於シネスイッチ銀座
「白い馬」
Crin Blanc
1953年 フランス映画
監督 アルベール・ラモリス
「赤い風船」
Le Ballon Rouge
1956年 フランス映画
監督 アルベール・ラモリス
幻の名作がリマスター版、二本立てで公開、てなもんですね。
2本とも同じ監督だったのですね。どうりで、ラストが似てる。
どっちも子供が主役で、台詞が最小限で、子供と"何か"の友情がテーマになっている。
見ていて撮影技法が気になってしまうのはサガですかね。
「白い馬」の見事な疾走感、これは詩情あふれるなんたらではなく、チェイス映画ですね。
フランスにもこんな土地・文化があるんですね〜。広大な湿地帯、野生の馬、フラミンゴもいる!
子役の自然な演技もいい。
と思ったら、「赤い風船」主演のパスカル・ラモリスは監督の息子でした。
後でパンフレット読んで知ったけれど、アルベール・ラモリスはあの「素晴らしい風船旅行」(1960)の監督ですよ!
僕はずっと以前にテレビ放送で見てノックアウトされたのですが、そうか、そう言えば「素晴らしい風船旅行」にもパスカルという名前のガキんちょが出てたけど、同じ子供なんだ。
もう一度見たいなあ「素晴らしい風船旅行」。
「赤い風船」パリ下町の様子がとても活き活きと美しく描かれてます。
ヘタな記録映画よりもその場の雰囲気を伝えてるのではないかな。
子供達による緊迫した"追っかけ"ドラマなだけに、ロケーションに生々しさを感じてしまうのです。
そうか、この映画もチェイスがありますね。
逃亡が友情を強める、友情の表現になるんですかね。
ラストはどちらもハッピーエンドとは言えないけれど、ナレーションや音楽は「これでよいのだ」みたいになってて、子供の身になれば、子供の気持ちから言えば、確かにこれでハッピーなんだろうなあ。
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