2007年11月12日月曜日

映画「ローグ・アサシン」Rogue Assassin

於MOVIX亀有

「ローグ・アサシン」
Rogue Assassin
監督 フィリップ・G・アトウェル

予告編を見た限りではあまり期待できなかったけれど、それでもジェイソン・ステイサムとジェット・リーの共演作は外せないっスよ〜。

いや〜、見てよかった。アクションシーンは普通だけど、「寡黙・超然・瞬殺」のJ・リー節健在!
逆にオーバーアクションな演技はJ・ステイサムが引き受けてくれて、どっちも嬉しい!
ヘンな脱力日本語も許そう。
ヤクザのアニメ声優喋りも許そう。(デヴォン青木のみならず、ヤクザの人みんなアニメみたいな声。日本のヤクザ映画を知ってる身には変な感じ。吹き替ええだからだろうけど。アメリカの日本アニメ好き比率が高まるにつれて、アニメ的喋り方がハリウッドでの日本人スタンダードになったりするのかな)

しかし喜びはラストまでは続かない。
う〜ん、J・ステイサムが裏切り者だとは。
だってそんな、設定上の必然性まるでないじゃん!
よりドラマチックにするための安直なアイディアにすぎないでしょそれ。
そのために、こんなにも後味が悪くなるなんて、よくないね。

そんなに裏切りネタがいいんだったら、最初からはっきりさせて、J・ステイサムの苦悩を描くとか、その方があのリアリティ無視の過激捜査も心情的に理解できるし、J・リーの不気味さがより生かされるし、男ドラマとしてもっと濃いものになったろうと思うんだかなあ。

僕はただ、単純なJ・ステイサムのアクションをそのまま受け入れて見てただけに、なんだかとても後味悪い。
そう言えば確かに、あの無茶な捜査や、いつも怒りをたぎらせているところなんか、内面の葛藤を暗示するものであったのかも知れないけれど、そんなにドロドロした描写の映画じゃないから、ただJ・ステイサムのファンとして残念になるだけでした。ファンじゃなくてもあまり感じるところはないでしょう。あの裏切り行為で映画は何かを伝えたかったとは思えないんだなあ。

0 件のコメント: