2008年7月7日月曜日

移動・手動インターバル撮影 銀座と上野
Moving interval shooting. ginza, ueno.

7月4日に銀座の地下で、翌日に上野公園で、移動インターバル撮影をしました。
クリエイティブ・コモンズのミュージック・ビデオ・コンテストがあるので、最近活発に撮影してますな。

ずっとカメラはエプソンCP-920Zだったけれど、こないだからフジのFinePix S7000を使ってます。
というのはCP-920Zのインターバル撮影機能だと、最短間隔が5秒なのですね。
5秒ごとに1枚撮影して、その素材から1秒12フレームのムービーを作ると、まわりの人の動きがかなり忙しいことになる。
適当に撮ってるんだか、ちゃんと一定間隔ごとにシャッター切ってるんだかわかりにくい。
もっとこう、だんだん近づいて来るとか、遠ざかって行くとか、動きがわかりやすいのがいいですね。以前のでもわからない事はないけれど、もうちょっと"動いてる"のが判別できたらいいなあ、と思ってた。

そのためにはどうするか。
1秒12フレームをもっと遅くする。1秒10フレームとか、8フレームとか。
やってみたけれど、やっぱり12フレームがなんとなくいいのですね。
動画としての楽しさの、この場合の最適値は12fpsであろうと。

もうひとつの方法。
5秒ごとに1枚撮影を、もっと短い間隔にする。
でもデジカメの機能でインターバル撮影してるので、もっと短い間隔に設定できないと。
エプソンCP-920Zは最短間隔が5秒なのです。
他に市販されているデジカメでインターバル撮影できるものは、リコーのCaplioシリーズだけれど、これもカタログを見ると最短が5秒ですね。
キャノンのPowerShot G9もインターバル撮影できるけれど、カタログを見ると間隔の設定が2通りだけで、「1秒と2秒」あるいは「1秒と1/2秒」どっちなんだか、カタログの表記がわかりにくい。
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/camera/dcam/spec.cgi?pr=psg9
によると
インターバル動画:640×480画素:0.5fps/1fps(再生時は15fps)
だそうだけれど、0.5fps/1fpsってどういうコト?
0.5fpsを厳密に解釈すると、1秒間に0.5フレームだから、1フレーム完了するのに2秒かかる、インターバルは「2秒」になるのだけれど、カタログ書いた人がそこまで考えたかどうかわからない。
1/2秒だから0.5でいいだろ、とか思ったかも知れない。いや、カタログ書いた人はきっちりしてるのかも知れないけれど、読む人はそうとも限らないのだし、やはり「インターバル間隔 1秒/2秒」と書いてもらった方がよりわかりやすいと思うのです。
まあ640×480サイズでは、後々HDビデオへ変換するのにそぐわないし、自動的にムービーを作ってくれるのはいいけれど、15fpsに固定されるのはちょっとね。FinalCutで伸び縮みさせりゃいいんだけど。
いずれにせよ、インターバル間隔2秒というのは、移動インターバル撮影には短すぎるのではないか、とも思うのでPowerShot G9の導入は見送りです。予算もないし。

シャッターを切って、次のポジションに移動して(15cm〜30cmぐらいの移動)、カメラをしっかり水平に保持してまたシャッターを切る、この間2秒しかないのは相当きついと思う。5秒でもそんなには余裕ないので。
でもちょっぴり余裕があるから、間隔3秒にチャレンジ。4秒だとあまり映像効果的に大差ない気がするので。
インターバルを3秒に設定できるカメラがないのに、どうやって3秒間隔で撮影するか。
手動ですよ、手動。
どのみちずっとカメラを手で持ったままでいるのだから、指を使ってシャッター押せばいいんだ!
そうなると、今まで「インターバル撮影機能があるカメラ」に限定されていたのが、どのデジカメでもいい事になります。世界が広がるなあ。
なので、CP-920ZよりもレンズがよさげなFinePix S7000を使う事にしたのです。

どうやって3秒間隔を維持するのか。
音楽を作りました。アップル社のソフトウェアSoundtrackでちょうど3秒ごとに区切りのあるサウンドを作って、ポータブルのプレイヤーで聴きながら、それにあわせてシャッターを押すのです。
1分おきに特定の信号を入れて、ああ何分経ったなあ、というのがわかるようにして、飽きないように10分おきにメロディ替えたりして。
これを導入する前は、撮影してても何分経ったか(どのぐらい撮ったか)わからなくなっていた。時計を見ようと思っても、ポケットから携帯を出して見る余裕がない。たとえ間隔が5秒であっても。

さてそんな新方式で撮影したムービーです。
2008/07/04 銀座

YouTubeに同じムービーがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=_ZNrm-e9SQ4
音楽はKaer Trouzの"Lignified (Last Man on Earth Mix)"より。
http://ccmixter.org/files/Kaer_Trouz/15165
からダウンロードしました。

コントラストを上げて色のグラデーションをオーバーレイしてるから、レンズの違いは関係ないですね。

CP-920Zにしろ、S7000にしろ、ワイドアタッチメントを付けて撮ってます。
よりワイドな画像にした方が、カメラのぶれが目立たないだろうと。
CP-920Zはアタッチメントを付けてもケラレがないのですが(たまにある)、S7000は必ずケラレがでます。
だから仕方なく少しズームしてるのですが、そのぶん、カメラのぶれが目立つ気がします。
左右に細かくぶれるのですね。右足左足をたがいちがいに出して進から、ぶれないようにまっすぐカメラを持ってるつもりでも、そうもいかないようです。

インターバルを5秒から3秒にして、更に手動にしているせいで、余裕がなくなってぶれやすくなっているのかも知れません。
いちばん最初にインターバル3秒・手動で撮った時ピントが甘くて失敗しました。
フォーカス固定で撮っているのに、ピントが合ってたり合ってなかったりしてたので、これはフォーカスの問題ではなくて手ぶれの問題だろうと。
シャッターをボタン押してすぐに移動したくなるけれど、押してからシャッターが切られるし、シャッター速度が遅い場合はそれなりの時間じっとしてなければならないなと、学習しました。
実際にシャッターが作動して閉じるまでの時間は推測するしかない。いや、シャッターの音が聞こえない事はないけれど、まわりに人がいっぱいいるような場所はだいたい雑音も多いので、まず聞こえない。
シャッターが閉じないうちに動いてはまずいので、実際よりも長い時間じっとしている事になる。
カメラを構えて、シャッターボタンを押して、シャッターが閉じたであろうまでの間じっとしている。そして次の1歩の移動をする。
これをインターバル3秒でやるのはけっこう忙しい。1歩の移動にストレスの少ないように、地面の平らな所がいいですね。
シャッターボタンを押すのにカメラがぶれてしまったり、注意力が持続しなくてじっとしているタイミングを間違えたり、そういった事で、S7000の場合ぶれる画像が多くなっている(気がする)のかも知れない。

CP-920Zの場合はカメラが勝手にインターバル撮影してくれるので、こちらは適当なタイミングでカメラを安定させればいい。
その適当なタイミングもわかりやすい。カメラ上部に液晶表示窓があって、メモリーカードに記録中にその表示が出る。
メモリーカードに記録中という事は、その直前にシャッターが閉じてデジカメのキャッシュメモリからコピー中なのだから、もうカメラを動かしてもいいはず。S7000でやっているように「実際にシャッターが閉じるよりも長い時間じっとしている」必要がない。
S7000の場合はカメラ上部にそういった表示窓がないので、さっぱり分らない。もっと言うと、撮れてるかどうかも分らない。
電池切れなどで撮れてなかったとしても、シャッター音が聞こえないような状況では、そうと気付かずに、撮り続けているつもりになってしまう。

なぜカメラ上部の表示窓から情報を得ようとするのか。たいていのデジカメは背面にカラーモニターがあるのに。
小さい理由は、カメラに水平器を付けて傾かないように撮影しているから。水平器を見るのに上から見るのが適しています。
大きな理由。より長時間、安定した状態でカメラを保持するには、持ちやすくて腕に負担のかかりにくい位置がいいのです。それがちょうどお腹の前あたりになって、カメラを上から見下ろすことになるのです。
普通に顔の前にカメラを保持するとなると、その状態で10分、20分、30分はわりときついです。できない事はないけれど、一日に何度もやると…腕が鍛えられますかねえ。
背面モニターの向きを、ローアングル用に上向きにできるカメラがいいのだけれど、僕はたまたまそういうデジカメ持ってないのです。
ちなみに下の上野公園のムービーは58分かけて撮影してます。

2008/07/05 上野恩賜公園

YouTubeに同じムービーがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=aX1b7V9NEmw
音楽はTrifonicの"Transgenic (Acappella)"
http://ccmixter.org/files/trifonic/14569
よりダウンロードしました。

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