2008年2月15日金曜日

映画「Mr.ビーン カンヌで大迷惑」 Mr. Bean's Holiday

於TOHOシネマズ西新井

「Mr.ビーン カンヌで大迷惑」

Mr. Bean's Holiday
2007年 アメリカ・イギリス映画
監督 スティーヴ・ベンデラック

映画の「ビーン」はもう10年前ですか。
前作も映画館で見たけれど、ほとんど覚えてない。
いや、不満だったように覚えている。テレビシリーズに比べてキャラクター同士のつながりを重視しなくてはならず、そのために先鋭さが薄れしまったように覚えている。
テレビシリーズがミスタービーンの表情や動き、キャラクターの強烈さのみで見せていて、僕はさらに映画ならではの過激なものを見れるだろうと思っていたのに、ふつうのシチュエーションコメディになっていた。
というのがぼんやりした印象。
同じローワン・アトキンソン主演の「ジョニー・イングリッシュ」の方が映画として楽しめた気がする。
(しかし今、前作の予告編を見るとなんだか面白そうだなあ)
http://www.youtube.com/watch?v=bu4gjzaks5g

そんなわけで、「Mr.ビーン カンヌで大迷惑」も、あまり期待しないで観ました。
だからかな、けっこう楽しめたのですよ。
ロードムービーみたいな作りにもなっていて、移動しつづける、ロケーションを替えることで、Mr.ビーンだけを見せていても映画が成り立つようになっている。いいですね。
だってMr.ビーン以外はフツーの役者がフツーに演技してるだけなんだから、状況を説明するためにMr.ビーンがいないシーンを挿入するなんてことはしない方がいいし、ほとんどやってない。

ウィレム・デフォーが演じる映画監督はよかったけどね。おいしい役だ〜。

Mr.ビーンのキャラクターを変化させる事でヤマ場をつくるなんて稚拙なこともやってない。彼は常にコンパスが指し示す方向に進み、電車にも乗れず、バスにも乗れず、自転車がオシャカになっても歩いてカンヌを目指すのだ。

Mr.ビーンが旅行用に持ち歩いてる(撮り歩いてる)ビデオカメラの大活躍っぷりもいいです。

でも、楽しいコメディ映画は、その波長にあった観客がいっぱい入ってる映画館で見たいですね。
人が少ない静かな映画館だったから、声をおさえて笑うことになってしまった。

ローワン・アトキンソンによると、Mr.ビーンを演じるのはこの映画が最後になるとの事です。
さみしいと言えばさみしいけれど、映画を見ててMr.ビーンの老化をその顔から感じたのも確か。
Mr.ビーンを演じるのにアドリブ的なものは一切ないそうです。演技と撮影にはかなりの集中力がいるだろうし、本人が引き際を感じているのなら仕方がないでしょう。

日本の公式サイトでは
http://www.mrbean.jp/
まだダウンロードコーナーはcoming soonだけど、
http://www.mrbeansholiday.net/
では壁紙ダウンロードなどできます。
塗り絵?もあったぞ!

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