2012年5月15日火曜日

モニターサイズの違いで3D画像の立体効果が違う

Facebookつながりでイベントの案内がありまして、
3D映像セミナー「3D映像制作における、画面サイズと視差設計」
http://rittaikyo.jp/blog/2012/05/11/【開催情報】(2012-5-23)3d映像セミナー/

ナニコレ〜、ふ〜ん、
なるほど、画面サイズによって3D画像の立体効果の違いをテーマにするようですね。
まあそういう事はあるでしょうねえ。
でも、見てる人の視界の中でのサイズ(割合)が一緒であれば、さほどの違いは…どうなのかな?
と思って自分で試してみることにしました。

とは言っても100インチモニターなどないので、うちのiMac君(20インチぐらい)とiPod Touch(4インチ弱)に同じアナグリフ画像を表示させて、自分の視界の中で同じ大きさに見えるようにして、アナグリフ眼鏡をかけて見てみました。

こんな感じ。
この写真ではiPodがピンボケになってますが、もちろん実際には眼で見るわけですから、見ている方にピントが合います。

うむむむ、おもしろい!
どれくらい出っ張って見えるかなんて感覚だらか数値は出せないんだけど、
あえて言うなら、iPodの方が1cmかもう少し出てるように見える。
iMacは5〜8cmといったところでしょうか。

で、すぐ手前の、1cmもっこりした画像よりも、
1mぐらい離れたところにある7cmもっこりした画像の方が迫力あるんですよ!
当たり前?ですかね。

同じ画像なのに、画面サイズの違いでこんなに立体効果が違うのか〜。
iPod Touchという、ごく小さいモニターを使ったおかげもあるだろうけど。

視界の中に画像しかなければ、どうか分からない、どっちも同じように見えるかもしれないけど、
実際の空間では、他にモノがあったりして距離感を常に保っているから、1cmのオブジェクトよりも7cmのオブジェクトの方が大きく感じるのですね。
当たり前?ですかね。

視界の中に画像しかないとしても、
すぐ手前の小さいモニターと、遠くの大きなモニターとでは、眼球のピント操作などで人間はある程度距離感を持ってしまうのではないかな。

こうなると、モニターが視界の何パーセントか?よりも、モニターの実サイズはどれくらいか?の方がよっぽど重要になりますね。
当たり前?らしいぞ。3Dコンテンツ作成者にとって。

コンテンツ作成者にとっては頭の痛い問題ですね。ターゲットモニターのサイズがわからないと仕事にならない?
映画館で見る用に作られた3Dコンテンツを、テレビで見る用にDVDなどで販売するときに、可能であればテレビ用に作り直すべきなのか?
しかし、考えてみたら、30インチぐらいのテレビでどんなに立体してくれても、
「飛び出す絵本」のような立体効果はあっても、「臨場感」はまた別だからなあ。
小さい画面になるからと言って立体効果を上げてみても、別の効果を持った作品になるだけのような気がする。

今回のサンプル
IMG_8125 桃仁 peach kernel (anaglyph 3D)
桃のタネです。
毒みたいです。

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