2008年8月13日水曜日

映画「白い馬」「赤い風船」crin blanc, le ballon rouge

於シネスイッチ銀座

「白い馬」
Crin Blanc
1953年 フランス映画
監督 アルベール・ラモリス

「赤い風船」
Le Ballon Rouge
1956年 フランス映画
監督 アルベール・ラモリス

幻の名作がリマスター版、二本立てで公開、てなもんですね。
2本とも同じ監督だったのですね。どうりで、ラストが似てる。
どっちも子供が主役で、台詞が最小限で、子供と"何か"の友情がテーマになっている。

見ていて撮影技法が気になってしまうのはサガですかね。
「白い馬」の見事な疾走感、これは詩情あふれるなんたらではなく、チェイス映画ですね。
フランスにもこんな土地・文化があるんですね〜。広大な湿地帯、野生の馬、フラミンゴもいる!

子役の自然な演技もいい。
と思ったら、「赤い風船」主演のパスカル・ラモリスは監督の息子でした。
後でパンフレット読んで知ったけれど、アルベール・ラモリスはあの「素晴らしい風船旅行」(1960)の監督ですよ!
僕はずっと以前にテレビ放送で見てノックアウトされたのですが、そうか、そう言えば「素晴らしい風船旅行」にもパスカルという名前のガキんちょが出てたけど、同じ子供なんだ。
もう一度見たいなあ「素晴らしい風船旅行」。

「赤い風船」パリ下町の様子がとても活き活きと美しく描かれてます。
ヘタな記録映画よりもその場の雰囲気を伝えてるのではないかな。
子供達による緊迫した"追っかけ"ドラマなだけに、ロケーションに生々しさを感じてしまうのです。
そうか、この映画もチェイスがありますね。
逃亡が友情を強める、友情の表現になるんですかね。

ラストはどちらもハッピーエンドとは言えないけれど、ナレーションや音楽は「これでよいのだ」みたいになってて、子供の身になれば、子供の気持ちから言えば、確かにこれでハッピーなんだろうなあ。

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