2011年5月31日火曜日

映画「ツーリスト」the tourist

於TOHOシネマズ西新井

見たの一ヶ月ぐらい前なんですけど
さほど褒めるような映画でもないんですけど
気になる役者が出てるから書き記しておきます!

The Tourist
2010年アメリカ映画
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

東宝1000円の日で、でも見たい映画が特にはなくて…これくらいかなあ、ひょっとしたら本格的なサスペンス映画かも知れん、と思って見ました。
映画が始まってほどなく、小うるさい音楽とリアリティのない犯罪捜査描写で「ああこれはお気楽な映画なんだな〜」と頭をスイッチ。
でもスイッチしきれなくてやっぱり不満がぶすぶす。

音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード。
その昔TOTOとコラボレーションしてたのでひいきにしたいんだけど、映画音楽のCDを2枚ほど持ってるけど、普通なんだよね〜。悪くないのかも知れないけど、なかなか株が上がりませんね。今回はむしろ下がったかも。

おやっと思った役者、ティモシー・ダルトン。80年代に007を2本主演して、僕の中ではそれっきり。いや「ロケッティア」以来かな。
役者としては好きなんだけど、本作ではなんだかゲスト出演というか、おいしい役なのかも知れないけど、どうという事もなかった。
声を聞くまでティモシー・ダルトンっての気付かなかったし。
普通に老けた感じで、ちょっとため息。。

おお!っと思った役者、スティーブン・バーコフ!
「007オクトパシー」「ランボー2」の悪役。
「ランボー2」の後にも僕は何か映画で見てるんだけど、思い出せないなあ。
あちらでは高名な舞台俳優・プロデューサーで、自分の劇団も持ってて、90年前後に舞台公演で来日した時にテレビのインタビューを見ました。それは数分程度の放送だったんだけど「映画で悪役やるのはお金のため」と言ってて、へええ〜と思った記憶がある。
それほど有名な舞台俳優でも、映画で悪役やった方がお金になるんだねえ。
で、「ツーリスト」を見てて、な〜んかこのロシアンマフィアの親玉じーさん、やけに迫力あるな〜、スチーブン・バーコフに似てるな〜と思ってたら本人でした!すみません!すぐに気付かなくて!
だって僕の中では「ランボー2」の頃の壮年のスティーブン・バーコフでストップしてるから、まさかまだおじいさんじゃないと思ってしまうのだ(スタローンだって「おじいさん」ではないし)。
そうか、20年以上経ってるから、おじいさんになってるのか、そして、すごい迫力!
昔より迫力増してないか?そりゃあマッチョなイメージではないけれど、狂気の年季が違うぞこれは!
いや〜、年を経て悪役俳優としてますます磨きがかかり、重厚になったスチーブン・バーコフにお目にかかれるとは、ありがたやありがたや。
残念ながらキャラクターも台詞も普通で、死に方もあっさりしてるけれど、スチーブン・バーコフのおかげで映画に厚みができたのは間違いないところです。
うーん、もっと見たいぞ!極悪老人スチーブン・バーコフ!
フィルモグラフィーを見ると、90年代も2000年代もちょこちょこ映画には出てますが、未公開が多いですねえ。
1937年生まれなので、今年で74歳。
あと何年見れるんだ、円熟のスチーブン・バーコフ!



YouTubeでSteven Berkoffで検索するとみつかる、ラグビーのCM?これもお金のためね。


ついでに「ツーリスト」の予告編」

ひとを食った内容なので、ひとを食った演出スタイルがビシっと欲しいけど、なんか普通でした。

ちなみに映画「ツーリスト」はフランス映画「アントニー・ジマー」(2005年)のリメイクだそうで、たぶんオリジナルの方が面白いのではないかと。
YouTubeにフランス語の予告編もあったけど、高画質なのがなくて、ロシア語?でありました。

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