2008年4月16日水曜日

映画「ブラックサイト」untraceable

於TOHOシネマズ西新井

主演がダイアン・レインだったんですね〜。
映画観終わって、帰りぎわにポスターを見て気がついた。
たまにみかけるから、まったくの久しぶりというわけでもないはずなんですが、なんでか顔が印象に残らないのだなあ。
「ストリート・オブ・ファイヤー」だけ強烈で、あとはどんどん可も不可もなくなっていく、カオも演技も映画も特徴が薄れて、記憶に残らない。。
この映画の演技もまあ、悪くはないけれど、まあなんだ、別のもうちょっと面白いカオの役者でもよかったんじゃないか…ある種、誰がやってもいいような役をやるのがイカンのではないかな。って他の映画でどんな役やってたかもう覚えてないけど。


「ブラックサイト」
UNTRACEABLE
2007年 アメリカ映画
監督 グレゴリー・ホブリット

最近はめっきりホラー映画を見ないもので、怖い映画に免疫がなくなっているのです。
最初にネコがどうにかさせられそうで、う、やばい、こわいかも、と思ったのだが、基本的に演出が凡庸なのでたいして怖くはなかった。
と言うか、ホラー映画ではなくてミステリー映画ですかね。
人を誘拐してきて、死に向かって苦しめる様子をwebでライブ中継して、サイトの閲覧数にあわせて作動するしかけで犠牲者の死が早まる。犯人はしかけを作っただけで、誰もサイトを見なければ犠牲者は死なないですむのだが…という設定。
この題材は新しいけれど、他はいかにもマニュアル作りされた映画で、せっかくの題材が生かされていない。ただの「こわいシステム」にしか位置づけされていない。

より深くテーマをえぐるならば、まずはいかにしてアクセス数を減らすか、という戦いを描くべきなのだが、それをまったくやっていない。
娯楽映画になってればいいのであって、人間社会、人間心理の今まで描かれなかった一面を切り抜くとか、できるとしてもめんどくさいからやらないんだろうなあ。
しかし、映画は最初から「アクセス数を減らす戦いをあきらめている」というのもなんだか社会的ではありますな。

結局、社会的なメッセージが一番強く出たのは犯人の言葉によってだった、という、犯罪映画にはありがちなことですか。

ミステリー映画としても、途中おもしろくなりかかったのに、結局なんだかテキトー。
犯人にとっての「完全なる復讐」が、途中で映画を一般的に進展させるために、FBI捜査官を殺して映画っぽく盛り上げるために、放棄されてるのですね。いかん。

音楽がよかった。
クリストファー・ヤング。
相変わらずいい仕事をしてます!
これですよ、この、ものさびしいメロディ。
エンドクレジットではじっくりと聴かせてもらいました。
サントラCDって、まあ国内盤はないとしても、、、
iTunesで検索したらおっと、ありますよ!

「ブラックサイト」iTunesで試聴
icon

さっそく6曲ダウンロードして900円払った。
それならアルバム(12曲)ダウンロードで1500円でもよかったかな。
テーマ曲と、あとちょこちょこっと聴きたかっただけなんだよね。(でも6曲)
あのエンドクレジットのじんわり感の記憶が薄れてしまうのがもったいなくて。

ITunesってあんまりサントラ充実してる印象ないので(少なくともJapanは)、こんな、山と埋もれて消えていく映画のサントラなんてないだろうと思ったんだがねえ。
それどころか、クリストファー・ヤングって、アルバムいくつもアップされてました!
むうん、ホラー映画が多いな。
「呪怨」シリーズの音楽やってるから、そういうイメージが付いてしまったのかな。
でもオレ「シッピング・ニュース」の音楽が好きなんだけどなあ。
それでもいいや、他にもクリストファー・ヤングの音楽がiTunesにあるから、いずれまたダウンロードしよう。
80年代は「スペース・インベーダー」「ヘルレイザー」で鳴らした人ですよ。今もこうやってコンスタントにいい仕事してるのはちょっと嬉しいですね。

輸入盤でならCD普通に売ってますね。

この値段差ならiTunesで買ってもいいかと思ったのです。

0 件のコメント: