようにすればよかったかも。その特殊性をアピールすべきだった。
・アートっぽいのをメインにしたけど、「ねこ」「ゆるキャラ」「たべもの」をもっともっと入れればよかった。総じて訴求力が足りなかったか。

あとやはり、安物デジタルフォトフレームだから色がぼんやりしてるし、それすらも真正面からじゃないとよくわからない。スマホで同じGIFと比べてみたけどテンション下がるなあ。
と言って、7000円ぐらいするものをいくつも買ってられんしなあ。落ちたらショックだし。(今回のデジタルフォトフレームはアマゾンで1台2000円。もう売ってないけど)

タイムセールで7054円、むむむ。

2022年6月15日水曜日

陽炎のごとく歪む3D-GIF これは10年前に買ったフラットベッドスキャナの不調なのか? 記述2

 nimslo 3Dで撮ってフィルムをスキャンして、3D-GIF化。その中で単なるレンズの歪みとは思えない、細かくゆらゆらと、陽炎のように水中のように歪んで見えるGIFがある。今回それがとても目立つ。どういう事か。フィルムにそのように歪んで記録されているのではなさそうだ。
今までも歪んでいたのだけれど目立たなかっただけなのか、10年前のスキャナーだから調子悪くなってしまったのか。
記述1のつづきです。


 10年前に購入したエプソンのフラッドベッドスキャナーGT-F730では変に歪んでいるのに、サンワサプライのお気楽フィルムスキャナー(これも8年ぐらい前に買ったのだけれど、ほとんど使ってなかった)ではあまり歪んでませんね。メガネの円形やモデルの右頬に注目。

以前から歪んでいたのにあまり気にしてなかったとしたら
・背景が暗いから、背景の変化がなくて顔に注目してしまう。
・Light Blasterで模様を投映しているけれど、それは平面的なグリッドを投映してるようなもので、だから歪みが目立つ。
という事かしら。

2020年3月撮影↓ 画像をクリックで大きなGIFが表示されます。

頬が広くなったり狭くなったりしてるので、歪んでいるのは確かだけれど、そんなに違和感ないですね。ガタガタではなく広い範囲で伸び縮みしてるからかな。カメラレンズ起因の歪みでもこれくらいの違いにはなりそうな気がする。ちなみに、このテイクの撮影カメラはnimsloではなくNishika N8000です。

2020年4月撮影↓

背景ほとんど暗いですね。でも歪みは目立たないですね。

やはり10年目にしてスキャナー様がお疲れになってしまったのだろうか。

今回、スキャナーGT-F730を連続して使用したのがいけなかったのか?電源をオフにしてしばらく休ませてから再スキャンしてみたり。
取り込み時に明るく補正するのがいけないのか?それでセンサーがゆっくり動くとか?(そんな事はなかった。補正オフと極端に明るく補正するのと、何回かやってみた。そのスキャン時間をストップウォッチで計ってみたけどほとんど同じだった。人間が指でストップウォッチを操作するから、誤差として妥当と思えるくらいの違いしかなかった)
あるいはスキャンの解像度変えてみたり等、色々やってみたけど、相変わらす「陽炎歪み」ありますね。

2020年3月に撮ったフィルムを今のGT-F730でスキャンしたらどうなるかな。
以前と同じように、違和感の少ない、納得できる歪みがあるのみで、ガタガタゆらゆらの「陽炎歪み」は無かった。

すべてはオレの気のせいで、このブログ読んでる人全員が「『陽炎歪み』と『納得できる歪み』?違いわかんねーよ」とか思ってるのだろうか。
まあ、誰かに指摘されてやってる訳ではないからねえ。

2020年3月のフィルムを、フラットベッドではないサンワサプライのフィルムスキャナーでスキャンしてみよう。

その前に…このスキャナーでノイズが激しいのは、しばらく使ってなかったからだな、たぶん。SDカード入れて電源入れるとバックライトが点くから綿棒でなんとなくゴシゴシお掃除してみよう。

かなり奇麗にスキャンできるようになりましたよ。とは言っても、それは以前(記述1)と比較してで、 ノイズが多いな…と思うのは変わらず。

2020年3月のフィルムをサンワサプライのフィルムスキャナーでスキャンして3D-GIF化!

ノイズや明るさの違いはとりあえず気にしないで、歪みに注目すると…
歪んでない! 歪みが少ない!GT-F730よりもこっちの方が歪まないのか!今までずっとフィルムに記録されてる画像が既に歪んでるのかと思ってた。まあ、歪んでるんだけど、これだって大雑把な補正してるんだけど、細かい歪みが無い!無いなんて!
え?わかんねえ?

縦に並べたら違いわかりやすいよね、ほうら

明るさの違いではなく歪みを見てね。GT-F730は左目の位置が大きく動くし、左頬が広くなったり、左目の上の額が広くなったり狭くなったり、してるよね。

これはつまり、エプソンGT-F730が10年目にして不調になったのではなく、フラットベッドスキャナはもともと歪みやすいという事か。たぶんセンサーが動いてスキャンするから?
今回はたまたま、歪みが目立つ写真をいっぱい撮ってしまったという事か。(フィルム3本分以上ある!) 

じゃあもう、これからはGT-F730使わないでサンワサプライのスキャナーを使えばいいじゃん。って、そうねえ、でもねえ、全然使ってなかったのには理由がありまして、4枚1組をバラバラにスキャンして明るさも自動なので(スキャン時の明るさ補正あるけど、自動値に対してのプラスマイナス補正)、このように↑違う明るさになってちらちらしてしまったり、ノイズも多くて消すの大変だし、データはJPEGでそこそこ圧縮してるせいか、もやっとしててレタッチするのにテンション上がらない…。

ちなみにGT-F730はスキャン解像度をもっと上げられますが、諸事情で2400dpiにしてます。サンワサプライはそれよりもうちょっと高解像度だけどスキャン画像は美しくないような。
ただまあ、GIFにするのに、せいぜい横幅700ピクセルとか500ピクセルぐらいでしか書き出ししないから、そのサイズになるとサンワサプライでも遜色ないかも…

 今回のフィルムをサンワサプライのスキャナーでスキャンして、明度補正してざっくり歪み補正して、時間かけてノイズ消してGIF化!

今回の、このフィルムについてはGT-F730よりこっちの方がいいな。しかしノイズ消すのに手間かかった。1時間ぐらいかかった。解像度は2140×2765で、大きくなるほど細かいノイズ消すの面倒なんですよ。そしてこのGIFは500×625なのだ。うむむ。
ちなみにGT-F730でスキャンした方のファイルは1560×1960です。じゃあサンワサプライが解像度も高くていいいじゃん?
前述したように、GT-F730はもっと高解像度でスキャンできるのだけれど、使用ソフトAdobe Fireworksが長辺10000ピクセルまでしか対応してなくて、4連画像の長辺を10000ピクセル以下にするには2400dpiなのです。それが1/4になってトリミングしたりして、だいたい1600×2000ぐらいになるのです。

 サンワサプライノフィルムスキャナーのつらい点は
・ノイズが多い(エアーダスター使うけど、たぶん機器の内部にもホコリなどがあるのでは?)
・明るさが均一にならない。
・フィルムホルダーを手挿しするからスキャンごとに角度も微妙に変わってしまう。
・JPEG圧縮のせいか、細かく見ると美しくない。

フィルムの情報を引き出す!みたいな点については、今回のフィルムではよくわかんない。

じゃあ、別のフィルムスキャナーを買う?
欲しいのはエプソンGT-X830だけれど、結局同じ事になりはしないか?だってフラットベッドスキャナーゆえの歪みであるならば。
お値段高いからもっと精緻になってるのかも知れないけど、買って使ってみないと分からないよね。

記述3に続く

 

エプソン GT-X830 これも2014年の製品か〜

2022年6月13日月曜日

陽炎のごとく歪む3D-GIF これはスキャナGT-F730の不調なのか?記述1

 先日またパフォーマンスユニット「燃えるゴミ」と撮影会をしました。
(燃えるゴミ Facebookページ)
カメラはnimslo 3Dでフィルムは白黒のみ。
さーて、現像して、いつものようにエプソンのフラットベッドスキャナGT-F730でフィルムをスキャンしてデジタル化!

そしてPCで3D-GIFに。
撮影フィルム前半は普通に撮れて普通にGIF化できたけど、後半に撮ったLight Blaster使用写真が、うーん、なんだかGIFにすると顔のあたりの歪みが激しい気がする。

Light Blasterはフラッシュに取り付けて画像を投映するものです。
このような画像↓からフィルターを作成して

Light Blasterで投映するとあら面白い3D-GIFが撮れるじゃないですか。
(Light Blasterについて、このブログ2014.7.4の記述)

まあそれはともかくとして、どうも今回、nimslo 3Dで撮れる4枚の画像の歪みの違いが気になる、被写体の顔を見ると陽炎(かげろう)のようにゆらゆらしてるじゃないですか。

実はこれ、ゆらゆら歪みが少なくなるようにやや補正したのだけれど、まだ歪み目立ちますね。丸いメガネが伸び縮みするし、右ほほが広くなったり狭くなったりしてませんか。

もちろん、今までだってこの種の歪みがなかった訳ではないけれど、こんなには気にならなかった。
これは、歪みがひどくなったのか、あるいは実は今までもこれくらい歪んでいたのだけれど…
・背景が暗いから、背景の動きによる効果がないので、どうしても顔の変化に注目してしまう。
・メガネが丸いから、形の違いがすぐわかる。注目してしまう。
・Light Blasterを使用しているため、平面的なグリッドを投映してるようなもので、レンズの歪みが如実に出る。
といった要因で、歪みが目立って見えるのだろうか。

この日、最初の頃に撮ったテイクはこちら。Light Blaster使用してません。

ビデオテープの白い丸に注目すると、ほとんど歪んでませんよねえ。
前半のテイクはこんな感じで、デジタル化、GIF化してもさほど陽炎歪みは見られない。だよね、あんまり歪んでないよね。
後半のLight Blaster使用テイクはことごとく陽炎歪みが気になる。(と言いきれるほどGIF化作業まだしてないんですけど、今のところ。)

フィルムにこのように記録されているのだろうか。その場合もうどうしようもないのだけれど、なぜそのように記録されてしまったのか。今回はクローズアップレンズをnimslo 3Dに取り付けているのだけれど、前半と後半の間に一度外して、また付けてるから、その時にクローズアップレンズにゴミでも付いたかな。でもそれでピントがボケることはあっても歪んだりするかなあ。
カメラのせいなのか、スキャナのせいなのか、フィルムに歪んで記録されているのか、いないのか。

そーいや、もう1台フィルムスキャナを持ってるからそれでスキャンしてみよう。
久しぶりに使用してみた。サンワサプライのフィルムスキャナー。

エプソンのフラットベッドスキャナーよりも短時間でお手軽にフィルムをデジタル化できるけど、nimslo 3Dのワンテイク4枚を一度にスキャンできないし、GT-F730と比べるときれいにスキャンできないからから、ほとんど使用してなかった。

なんとも盛大なノイズ!これでも少しはノイズを消したんだけど。
しかし歪み具合は…

悪くないんじゃないですか。GT-F730のような陽炎歪みはあまりないと思う。
違いが分からない?左右に並べて見れば…
ほうら、全然違う!
(「歪みの不自然さ」だけを見て)

人物の顔ですから、こだわりたいよね。

どちらかでも歪みの少ない画像が得られるならば、フィルムには歪みの少ない画像が記録されてる、という事になりますか。

サンワサプライのフィルムスキャナーは、nimslo 3Dカメラで撮った「4枚1組」をばらばらで1枚づつ、フィルムホルダーを手で移動してスキャンするのです。フィルムホルダーの位置決めに多少遊びがあるからか、少し傾いてしまうのでそれを補正しなければならない、同時にカメラレンズによる歪みも(今回問題にしているの陽炎歪みとは別のベーシック?な歪み)画像全体を拡大縮小してざっくり補正するので、けっこう手間かかりますねこれは。
1枚づつスキャンするから明るさも均一にならない、っていうかスキャナーのバックライトが無駄に反射してるかも。あとスキャナーが出力するのは低圧縮ではないJPEGなので、PCモニターで表示倍率100%で見るといかにもJPEGでっせという、もやっとした画像なのでちょっとテンション下がる。

それでも顔が歪まないように調整したらこのようになったわけで、だからまあ、これでいいのか?
モデルの左肩、左脇のあたりが歪みでモコモコしてますね。画像の角度調整とか微妙に違ったかも。とは言え、顔が歪んでなければGT-F730より御の字ではないか。
それにしても盛大なノイズは大きな問題。ノイズをペイントツールで消すので、かなり面倒くさい。

GT-F730でスキャンして、陽炎歪みがなければそれでいいんだがなあ。
撮影の前半は歪みがなくて、後半Light Blaster部は歪みがある…
だいたい撮った順にスキャンしたので、GT-F730を使用していてどこかの時点で調子悪くなったのだろうか。
もう一度、撮影最初の頃の「ビデオテープ」テイクをスキャンしてみた。やはり歪みはほとんど感じられない。だから、調子悪くなったとしても正常に戻ったか、もともと別に調子悪くはないのか。

GT-F730がもうダメなのであれば、エプソンGT-X830を買うってのも考えてはいたのだ。GT-X830は120フィルムもスキャンできるので前々から欲しかったんだよなあ。

今のオレに36000円は痛い出費だけれど、GT-F730が不調ではしょうがないよね〜、ヤッター!買い替えだ〜!と。
しかし、GT-X830を買っても同じ事になったりしないだろうか。
GT-F730を買ったのは…10年前だ!(このブログ2012.1.24の記述 当時はまだNishikaもnimsloも持ってなかった)
10年かけてこんな歪むようになってしまったのか?

いや、そもそもスキャナの不調ではなく、これがフラットベッドスキャナのリスクなのか?
スキャン時にセンサーが「うぃーん」と移動する、その移動スピードが一定じゃないと、こうなるよなあ…フラットベッドスキャナにこんなリスクがあるのは当たり前?常識?実はみんな知ってた?

普通に1枚の写真をスキャンするだけならさほど気にならないけれど、4枚をスキャンしてアニメーション化するとなると、移動スピードの僅かな違いが歪みとなって、気になる…。
もちろんそこは精密機器ですから、かなりのレベルまで性能を追い込んでいるだろうけれど、メーカーはどこかの時点で「これくらい一定スピードになればもういいだろう」と判断するでしょう。しかし僕の目的は一般的ではないからなあ。

今まで、Nishikaやnimsloで撮ったフィルムをスキャンするのにフラットベッドスキャナがベストオブベストだと思ってた。(4枚を一度にスキャンできるって重要。他種スキャナではたぶんどれもできない)
しかし、違うのか?この10年間のフィルムスキャンは出来うる限りのベストではなかったのか?

記述2に続く



サンワサプライのフィルムスキャナー

別会社からもほぼ同じ製品が販売されてますね

こちら、以前はあまり見かけなかったのでたぶん最近発売されたのだと思う。お値段からすると高級機ですね。とは言え4枚1度にスキャン(1枚の画像にして出力)できなそうだし、フィルムホルダーの柱が邪魔くさいからnimsloには向いてないと思う。