於銀座シネパトス
「ロケットマン!」
2006年 タイ映画
監督チャルーム・ウォンピム
当ブログの10/4の記述に予告編あります。
それは公式サイト上にある予告編データなので、削除され次第見られなくなりますので。
最初にいきなりロケットマンが牛飼いを暴力で倒して牛を奪うシーンがあって、それは定番のオープニングアクション、ここで観客をぐいっと引き込むという狙いがあるのだろうけど、これって自他共に認める牛泥棒じゃん。
それが英雄視されるような前提をこちらはもってないので、あまり引き込まれなかった。
奪った牛を農民にタダであげちゃうから、農民にしてみれば義賊だろうけど、牛飼いってそんな扱い受けて当たり前なくらい、タイではロクでなし集団なのか〜。
トラクターはその上を行く悪なんですね。
「マッハ!」のような本格アクション映画ではなく、なんでもアリの軽いノリのごった煮映画ですね。
まあこういう映画も好きだし、あまり洗練されてしまうよりもかえって、どんな映画を作りたいかその熱さが伝わってきて、それなりにいいと思う。ショボいワイヤーアクション(普通に走った方が速くねえか?)も許そう。
しかし、他のことすべてが許せるとしても、音楽がよくない。アクションシーンの音楽がとてもよくない。
このゴチャゴチャとした映画なればこそ、音楽はもっとスタイリッシュでなければ。
音楽なんて映像についてくればいいんだ、という認識で作ったんだろうねえ。
音楽も同じようにごちゃごちゃと行ったり来たり、かえって映画に集中できない。やめてくれ〜!
もっと低予算で、シンセのみで同じテーマをずっと流してる方がかえってよかったのではないか。
ロケット作りの仕事師たちの生活、仕事っぷりをもっと見たかったなあ。
回想シーンで数分しかないけれど、あれはおそらくタイの村々をお祭りの時期にまわって、花火やロケットを提供する一団なのでしょう。
そういう知らない文化をもっと見たいのですねえ。タイでは当たり前な伝統芸能で注目されないのかな。あるいはひょっとして完全なフィクション設定?
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