2009年2月27日金曜日

最近読んだ小説 novels

ジョルジュ・シムノン
「メグレを射った男」
図書館から借りたものです。
やっぱり面白いわ。メグレもの。
多少の当たり外れはあるけれど、これは面白かったなあ。
以前、高校生頃にフランスのミステリ小説を読んだけれど、それはシムノンではなかったけれど、なんか暗いだけで面白くないな〜と、それっきりミステリと言えば英米のものを読んでいた。
実際それは今読んでも面白くないのかも知れないけれど、果たしてメグレものを十代の頃に読んだとして、どう感じるのだろうなあ。
ミステリじゃなくても、登場人物が会話しながら、受け答えをしながら、一方で別のものに注意を向けていたりとか、直接には会話されない人間関係を推し量っていたりとか、小説ならよくある事ですね。昔はそんなの読んでも「へ〜え」ぐらいにしか思わない、自分でそういう事あまりやらないから。
でも今は、それをある種リアルに感じるの事ができる。自分でもやってるんだろうね。

ジャック・キャンベル
「彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス」
2006年
ちょっと面白い。宇宙戦艦同士が光速に近い速度で移動すると、速すぎて正確に攻撃する事ができない。罠に気付いた時に船を止めたくても止められない、スピードが命取りになる、でも速く移動する必要はいっぱいある、なにしろ戦争ですから。そのへんを利用した作戦作りはなるほど元海軍将校が書いたSFですね。
ただ、プロ軍人としての規範が実践的でなくなっていて、それを主人公がどうにか直していくという設定が、いかにも作為的かな〜。
さまよえる艦隊の序章といったところでしょうか。これからずっとさまようんだろうなあ。続編が出たら読みたいです。


タニス・リー
「幻魔の虜囚」
1977年
タニス・リーを読んだのは初めてです。だいたいハヤカワでもファンタジーってあまりそそらない、読まないんですが、タイトルと裏表紙の解説で、なんとなく古本屋で買ってみました。
なるほど一時代を築いただけあって、筆力を感じますね。しかしあまり愛だ愛だ言われてもなあ。
まあファンタジーですから、書く方も読む方も妄想あってこそですが。

ロバート・A・ハインライン
「動乱2100」
1967年
短編集(なので書かれたのはもっと以前、50年代ですかね。
いちおう、ハインラインが当時小説用に考えてた未来史にのっとって書かれていて、<未来史3>というサブタイトルも付いているけれど、巻末にその架空の年表があるけれど、
そんなの知らずに読んだ方が個々のドラマとしてかえっておもしろい気がする。
初出時は雑誌に短編として載ったのだから、年表や前後の物語など知らなくても楽しめて当たり前なのだ。
だからこの文庫本に<未来史3>なんてタイトルを付けるのはなんだかもったいない気がするんだなあ。
未来史に興味がない人は読む気がなくなってしまうし、その未来史だって今になって読むと、つくりものとしてさほどドラマチックではないので、僕もあまり興味ない。なにもそれをタイトルに入れなくたって。

2009年2月24日火曜日

移動インターバル撮影 上野公園 moving interval shooting uenopark

2月15日に上野公園に友人にきてもらって撮影した移動インターバルの新作です。
演技をしてもらって撮影する試作品ですね。



ううん、服の色がもっと明るいといいですね。
行き当たりばったりで適当に動いてもらったけれど、もっと計画的にやるとパフォーマンスとしておもしろい映像になりそうだ。

やや中途半端な出来なので、ポッドキャスト配信するかどうか未定。

2009年2月22日日曜日

タカハシペチカ 渋谷タワレコ

昨日、渋谷のタワーレコードでのタカハシペチカ演奏会に行ってきました。
タカハシペチカのソロCD「地層のシマシマ」発売イベントですな。

近頃では渋谷には滅多に行かないので、時間があったら移動インターバル撮影でも、と思ってデジカメを持って行ったけれど、どうもあまり地理不案内なので、どこがいいスポットとかよくわからず、てきとうにウロウロしてたらイベント開始時間になってしまった。
でもまあ、デジカメ持って行ったおかげで、ふつうにイベントの写真撮影ができましたけどね。
カメラはエプソンCP-920Zです。Picasaウェブアルバムに何枚かアップしました。

タカハシペチカ タワレコ渋谷店


タカペチ氏が出演してるステージはたまに見てるけれど、ソロはもう何年ぶりだろうか。10年以上ぶりだろうなあ。
演奏スタイル…変われば変わったものだ。
しかし曲はそんなに、変わってないかな。。

タカハシペチカのwebサイト
http://www.e-hinemos.com/pechka/

2009年2月15日日曜日

上野公園で移動インターバル撮影会 ueno

今日は日曜日。
上野公園で友人をモデルにして移動インターバル撮影会をしました。

日曜日の上野公園とは言え、こんなに人がいるとは思ってなかった。
せっかく友人にきてもらうなら、ロケーションはいいけど人がいないから移動インターバルの撮影に向いてない、というような場所で撮影しようかと思ってたのだが、どこへ行っても人がいますな〜。

撮影はしてみたものの、どう動けばどんなムービーになるか、というのがみなさんわかりませんから、だいたいにおいて動きが速すぎる、インターバル間の変化が大きすぎる。
また、ワンテイク10分ぐらいかけて撮影してもできるムービーは10秒ぐらいで、「適当に動いて」と言われたくらいでは、どうなるかわからないのに10分間同じテンションで動き続けるのは難しいみたい。
こりゃあいまいちだろうなあ、と思っていたけれど、家に帰ってムービーを見たらわりと面白いかも。

最近はブレ補正作業をするのが僕の中でスタンダードになっているので、それは一フレームづつの作業で時間がかかるので、ムービーの公開はちょいと先になります。

2009年2月8日日曜日

グレイト南千住図書館より - 最近借りたCD

図書館からCDをよく借りてます。
落語か洋楽かサントラ、ですね。

僕は東京都の足立区民なので、足立区の図書館はもちろん、荒川区など他区の図書館カードも持ってます。
借り漁ってるのは落語なんですが、ざっくり洋楽にも目を通して、どうも僕の見たところ、荒川区の南千住図書館は洋楽が充実してますね。
点数で言えば台東区の中央図書館が多いと思うけれど、南千住図書館は最近のものが多い気がします。

図書館って輸入盤がないんですね。権利関係の確認がめんどうだから?
だからそんなにマニアックなものはないでしょう、ていうか、店も行かないしラジオも聴かないテレビも見ない(CMソングを聴かない)から、何がすでに有名ってのもわからんです。

その南千住図書館から借りた中でちょっと気になる洋楽CDの紹介です。


The Rapture "ECHOES" (2003年)

これがニューヨークスタイルか〜。
まぜこぜにしてから、鍛え直す、って感じですかね。

The RapturのMySpaceのページを見ると、この次の、2006年アルバム"Piesc of the people we love"がプッシュされてるようです。
そっちはそっちで、ノリノリでいいですね。
"ECHOES"はもうちょっとストイックで、どっちも魅力ありそうです。

iTunesで試聴
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webサイト


Catherine Howe "What a Beautiful Place" (1971年)

1971年の作品ではあるけれど、当時は数百枚プレスされて関係者やラジオ局に配られたのみ。
じゃあまあ、それなりのモノなのかというと、とんでもない。
高い完成度、コンセプト性、美しいボーカル、冷たさと優しさ、緊張感と叙情性が混在した奇跡的アルバム。
それがずっとオクラ入りになってて、2007年にCD化されたというのも奇跡的。

そのへんの紆余曲折は日本盤の解説に詳しく載ってて興味深いのですが、どうやら国内盤はもう生産してないのかな。
アマゾンで売ってるのは輸入盤のみみたいです。

iTunesで試聴
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MySpaceもあるけど、レーベルがやってて本人はノータッチみたい。他にもCDあるはずなのに。


The Spinto Band "Nice and Nicely Done" (2005年)

ジャケットが気になって借りましたが、当たりですね〜。
これはいい。ボーナストラックもごきげん!


iTunesで試聴
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MySpace
webサイト


HANSON "The Walk" (2007年)

HANSONわりと好きなんです。
CD3枚持ってます。
前作「アンダーニース」を買ったけど、
この「ザ・ウォーク」を買って、「アンダーニース」は図書館でよかったかも。

国内盤の解説に、彼らをボーイズバンドと呼ばないでほしい、と書いてあったけど、
いいじゃんボーイズバンドで。
どんなにおっさんになってもボーイズバンドでいてもらいたい。
変わらぬHANSONサウンドを求めます。


iTunesで試聴
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MySpace
webサイト


む、UK志向のはずのオレが、
図らずもUS 3対UK 1になってしまったぞ。

2009年2月7日土曜日

映画「007 慰めの報酬」quantum of solace

於TOHOシネマズ西新井



「007 慰めの報酬」
Quantum of Solace
2008年 イギリス・アメリカ映画
監督 マーク・フォースター

前作がよろしかっただけに、ちょっと期待してしまいましたが、うむむ、どうなんでしょうねえ。

復讐を果たす、そのカタルシスを描く映画にはしたくなかった、というのはわかる。
007は娯楽映画なんだし、そうでなくても「復讐なら正当化」されるような風潮は映画プロデューサーにとってもイヤ気がさしていたのでしょう。
でも、じゃあ「復讐」をどうするのか、っていうのが、いまいちぱっとしないですね。
さりとて、前作の出来事をそれこそ「昔の事」にしてしまうのも、できない事なんでしょうかねえ。
一途な復讐心を、もっとさわやかな心に変換しようという狙いは立派なんですが、あまりうまくいってないね。

復讐のカタルシスはヒロインにまかせて、ボンドはあくまで"任務"というなら、もっと彼女の復讐心を強烈に描かないと。
ボンドが復讐にこだわってないかというと、そうでもないみたいだし。
どうにも煮え切らないのに、ラストはあっさりしてる。ボンドの心理の変化をもっとビジュアル的にわかりやすく示す必要があったのでは。
ことによったら、監督さえも「脚本に書いてあったから役者にそうやらせた」ぐらいな感じ?

これだったらボンドの復讐うんぬんは最初の10分ぐらいでいったん切って、後はヒロインの復讐劇を"困ったモンだ"と見ていれば、それでよかったのではないかな。

アクションについては、今回もハード・アクション炸裂で、わりと満足しています。
でも最大のクライマックスがあの砂漠の建物でというのも、なんだか昔の007みたいでちょっと物足りないですね。

ジャンカルロ・ジャンニーニが死んでしまったのは残念。
彼の死が"過去の清算"みたいな事に大きくかかわってくるはずなのに、映画はそのへんをはっきり描ききっていないのが、より残念ですね。
もっとも、今後シリーズに続いて出たとしても、したり顔で何か言うだけであればまあ、やんなくていいかな。

007としては地味な作品で、でもそれは脚本の段階でわかっていたはずだから、これは次回作への布石、必要な通過点、になるのかな。

2009年2月5日木曜日

移動インターバル撮影 上野の路地 moving interval shooting ueno

昨年7月5日に撮ったものですが、初公開ですね。
台東区上野4丁目と6丁目で撮影。
夕刻に飲み屋さんのならぶ路地で、なかなか趣があってよろしいかと思いながら撮ったのですが、ムービーにしてみたらブレが激しくてお蔵入りとなってました。

2つのカットどちらもブレ補正作業をして、今回のアップロードとなった次第です。



音楽はjaspertineの"lab sound (part 2)"
http://ccmixter.org/files/jaspertine/13117よりダウンロードしました。

カメラはフジのS7000です。
3秒おきの手動インターバル撮影なので、よりブレてしまったのかも知れません。

これまで移動インターバル撮影のムービーは12fpsか15fpsだったのですが、今回は18fpsにしてみました。
音楽を付けたらなんとなくその方がよさそうだったので。

今回は音楽にやたら時間がかかった。
ブレ補正も時間かかるけれど、音楽については自分の作品と言い切れないだけにあまり時間かけたくないのだが、むうう。
前回の西新井大師ムービー(このブログ2008.1.25.の投稿)の音楽がよくて、でも似てる曲がとりあえずccMixterにみつからなくて、だから同じ曲の別の部分を編集して使う計画と、
soundtrack(アップル社のソフトウェア)で音楽を作る計画と、ふたつを同時進行させて、
片方がめんどうだな〜とか、イケてないな〜とか思ったらもう片方の作業を進める、てなぐあいだったけれど、どっちも出来上がってみたらなんかいまいちで、ああ、これだけで10時間以上無駄にした。
結局、ccMixterから別の曲をダウンロードしたけれど、曲をみつけるのだって、かなり時間がかかるのだ。
いつもいつも、音楽には手を焼いてます。
ブレ補正がやっと終わっても、音楽が決まらなければエフェクトを加える「本編集」ができない。
ブレ補正に時間がかかるだけに、音楽はちゃっちゃと決めたいのだけれど、それが決まらないとなると、今回みたいに長い作業時間がかかってしまうと、ちょっとしたストレスですね。