2023年2月6日月曜日

ステレオカードビューワ自作

以前に、ロックバンドTha pino noirのグッズとして、ステレオカードとビューワを作成したと書きましたが(このブログ2022.12.5の記述)、それは既製品peep holeビューワ(このブログ2022.10.5の記述)のフロント面を貼り替えたもので、作成と言うより改造…というのもおこがましい程度の事だったのです。しかしそもそも紙製だし、フェイス面作れるなら他の面も作れるので、やろうと思えば全部自作できるなあとは思ってました。

問題はレンズだなあ。レンズを入手できるのか。peep holeビューワのレンズは見るからに特注品なので、同じレンズを求めてもどうにもならなそうだ。無理なく入手できるレンズで適当なものがあればいいのだが。
通販サイトのアマゾンやモノタロウでレンズ売ってることは売ってるけど、これがいいかなと思えるのはひとつ数百円だったりして、趣味で作るならともかく、ビューワを販売するのに原価がそんなに高くなってはいけませんね。紙製ビューワだからそうそう高い値段では売れないだろうし。
ビューワを販売するの?
そもそも全部自作を目指したのは、Tha pino noirのステレオカードビューワは数に限りがあって、もとになるpeep holeビューワがもうないから、もっと欲しいと言われたとしても対応できない、それはもったいない、じゃあ自分で作ってみるかなと思ったからです。

基本的にはpeep holeビューワと同じ構造なので、難しくはないはずなのだけれど、レンズが違うとカードのサイズが違って、サイズが違うとそれはそれで面倒が増えますね。
試作を重ねてどうにかできたかなと思えるのがこちら。

レンズがpeep holeビューワよりも倍率が少し低くて、ピントの合う距離がやや遠くなります。
peep holeビューワのステレオ写真が名刺サイズ…Lサイズ写真の半分ぐらいなのに対して、この自作ビューワはKGサイズ写真の半分を見るようにしました。(KGサイズはハガキサイズと同じぐらいです。官製ハガキより数ミリ大きい)

右、peep holeビューワをもとにしたTha pino noirステレオビューワ。
左、自作ビューワ。

Lサイズ写真を利用したステレオカードと、KGサイズ写真を利用したステレオカード。同じ画像じゃないから比較しにくいけど、紙の大きさが違うのがわかると思います。そんなに変わらない?
どちらにせよ、普段からステレオカードを鑑賞してる人には物足りない大きさかも知れません。
ビューワがないと立体視できなくて、peep holeビューワがいい人には、より大きな画像を見られる今回の自作ビューワの方がいいのではないかしら。
もっとも、大きな画像を見られるというのは、狙ってそうしたのではなく、レンズの特性でそうなってるのですけど。

レンズの入手先は秘密です。
今後も安価で安定的に入手できるかどうか微妙なので、入手先を拡散するのは避けたいのです。
安価と言えば、検索してみつけた中国の問屋サイトは安かったなあ。(ああ、URLわかんなくなっちゃった) そこだとレンズひとつあたり0.1USドルってのもあるんだけど、1000個単位で仕入れなきゃならないみたいだし、僕が欲しいスペックとは違うのがやっぱり多くて、VRゴーグル用が今は流行りなのですね。VRゴーグル用レンズだと近すぎる拡大しすぎるのだ。
今回のはそこまで安くないです。

peep holeビューワ(右)と、今回の自作ビューワ(左)の深さの比較。
peep holeビューワのレンズの方がやや大きく拡大されるので、視界の中で見える画像の大きさはどっちも同じくらいです。
しかしカードが大きい方が、より情報量多くプリントできるという利点がありますね。

自作ビューワのレンズは裏からテープで貼って固定してます。丸くてもっこりしたレンズをなかなかきれいに貼れないから、つや消し黒のテープ(私の定番、カモ井加工紙mt foto)で貼って、仕上がりの汚さが目立たないように…なってるかな。

とりあえずネコのステレオカード2枚。ねこ!ねこ!

ビューワは紙製です。コンビニで写真プリントした写真紙です。表面の模様のプリントはコンビニプリントなのです。前面・背面・側面とプリントして、切って貼ってします。

ちなみに、コンビニでLサイズ写真プリントと2Lサイズ写真プリントをやってても、KGサイズはやってません。カメラのキタムラとか行かないとKGサイズやってないなあ。でもキタムラすぐ近所にないし、安くない気がする。なのでコンビニで2サイズプリントして、そこからKGサイズに切り抜いてステレオカード作りました、ねこのステレオカード。
そんな面倒な事するなら最初から2Lサイズ用のビューワにすればいい?できない事はないけれど、カードが大きくなるとビューワの深さも距離が増して、レンズはギリギリピント合うとしてもビューワがへろへろになって傾きやすくなってしまう。それも試作してみたのです。見れないことはないけれど、あんまりよろしくないなあ。
レンズ・材質・構造から、KGサイズの半分を立体視するビューワがベストになりました。

後は立体視弱者にすんなり立体視できるかどうかテストしてもらって…してもらってそれからどうするんだ。
Tha pino noirステレオビューワはまだいっぱい在庫ありまーす!
この新しいビューワに切り替わるのはまだまだ先だろうし、その頃にはバンド的に3Dブーム終わってる予感がしないでもない…。


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