小津安二郎というと、ずっと以前にテレビ放送で「秋刀魚の味」を見ただけですが、登場人物の鷹揚な喋り方にカルチャーショックめいたものを感じました。
「お早よう」
1959年
監督 小津安二郎
今回は小津特有らしいラジカルなカメラワークと、もろホームドラマなシナリオの組み合わせにクラクラしました。
なるほど信望者がいるわけですね。
それはいいとして、
「おなら」の音、最初、わからなかったなあ。
おならを表現するのに楽器の音を入れてるんだけど、それが普通に楽器の音なので、おならだとわかりませんでした。 わりと重要な要素なんだけど、映画の中盤までわからなかった。。オレだけ?
昔の人はあれで、おならだってわかったのかなあ。
おなら音も鷹揚に表現するっていうのは、まあわからないではない。
おなら音を生録りするよりも楽器でそれらしい音を出した方が、録音も編集も楽だし、必要以上の生々しさがなくていいのでしょう。
しかしこの場合は、音楽劇の効果音みたいに、まったくリアルさを排した、様式化されたおなら音なのですね。
そのスタイルに慣れた人、ある文化圏の人ならすぐわかっても、そうじゃないとわからない…オレだけ?
いや別に、わかりにくいのを責めているのではないのですけどね。
写実な映像と様式化された音の組み合わせに違和感を感じるのは、時代や世代も関係あるかなあ。
これって実は、映像と同じくらいのラジカルさなのかも。
違和感を感じさせておいて、流す。
4 件のコメント:
様式?
その通り!
洋式も楽しいけど、訂正しました。
未だもう一つ「洋式」有ります。
失礼しました!
ありがとうございます!
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