2023年6月30日金曜日

RETO 3Dで重ね撮りできるようにするプロジェクト - 釣り糸編

 RETO 3Dで重ね撮り?それはもう過去にやっているではないか。
このブログ2022.2.1の記述「RETO 3Dカメラのカバーを開けてみた 多重露光できますね」
https://yhmv.blogspot.com/2022/02/reto-3d-1.html

この時は、内部の小さいピンを操作して重ね撮りできる事がわかったので、カメラのフロントカバーに穴を開けてピンを精密ドライバー(など、先の細いもの。結局、細いマイナスドライバーがいい)で操作する、そのやり方を紹介してます。

今回は、ピンに細い釣り糸を巻き付けて、その糸をカメラ外部に出して、普通にカバーを付けたままピンを操作するやり方に挑戦。実はこの方が一般的かも知れない。カメラのカバーに穴を開けるのはお上品ではないし、精密ドライバーで穴をほじるようにするのはスマートではないから。
でも僕は見た目が変な方がかっこいいと思ったんだ。それに、細い釣り糸でピンを結ぶのは面倒くさい気がしたので、2022年2月にはやらなかった。

釣り糸は100円ショップのハリス。これで適当に輪を作って、ピンをくぐらせて引っ張り、反対向きに固結び。これ自体はやってみたらそんなに面倒でもなかった。

問題はそのままだと抜けやすいので、どうにか抜けないようにしたい。最初は接着剤を使ってみたけど、接着剤のぶんだけふくらんでカムに引っかかり、うまく動かない。

接着剤はやめてテープで固定してみよう。細くテープを切って、カムの動きに影響しなそうなところで釣り糸を止める。

テスト。

いいね、悪くないね。釣り糸を引っ張ると、シャッターがチャージされる。

フィルム巻きダイヤルの隙間から釣り糸を出して、糸を引っ張ればシャッターがチャージされるようにした。こういう隙間があるのもこのカメラのいいところ。

シャッターを開けっぱなしにできるピンもあったけど、同じように釣り糸を結んでみたけど、どうにかテープで止めてみたつもりだけど、やはり抜けてしまったし、フラッシュの接触スイッチが接触したままになって、通常撮影でもフラッシュが光らなくなってしまう。なのでシャッター開けっ放しは諦めよう。

上の動画の時点でフィルムカウンターを外したままだったので、カウンターを付け直して…これどうなってんだっけ?
こういう時に同じカメラがもう一台あるってのはいいね。もう一台を見本にして、ふむふむ、こうですね。

フィルムカウンターを付けて、カメラのカバーも付けて、フィルムを入れてテスト。(フィルムを入れないとフィルムカウンターが動かない仕組みなので)

うまくないね。何かが引っかかってフィルムが巻かれない。
釣り糸の引っ張らない側を反対側に伸ばした方がカムに引っかかりにくいので、よさそうな位置にテープで止めてある。その止めた場所がフィルムカウンターの真下なので、釣り糸の厚みぶんだけフィルムカウンターが浮いている。それ、関係あるかなあ。

とりあえず、フィルムカウンターは諦めることにした。別になくてもそんなに困らないだろう。(そうなの?)

すると、フィルムは普通に巻けるようになった。わーい。
しかし、この段階に至るまでに何度もカバーを付け外ししたから、

1. 電池室の蓋を止める箇所が折れてしまった。まあいいや!電池蓋なんてテープで止めりゃいいんだ!

2. フィルム逆転ロックの解除ボタンが折れてしまった。がーん。まあこれも、細いドライバーが何かで押してやればいいのだから、すごく困るわけではない。

そして
3. フィルムカウンターが無い。

なかなか壮絶なカメラになってきました。

テスト撮影。
糸を引っ張ってカチャッとシャッターをチャージできるのは快適。
簡単に重ね撮りできますのう。


フィルムはLomographhy EARLGREY 100

しかし、最初のうちはフィルムを普通に巻けるのだけれど、フィルムが進むにつれてだんだん重くなって、ダイヤルが空回りする。それでも巻けるから巻いて、ロックされて止まるから次のテイク、と、普通に撮れることは撮れる。重くはなってもフィルムの最後まで撮れる。
釣り糸が何かに干渉してるのだろうか。よろしくないですね。

そして、たまに長時間露光になる。開きっぱなしになるのではなく、0.5秒ぐらい開いたりする。釣り糸のカムへの影響が減ったとは言え、影響ないわけではないようだ。

これは撮ってる時にはわからない。普通に撮れる時が多いけど、シャッターが順調に動かない時もある。いつそうなるのか、どのくらい順調ではないのか、まったく意図できない。

ちょっと面白いけど、そんなに嬉しくはない。

2022年2月にやったように、フロントカバーに穴を開けるやり方なら、カメラが満足に作動しなくて失敗する心配はないけど、あれもちょっと面倒だったし(プラスチックの厚い部分がカッターでなかなか切れない)、まあ見た目をどう思うかは人によりけりですね…

以下、自分でやってみたい人のために、RETO 3Dのカバーを外す手順を説明。

フィルム室の小さいネジ4本と、電池カバー近くのネジ2本を外す。


フィルム巻き戻しツマミの芯を、クイクイッとやって抜きます。クイクイって何だよ。たぶんやってみればわかります。写真参照。

電池カバーのあたりでプラスチックが引っかかってるので、マイナスドライバーで少し浮かせれば無理なく外せます。もちろん、フィルム逆転ロック解除を押して、ボタンを引っ込めるのを忘れないように。ボタンと言っても実は棒状なので、引っ込めないと僕がやらかしたように折れてしまう。

外れる部品一覧。

フィルムカウンターは安易には外れないかも知れない。僕の場合は「外れてしまった」のと、釣り糸の止め場所としてその空き地を利用する必要があった。しかし今思えば、ピンに釣り糸を縛る時にピンの下で結ばないで上で結べば、カムに影響しないかも知れない。そうなると「空き地」も必要ないから、普通にフィルムカウンターをセットできたのではないか。

組み立てる時に。ファインダーのレンズをどの向きでどこに付けるのか、ちょっと悩んだ。もう一台同じカメラがあったから「ファインダーからどのように見えるのか」を参考にして…この付け方が正しいはず。

ともあれ、RETO 3Dはカバーを外しやすいので、興味があるなら外してみて、ふむふむ、これをこうするとシャッターがチャージされるんだな〜と、すぐわかります。そうなるといじってみたくなりますね。


参考
Nishika N8000をとことん改造 Hack Your Nishika
https://www.instructables.com/Hack-Your-Nishika-N8000/


3DじゃないRETO ちょっと気になるけどなにしろ

フィルム高いからねえ。ACROS100II、2000円なの?!

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