於TOHOシネマズ西新井
いや〜、面白かった。
久しぶりにパンフレット買っちまったぜ。
「バンテージ・ポイント」
vantage point
2008年 アメリカ映画
監督 ピート・トラヴィス
予告編がソニーピクチャーズよりアップされてました。
あわやというところで次回に続く"連続大活劇"タッチ+容赦ない巻き戻し攻撃がツボにはまったのです。たまらんですね。
「ちょっとそれは…」と、大なり小なりつっこめるところがないでもないけれど、いきおいのある映画だから、映画の味方になってしまう。
フォレスト・ウィテカーがなんか興奮しちゃって、「犯人逮捕に協力を!」ってビデオカメラ持って走り出して、オマエがそんな事してどんな協力なんだ!?それより女の子を置き去りにするなよ!さらにその女の子がお約束のごとくママをさがして放浪、道の真ん中で必要もなく呆然、もちろん車があぶないタイミングで迫って来る、さあこの子の運命やいかに!ってとてつもなく作為的なのだけれど、もうその頃には、そこまでサービスしてくれるのが嬉しい、ぐらいにハマってるのです。
アクションは「24」の延長みたいな、もちろん映画だからずっと仕掛けも大きいし迫力もあるけれど、まあ流行りのスタイルですね。
それでもシナリオと役者と巻き戻しでぐいぐい見せる。アクション映画なんだけど、アクションに至る過程で引っ張ってくれるので、アクションのスタイルが好みじゃないなんて、ささいな問題にしかならないのです。
デニス・クエイドってそんなにいい役者とは思ってなかったけれど、今も思ってないけれど、でもこの映画はいいね!
熱血な感じと、不安定であぶない感じがないまぜになってて、映画のミステリー的牽引役になっている。僕の中では本作が代表作になりました。
4 件のコメント:
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
うーーーーーーーーーん
うーん
とりあえず木曜日で…
お、否定的な見解ですか?
う-ーーーん
微妙でした
私が最近のアメリカ映画に対して、個人的に不信感をもっちゃってるせいかもしれません。
大統領救出が美談になってるように思えました。
反米デモも「一応描きました」みたいな感じで。
最近、戦争を繰り返すアメリカ人に対して
「Fat Idiot」「Natural Born Killers」
などという世界中からの批判があるように感じます。
この映画はそれら批判に対する
「偉大な大統領、正義感あふれるSP、良心的な市民」
の3大アピール映画に思えてしまいました。
それは大いにあるでしょうね〜。
僕が感じたのは…
ヨーロッパ国内での大掛かりな反米デモを描くということは、
対テロ戦争が失敗である事は映画制作者もわかってると思うのですね。
そして、
現実のブッシュ大統領よりもウィリアム・ハートの大統領の方がずっと「いい大統領」になってて、
チェイニーをモデルにしたかのような「悪い側近」がそそのかそうとしてるから、
「アホな大統領とネオコン側近がいかんのだ」という結論で映画を作っている。
責任を「ブッシュとネオコン」に押し付けて、それで自分たち(映画制作者)はいいこちゃん面してる。
アメリカ人の多くがブッシュを指示したからでこそ再選したのに、それらへの責任追及はしない。(自分達メディアもふくめて。メディアの責任こそ大きいはず)
とは言え、アクション映画だから、観客(国民の大多数)の責任追及しても仕方がない、と言うか、映画なんて売れればいいのだから、その時のアメリカの時流にそってるだけなのでしょうね。
「コイツが悪い」と決めて、排除してしまえばOK。
この思想に変わりはないようで。
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