於TOHOシネマズ西新井
「燃えよ!ピンポン」
Balls of Fury
2007年アメリカ映画
監督 ロバート・ベン・ガラント
公式サイト
http://www.moe-pin.com/
それなりに笑えて、今まで知らなかった卓球の裏世界も見れて、楽しい映画ではあるんだけれど、卓球映画としてはよろしくない。
ってそんなことは見る前からわかってた!?誰でもわかる?
おちゃらけた卓球がいかん、というのではない。
スポ根ものとして成立してなくてもいい。
それまで面白い映画として見ていられたのだが、ラスト近くになって、勝手にルールを変更して、卓球台から外れてもOKにしてしまうのがよくない。
そもそもアメリカスポーツ映画らしくない"卓球"を題材にした時点で、映像のダイナミックさに欠けるのではないか、という問題は認識されていたはずで、そこを映画人として果敢にチャレンジしてほしかったのだ。
ヤミ卓球もおおいに結構!だが卓球台をないがしろにするな!
CGばんばん使ってよし!卓球のルールにのっとって、卓球台の上で、銀河的卓球、多次元的卓球、時間逆行的卓球などをやって欲しかった!
でもなんだって?卓球台以外のところでバンウンドさせてもOK?
それってダイナミックさらしきものを演出するのに、じゃあロケーションを広げればいいやとしか思いつかず、姑息で安楽な手段に走っただけじゃないか。
卓球に対する愛も、映画へのチャレンジも、どちらもないなんて!
題材はなんでもよかったんだけど、ちょっと変わってるから卓球にしようぜ、てなもんか。
(制作者側のそんな姿勢は、予告編で充分わかるじゃん、と言われてしまうかも知れないが)
ならばこそ卓球に敬意を示して、ルールにはこだわってつらぬいて欲しかった。
映像表現の面では苦労するだろうけれど、どうやら苦労したくなかったらしい。
そんな姿勢だから、映画として、卓球モノとしても、ダメなんだ。
終わりダメならすべてダメ、そんな残念な映画。
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